三宮

三宮センター街ではひとり勝ちのクレフィ三宮 その成功の秘訣は?

2005年開業のクレフィ三宮。もう2年ちょっとで20周年を迎える事になります。10年目の2015年に初の大規模リニューアルを実施。15年目の2020年にも一部フロアの改装を行いました。20年の2025年にも更なるリニューアルを行う予定はあるのでしょうか。



15年の開業時に当時、三宮ビル南館にあったBEAMSを誘致できた事やSHIPS、ディズニーストア、URBAN RESEARCH DOORS等、人気テナントを一同に会す事が出来た事で、盤石の体制で集客する底堅い都心商業施設となっています。



またここ最近では4階のテナント入れ替えを行なっており、米国発祥の南カリフォルニアのサーフシーンから生まれたTシャツブランド「Stüssy」や同じく米国サンフランシスコで創業したスケーターブランド「HUF」等、エッジーなテナントを集めています。



リニューアル中の神戸阪急新館もユニークなテナントを集める事で差別化を図ろうしていますが、通販サイトとの競合によって、リアル商業施設はその業態如何に関わらず、大きな岐路に立っていると言えます。



6-8階のダイニング・カフェ&サービスのフロアも特色のあるテナントが揃います。



6階に凝縮された飲食店街。スイーツパラダイスは定番の人気を誇り続けています。



他にも「Hong Kong Hot Pot Cafe 甜蜜蜜」、「chano-ma」等、個性豊かなカフェやレストランが集います。



「CHARMANT Cafe」は開放的な空間で焙煎珈琲と軽食を提供。

7-8階はレディース専用フィットネスクラブやスパ、サロンが集積しています。



加えて1階の三宮中央通りに面したエントランス横のカフェ「HARBS」も鉄板の人気で行列が絶えません。



クレフィ三宮は、同じくセンター街内に立地する商業施設である神戸マルイやスタイルプラザと比較してもリーシング面で成功していると言えます。



いずれの商業施設も立地面では遜色無い筈ですが、クレフィの成功は人気テナントをがっちりと抑えた上で、その他のフロアや区画はその時々のニーズに合わせてテナントの入れ替えを進められている点ではないかと思います。また1有力テナントに複数フロアを貸し出すと、そのテナントが撤退した場合、その穴埋めリスクも大きく、バランスの取れたリーシングが上手くいっている秘訣でしょう。



施設を運営する安田不動産は三宮センター街における最大の大家の一社です。最近では、市役所本庁舎2号館跡の再開発プロジェクトにも参画しており、三宮の再整備に今後より積極的に関わってくる事が期待されます。

特にいずれは再開発の軸足が駅前エリアからセンター街へと移ってくる際には大きな役割を果たすものと思われます。



同社が暫定施設として開発した三宮中央通りのストリートランプ。コロナ禍で休業していた2階の吉祥吉も営業を再開しました。まだまだ空きテナントの募集が多い三宮界隈ですが、三宮再整備・再開発でビジネスが上向きになってくるのも時間の問題かと思います。
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