4年ぶりの広島遠征の宿泊1泊目にはJR広島駅北口駅前のシェラトングランドホテル広島を宿泊拠点に選びました。2010年に若草町地区第一種市街地再開発プロジェクトとして誕生したホテル・オフィス・商業施設で構成された複合施設「アクティブインターシティ広島」内にある地上21階建の高層棟の2-21階を占め、客室数は238室の他、宴会場、会議室、フィットネス、チャペル、スパも備えた総合ホテルです。
広島駅直結のデッキから2階のエントランスに入ると、エントランスホールが広がっています。宿泊者はここから更に6階のレセプションロビーに上ります。
2階のエレベーターホールの様子です。
6階のレセプションロビーです。6階は2層吹き抜けの空間が広がり、天井が高いので開放感に溢れています。
大きな開口部からは自然光が降り注ぎます。シェラトンらしい上品なしつらえが随所に見られます。
チェックインを終えると、長いホールを通って客室階へのエレベーターに向かいます。
ロビーラウンジにはシェラトンが直営するカフェ・バー「&More by Sheraton」とブュッフェレストラン「Bridge」が営業しています。
テーブル・座席数は少なめで、吹き抜けには7階にアクセスする階段が備わります。7階は日本食レストラン「雅庭」が営業しています。
広い空間ではありませんが、サービスが行き届く上質で快適なラウンジといった印象を受けました。
客室階へのエレベーターは3基が備わります。
客室階は9-21階の13フロアで、20階はクラブラウンジ、21階クラブフロアです。
客室階廊下内装の様子です。
インテリアは全体にメープルのようなライトブラウンを基調としたウッドパネルを多用しています。
客室ドアを開けると、エントランススペースが設けられており、内扉で仕切られています。
室内の様子です。今回は、広島駅がデラックスコーナーツインルームの部屋を指定して予約しました。部屋の大きさは40平方メートルです。全部屋35平方メートル以上と、余裕のある造りになっています。
ツインのベッドは、シェラトンオリジナルの「シェラトン・シグニチャー・スリープ・エクスペリエンス」です。
コーナーにリビングエリアを集中させた造りになっています。
読書灯周りの様子です。照明の集中スイッチとコンセントが備わります。最新のホテルとは異なり、USBやスマホ充電のソケット等はありません。
室内の固定電話は枕元とデスクの2台。空気清浄加湿器も完備です。
TVセットはLGの32インチ。日立のDVDプレーヤーも設置されています。
広さのあるガラスデスクとワーキングチェアー。
コーナー周りの快適空間です。南に面しており、明るいです。
コーナー側から室内を眺めます。
ミニバーの機能を持つチェストです。
中には、冷蔵庫やグラス、ソーサー類が入っています。
壁一面のクローゼットは三つ扉です。
大容量でハンガーの数も十二分にあります。
水回りの様子です。トイレは不透明のガラス扉で仕切られています。
アメニティは必要最低限です。外資系ホテルはサステナビリティをより意識してか、使い捨て用品を絞る傾向にあります。
バスルームです。洗い場とバスタブが分かれたビューバスです。
高級ホテル御用達のギルクリスト&ソームズのバス用品です。
カーテンを開け放つと、広島駅を眼下としたトレイン・シティービューが大きく広がります。
このカウチに座って眺める景色はいつまで見ても見飽きる事がありませんでした。
朝食は6階のロビーラウンジ横のブュッフェレストラン「Bridge」で頂きます。
西面の大きな窓からは広島駅の駅前広場を見渡します。テーブル間の間隔が狭いので、食べ物を手に持ちながらの移動は少し気を使いました。
和食、洋食が用意されていますが、種類はそこまで多くありません。味は良かったです。着席時に搾りたてのフレッシュオレンジジュースとコーヒーを入れてくれます。
オレンジを搾る自動ジューサーです。子供も大喜びでした。
猛暑が続いていた為かチェックアウト時にもペットボトルのサービスがあった他、こちらから頼まなくてもスーツケースの預かりを確認してくれる等、シティホテルのホスピタリティを感じさせました。12時のレイトチェックアウトが標準なのも嬉しい限りです。
駅前一等地のシティホテルは利便性もピカイチで、そのステイは快適そのものでした。しかし最近はビジネスホテルとシティホテルの中間に位置づけられるサービス満載の新築ホテルが多く、プールやフィットネス等の付帯設備を使用せず、宿泊のみに限定すると、ハード・ソフトの両面にてシティホテルの優位性は薄れています。今回、シェラトングランド広島を選んだ理由は、建設中の広島駅ビルを特等席で眺めたかったからに限ります。利便性と眺望、快適性を求めるなら、このホテルは広島ステイの素晴らしい選択肢です。
2011年の開業時には広島初の外資ホテル進出として、話題性は十分でしたが、今秋にはヒルトンも開業予定。基町再開発でもハイグレードホテルの誘致が構想されており、広島の高級ホテル市場は群雄割拠の時代を迎えます。
駅前立地なので、駅ナカのエキエの飲食店街に入っている広島焼き有名店にもすぐアクセス出来ます。暑い中、本店に行って外で並ぶのはしんどいですが、エキエの中なら空調が効いて快適です。
ホテル基本データ
所在地 広島市東区若草町12-1
規模 地上21階 地下1階 (ホテル棟)
用途 オフィス・ホテル(238室)・店舗・駐車場
構造 鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨・鉄筋コンクリート造
敷地面積 6,379.02平方メートル
延床面積 39,540.75平方メートル
設計 竹中工務店
施工 竹中工務店・広成建設・砂原組共同企業体
開業 2011年7月
公式サイト
シェラトンの真向かいにあるもう一つの駅直結ホテル JR西日本系のホテルグランヴィア広島も結構人気高めらしいです。かなり古いですが、客室やレストランなどリニューアルしており、サービスもそこそこありコスパ高いそうです。すぐ裏には
これまたJR西日本系のビジネスホテルのヴィアインがあり、建設中の広島駅新駅ビルにはミドルクラスのヴェスキオが出来ますので、広島駅がかなり便利になりますよ。10年前では考えられなかった感じです。