兵庫

兵庫県立兵庫津ミュージアム・ひょうごはじまり館 建物外観の完成が近づく 展示内容は集客性を期待できるか


イオンモール神戸南の南側の市有地内に建設中の兵庫県立兵庫津ミュージアム ひょうごはじまり館。西側に隣接して既に開館している初代県庁館と合わせて、2館体制で兵庫県の黎明期や地域の歴史をテーマとした博物館となる予定です。


プロジェクト概要

ひょうごはじまり館



所在地 神戸市兵庫区中之島2-1-17
事業者 兵庫県県土整備部住宅建築局営繕課
敷地面積 6185.36㎡
建築面積
延床面積 4559.35㎡
階数 地上4階
用途 博物館
構造 鉄筋コンクリート
設計者 兵庫県県土整備部住宅建築局営繕課
施工者 柄谷・田村特別共同企業体
竣工予定 2022年7月



建設状況の様子



11月に開館予定のひょうごはじまり館は建物の外観完成が目前に迫っています。外壁材は質感のある石タイルを採用しています。



足場の撤去が進み、建物の外観が現れ始めました。



ファサードを特徴付けるアルミカーテンウォールを採用した1-2階吹き抜けのエントランスホール部もお披露目されました。



木造の初代県庁館とモダンなひょうごはじまり館のコントラストをアクセントとする景観が出現しました。



周囲には商業施設や卸市場等、大規模な施設が立ち並ぶ界隈で、これらとの連携による街の賑わいへの貢献が模索されます。

開業前のイオンモール神戸南と中央卸市場は相互連携による周辺地域の活性化を目指していましたが、現在において二施設間のコラボはあまり見られせん。食品売場に市場から仕入れられた鮮魚が並ぶ程度です。何か抜本的な取り組みが必要です。



神戸市は周辺道路の再整備をミュージアムの開館に合わせて進める予定です。既に既存の植栽は撤去しましたが、歩道の再舗装を行います。



この2館の博物館の行く末には懐疑的な見方を示す人が大半かと思います。なぜ兵庫県はこの施設の建設を断行し、市は土地を提供したのか。閑古鳥が鳴き、地元小中学校の遠足御用達になるのが落とし所になるのは目に見えています。大規模な住宅建設に充て、人口増に寄与させた方が良かったと思わせない展示内容と施設の充実ぶりに期待したいと思います。

https://hyogo-no-tsu.jp/
兵庫津ミュージアム公式サイト
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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    中途半端な施設ですね。
    現代の工法で再現された初代県庁館に意味があるのかな?ここは無料で見学できるそうだが部屋を有料でレンタルするらしい。ミュージアムはバーチャルがメインになるようだ。本物が無いミュージアムに魅力は感じない。本物じゃなくても本物と同じ材料、当時と同じ工法で再現されたものには興味がわくがそれにはここの歴史は浅すぎる。
    ここを分譲マンションにして高度利用したら1000~2000人が暮らす街が創れただろう。その方が地下鉄利用者も増えてよかったと思う。

    • しん@こべるん より:

      マンションにするものとてっきり思っていました。モールとセットで話題になる街を作れた筈で周辺の遊休地にも波及させれた筈ですね。

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