三宮再整備

地下鉄西神・山手線三宮駅東コンコースデザイン改修工事 2024年度の完成予定


神戸市は地下鉄西神・山手線三宮駅東コンコースデザイン改修工事を計画していますが、昨年9月にこの設計業務を担う事業者決定のコンペを行い、株式会社安井建築設計事務所設計共同体(株式会社安井建築設計事務所・ISM末包伸吾建築研究室(設計共同体))を委託先として選定した事を発表しました。

安井建築設計事務所案が選ばれた理由は以下とされています。

  • 自然や都市の躍動感を「うねり」として立体的な曲面天井を用いて、シンプルでインパクトのあるダイナミックな空間を提案されたことで、三宮の中心的な駅空間に相応しいデザインを提案する能力があるとして非常に高く評価された。
  • 「光のランウエイ」という新たな象徴的スポットを創る考え方について、オリジナリティがあると共に、コンコースに強い軸線となる空間が設定されることにより地下構内を通行する利用者に対する目的地への方向付けにも有効に寄与しているとして評価を得た。
  • 廃材をできるだけ出さず既存部分を活用する方針や工期短縮の提案が評価を得た。


この設計案のイメージがようやく神戸市交通局のサイトで公開されました(情報を下さったBE KOBEさん、ありがとうございました)。評価された「自然や都市の躍動感を「うねり」として表現された立体的な曲面天井は、ある意味どこかで見たような気がしました。

hanshineast59.jpg

全く同じという訳ではありませんが、阪神神戸三宮駅も「波」をモチーフとした曲線状のグレーの天井パネルを採用しており、コンセプトの類似性を感じます。


柱のデジタルサイネージ化は完了しているので、柱のパネルの刷新を行い、天井や床との統一感を図る事になるものと思われます。



リニューアルは改札外のみでなく改札内コンコースも対象としています。いっその事、ホームもまとめて刷新するべきかと思いますが、利用者の多い同駅の改修は危険も伴います。しかしリニューアル工事が進行中の新長田駅もホームの美装化が行われています。段階を分けてでも三宮駅のホームは改修すべきです。



神戸三宮阪急ビルの地下階は美しい空間ですが、コンコースの改修でようやくバランスが取れるようになります。



上島珈琲店やコンコースの売店の一部が閉店したのもこのリニューアル工事に備えたものなのでしょう。さんちかと接続する地下通路も刷新の対象になるのでしょうか。地下鉄三宮駅のリニューアルは2024年度の完成予定です。市交通局では、これから板宿駅のリニューアルにも着手する計画で、新長田駅のデザイン決定の際と同様にデザイン選挙を行う準備中です。
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