2022年秋より開始された市営地下鉄名谷駅ビルのリニューアルプロジェクト。北側にまず建設された新駅ビル「tete名谷北ゾーン」が2023年7月に完成すると、既存駅ビル内のテナントをそちらへ移し、そして2023年夏より「tete名谷南ゾーン」の改修工事が開始されました。
そして遂に先週3月18日にtete名谷がグランドオープンを果たしました!同日には駅前の大型商業施設「須磨パティオ」もリニューアルオープンし、名谷駅前・周辺は空前の人出で賑わいました。
既存駅ビルの中央にあった外壁の壁画が取り払われ、新たに正面エントランスとアトリウムが整備され、開放的な雰囲気が漂う素晴らしい駅ビル内へと変貌を遂げました。
完成イメージパースで描かれていた改札機上の吹き抜けの様子には非常に期待値も高かったのですが、実際にはそれ以上に素晴らしい出来映えとなりました。1階の喜久屋書店のあった部分に新たにオープンしたドーナッツ専門店「.donut tete名谷店」前には長蛇の列ができていました。
1階の神戸珈琲館等があった西側の通路沿いには、「健康咲かせる手づくり惣菜 咲菜」、「大起水産 街のみなと」、「とんかつ新宿さぼてん」等のテイクアウト店がずらり。大起水産はイートインも可能です。
そして大阪の話題店であるエーワンベーカリーが神戸に初出店した「GUTE」はベーカリーとカフェの併設店です。
改札上の吹き抜けはまさに劇的ビフォーアフターです。昭和の香り漂う暗くて陰気な雰囲気の従前。明るく、華やか、温かに生まれ変わりました。
本来の吹き抜けの在り方として正しく活用したと言って良いでしょう。床、天井、壁を含めて全面的に改造・刷新されました。天井の間接照明も素晴らしいと思います。
1階の北側にはシュークリームの「ビアード・パパ 作りたて工房」、雑貨「LUNA EARTH」、ファミリーマートが並びます。
1階改札横には京阪グループの週替わりスイーツ店「SWEETS BOX」が三宮駅に続いて出店。そしてその隣にスーパーマーケット「成城石井」がオープン。
まさに駅ビルリニューアルのお手本と言えるでしょう。建て替えという選択肢を採る事のできない駅ビルに新たなリニューアルの形を示したのではないでしょうか。
続いて改札外コンコース内に新設されたエスカレーターを使って2階へ。このエスカレーターによって駅ビルの1-2階の垂直動線が改善され、建物内の回遊性が大きく向上しました。
2階も従前とはまるで異なる施設のように大きく変化を遂げました。リニューアル前はお世辞にも駅ビルと呼ぶのは差し支える状態でしたが、これでようやく胸を張って駅ビルと言えるでしょう
郊外や地方モール、商業施設には御用達アパレルブランドの「Honeys」。
生活利便性の向上には100円バラエティストアの存在も欠かせません。CanDoの店舗面積は館内最大です。
「Green Parks Topic」は岡山に本社を置くストライプインターナショナルのセレクトショップ。
2階通路の中央にはトップライトから自然光が降り注ぎます。
吹き抜けに面してベンチが設けられています。コンコースを行き交う人々を眺めながらひと休み。
吹き抜けから見下ろす1階改札コンコース内の様子です。
エントランス広場側の様子です。
どの角度から見ても惚れ惚れするアトリウムです。
2階の南側は飲食店街となっており、「焼鳥のヒナタ」、「コリアンダイニング 李朝園」、唐揚げの「きしから」、「モスバーガー」の4店がオープン。
駅ビル内で最も話題となったのは「LOFT」の出店です。小型店ですが、さすがJR西日本アーバン開発と言えるリーシング力です。
神戸市営地下鉄の駅ビルを他鉄道事業者傘下の不動産企業が運営する今回の新たな試み。駅ビルの民営化は満室稼働でオープンした事で、まずは成功したと言えるでしょう。最近はテナント集めに苦労する事で、空テナントを伴う施設例も珍しくありません。tete名谷の開業によって、名谷の利便性や魅力が高められました。沿線屈指の乗降客数を誇る名谷ですが、駅利用者を増やす事ができるでしょうか。
リノベーション神戸・tete名谷が南ゾーンも含めてグランドオープン!劇的に生まれ変わった駅ビルの民営開始
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あの寒々しい陰気だった名谷駅の
名残りが全く無くなりましたね
やはり民間が主導すると生まれ変わりますね