かねてより天神ビッグバンによる容積率緩和策を活用して建て替えが計画されてきた福岡市天神地区に立地するヒューリック福岡ビルの建替プロジェクト。遂にヒューリックからその概要が発表されました。
ヒューリック福岡ビルは天神のメインストリートである渡辺通りと明治通りの交差点に程近い一等地にあり、天神ビッグバンによって大規模再開発が進む最前線エリアに立地しています。
天神地区では天神ビックバン適用第一号となる延床面積6万平方メートルを越える大型オフィスビルの天神ビジネスセンターが遂に竣工。ジャパネットHDが拠点を構える事で話題を集めています。更に近隣では福ビル街区建替計画が進行しており、こちらには延床面積14.5万平方メートルの巨大ビルが建設されています。
その近接地で建て替えられるヒューリック福岡ビルの規模は地上19階 高さ92mで店舗、オフィス、ホテルから構成される高層複合ビルになる予定です。
このビルが天神ビッグバン等の緩和措置によって得る容積率のボーナスを得た認定プロジェクトとなり、敷地面積約1,450平方メートルの土地に20,000平方メートルを越える建物の建設を可能としました。
地下階は地下鉄天神駅コンコースに直結して広場空間を設けられる予定です。
事業名称: (仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画
所在地: 県福岡市中央区天神2-8-49
敷地面積: 約1,450m²
延床面積: 約20,700m²(容積率対象:約66,900m²)
用途: 事務所、ホテル、店舗
建物高さ: 約92m
階数: 地上19階 塔屋2階 地下3階
設計: 大成建設
施工: 大成建設
竣工予定: 2024年9月
これだけ顕著に民間再開発が促進されている福岡の都心部は明らかに規制緩和が奏功している成功例です。何故、神戸市は三宮の再開発を促進するアクセルと景観規制によるブレーキの双方を踏んで開発効果を低減させてしまうのか。福岡の例をしっかりと研究すべきかと思います。
三宮に来るたび、駅前に堂々と信長書店やシャポービルと平和ビルの間に狭小で小汚ない雑居ビルが残っていたりOIOIビル周辺の小さいビルなどがとても気になります。