旧居留地

商船三井ビルが2027年6月閉館へ!ビルの存続が危ぶまれる!?旧居留地のランドマークの運命はいかに

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神戸旧居留地で最大の近代建築・レトロビルである商船三井ビル。このビルの存続の先行きに不透明が漂っています。最近も日産のTVコマーシャルにも登場する等、旧居留地のランドマークとして大きな存在感を放っていますが、老朽化による維持費が重く負担として乗し掛かり、ビルを保有する商船三井は入居企業とのテナント契約を27年6月末に打ち切り、建物を閉館すると発表しました。

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1922年に竣工した地上7階地下1階 延床面積約12,000平方メートル。これまでもオフィスビルとしての機能を発揮してきました。閉館後のビルの取り扱いについてはまだ未決定との事です。2012年にも老朽化によってビルの存続が危ぶまれた時期がありました。

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しかし最終的には耐震改修工事を施して保存する事を選択。その後、少なくとも13年間は安泰の時間が流れてきましたが、急転直下の閉館決定は、その後の取り壊しも検討の一つとされており、旧居留地がこの建物を失う事になれば、街のアイデンティティーをも失い、その他のレトロビルへの影響も免れません。

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自社活用できないのであれば、管理や維持費用も含めて他社へ委託する形で、現在のビルを堅持する事が切望されます。一時、同じ海岸通沿いにある近代建築のチャータードビルがホテルへのコンバージョンを模索していましたが、商船三井ビルをホテルに転換する事はできないでしょうか。神戸市の消防条例や老朽化した構造という障壁がありますが、レトロビルのホテルは必ず内外の観光客から高い人気を得られるのではないかと思われます。



ただ万が一、取り壊しという選択肢が取られざるを得ない場合、隣接するシップ神戸海岸ビルのように、既存建物の低層部の外壁や内部を保存した上で、その上層部で高層化を図る等の配慮は不可欠として欲しいと願います。

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POSTED COMMENT

  1. kingi より:

    ポートタワーと双璧の神戸を代表するシンボルだと思います。
    何が何でも神戸市には保存に向けた取り組みをして欲しいと思います。
    いわゆる高層ビルの低層に外装を張り付けただけの
    「ハチマキビル」にだけはしないで頂きたい

  2. EYESTAR より:

    震災も乗り越えた旧居留地のシンボル。
    運用を終了する場合であっても神戸市へ寄贈するなどして、
    解体は避けて欲しいものです。

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