ポートアイランドI期地区の西側一帯を占めていたコンテナバース跡地を文教地区として再開発し、同時に整備されたのがポーアイしおさい公園です。供用開始は2007年。早いものですでに11年が経過しました。
公園からは、西〜北に掛けて、神戸の街並みとその背後に六甲連山を一望する事が出来ます。読者の皆さんや私にとっては高さ規制の眺望基準点であるこの公園に複雑な想いがあるのも事実ですが、ここからの眺めが素晴らしい事もこれまた事実です。
三宮方向は駅周辺の再開発で最も大きく変貌する可能性を秘めていますが、今後建設されるビル群は、既存ビルの背後に隠れてあまりここからの眺めには影響を与えないかもしれません。見えるのはシティタワーの左前にバスターミナルビルのツインタワー、国際会館と市庁舎の間にJR駅ビルといったところでしょうか。ビル群の厚みは確実に高くなります。
中突堤とメリケンパーク。中突堤中央ビルの建て替えや海洋博物館のリニューアルが構想されています。LED電球が台風被害で故障してしまったポートタワーを含めて、神戸を代表するこの風景をどうリデザインしていくべきか。
ハーバーランド方面です。中央にタワークレーンが見える所にザ・パークハウス神戸タワーが立ち上がってきます。高層建物によるスカイラインの空白を埋める役割を果たしそうです。
新港突堤エリアと左側に兵庫県庁が見えます。これからこの方向の景色は最も大きく変わりそうです。このエリアに新しく大きな建物が建つことで、三宮とメリケンパーク・ハーバーランド間にある空白地帯が埋まって都心領域に厚みが出ます。
この日は比較的、公園を散策する人や釣りをする人も手伝ってそこそこ賑わっていました。こうやって見ても190mのシティタワーは山の稜線を遮っていませんね。遮るには250m以上の高さが必要です。バスターミナルビルの建設される雲井通5-6丁目の165m規制は根拠が希薄です。
しおさい公園は南側にカフェ・レストランの建設が始まり、BE KOBEのモニュメントも設置される予定の再整備に着手しています。都心とウォーターフロントの再開発が進むと眺望スポットとしてもより魅力を増すでしょう。特に阪神高速湾岸線が開通すると、広域圏からの訪問も増えるのではないかと思います。和田岬沖に建設される斜張橋の夜景も望めるようになるでしょう。
ポーアイしおさい公園から見渡す神戸
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超高層ビルファンではありますが、わたしはみなさんと超高層ビルのある景観の考え方はちょっと違うと思います。
わたしが好きなのは米のサンフランシスコやシアトルのような高低のハッキリした都心地域と郊外の住み分けです。米の都市計画は、都心部のオフィスビルを中心としたデザイン性の高い超高層ビル群が低層の郊外住宅地と対比されてスッキリとした街並みが形成されていると感じるからです。
それに比べてどっちかというと神戸都心の超高層ビル群は高層のオフィスビルや都市ホテルが少なく、立ち方がまばらで締まりがないと感じています。
量よりも質の観点から。
また高いところは高く、低いところは低くの立体的な観点でも。
山が見えることは神戸の景観の一番の長所であることは高層ビル否定派と同じですが、神戸は南北の幹線道路が貧弱でクネクネと曲がりくねってしまうので、必ず山を見上げるとビルが目に入ってしまうのも高層ビルが目の敵にされてしまう原因です。
できれば道幅を広く直線的に造り直して欲しい。
そうすれば山はちゃんと見えるし、このビル間から見える山の自然のチラリズムがいいと思っています。
神戸の超高層ビル群に一番足りないのは高さと密度です。
あまり間隔を空けることなく200~300mぐらいのビルが3棟ぐらいは三宮の中心部にある方がいい。その周辺に高層、中層ビルのデザイン性の高いビルが寄り添ってくれたらバラスがいいと考えています。
その観点から、わたしはこのしおさい公園からの高さ規制こそがバランスのいい都心風景を阻害していると思うのです。
また景観審議会はビルデザインの協議よりも無電柱化の街づくりデザイン協議に力を入れるべきです。
まあ本当はポーアイこそマンハッタン化して欲しいと熱望していますが。
様々なみなさんの意見もあるでしょうが、あくまでも私個人の勝手な意見なのであしからずご了承願います。。
しおさい公園から見ても確かにバスターミナルは高くしても何にも問題ない…
ツッコミどころが多い規制ですね
駐車場の整備が必要。
ここはすぐに駐車違反の取り締まりに来ます。近隣に自走式立体駐車場はあるけど公園施設として必須だと思います。というか、公園の検索して行きたいと思っても駐車場無かったら殆どの人は止めてしまう。駐車場があれば現地まで出かけて満車でも近隣の駐車場探して止める。そんなもんじゃないでしょうか?
因みに、しおさい公園の整備事業費は約12億。同じく、公園内駐車場無しのみなとの森公園の整備事業費はなんと100億強
何の為の誰のための公園整備なんでしょうね。これは都計審は関知しないんでしょうか?
ポートタワーから直線距離で約1600mのしおさい公園からの眺望は距離感もほどよく素晴らしいのは事実ですが、ここが解放されたのは、僅か11年前その前は護岸には近づけませんでした。
最近解放された、第一突堤は、同、約600mの近距離ですが、ここからもまた素晴らしい景色が広がります。
空港島南西端には、ラヴィマーナ神戸という結婚式場があり、その横には神戸空港島西緑地という人工海浜を伴う公園があります。ここはもう、海上、神戸沖約5600m、ここからの景色は、まったく別な趣があり六甲山の山並みがメインです。
海上から、緑豊かな六甲山を眺めながら神戸港に近づいて行くと、次第に高層ビル群に囲まれ、街の賑わいの中に入っていく。まさに神戸ならではですね。
景観スポットもまた、街の変化と共に新たに生み出されて行きます。定点(基準点)を定め規制をかけるより、上出の無電柱化や建築規制の緩和やインセンティブ制度の導入によりデザイン性の高い個性豊かな建物を増やしていく、低層の街も良いが、都心部では、もう少し高層化して、足下に新たなスペースを産出し、路地として活用できれば、路面店を増やすことができるし、街に奥深さと新たな賑わいを創出できると思います。
商業地において、周囲に空間を設けるという事は、従来隠れていた壁面(1~3面)の意匠にも、コストがかかるので事業者には大きな負担にもなりますが、街としての質感は大幅に向上すると思います。都市再生緊急整備地域内の土地所有者が、このチャンスを逃さず競って再開発を提案できるような、大胆な緩和施策を取って欲しいと思います。
規制はほどほどにしてほしい!
神戸にもこういうものが有ればとつくづく思うよなぁ!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181115-00000104-asahi-soci