一気に季節が進んできた3月。陽気な気候に例年よりも早い桜の開花が各地で宣言されていますが、何故か神戸は遅めの開花のようです。良い天気とポカポカ陽気に恵まれた日、昨年5月ぶりにポーアイしおさい公園を訪れました。
現在、この公園から眺める景色の中で最もホットなスポットは再開発が進む新港町エリア。業務、商業、住宅機能が集積する新生ウォーターフロント地区が誕生しています。
ランドマークのベイシティタワーズ神戸WESTが竣工、EASTを建設するタワークレーンも確認できます。またその手前には第2突堤では神戸アリーナの建設準備工事が開始されており、三点式パイルドライバが稼働しています。第2突堤の西側の水域も再整備が予定されており、2025年までにこの景色は更に大きく変わります。
メリケンパークと中突堤。来年にリニューアルオープンを果たす予定の神戸ポートタワー。その足元の中突堤中央ビル南館も解体撤去が開始されています。メリケンパークオリエンタルホテルの東側岸壁に停泊しているルミナス神戸2は、2年後の大阪万博の際には神戸港と万博会場を結ぶクルーズ船として活躍する事を見据え、神戸-大阪の新航路の運航開始を予定しています。
今年5月に開業10周年を迎えるumieを擁する神戸ハーバーランド。アニヴェルセル神戸が閉鎖された跡地の開発の行方はまだ明らかではありませんが、商業開発が進められる事が望まれます。宿泊機能の強化を基本とした開発が行われる場合、ハーバーランドの景色もまた大きく変わるかもしれません。
都心・三宮方向の景色が変わるにはまだしばらくの時間を要するかと思われますが、神戸国際会館の後ろにはJR新駅ビル、シティタワー神戸三宮の左横には雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルが聳える事になり、三宮のビル群のスカイライン密集度が高まります。
ハーバーランドの南側には川崎重工の神戸造船所が広がっています。三菱重工の神戸造船所は商船建造から撤退し、潜水艦・潜水艇の造船・整備や新事業にシフトしましたが、川崎重工も造船事業を縮小。やはり同じく潜水艦・潜水艇の造船に軸足を移しました。
将来的に神戸造船所の敷地縮小・売却といった事態はあり得るでしょうか。万一、神戸港に面して広大な開発用地が生まれる場合、どのような活用法が望ましいでしょうか。神戸では何度も生まれては消えたテーマパーク構想(USJやTDLに匹敵する規模の)がこの地で実現すれば、神戸空港の国際化とも連携して、多くの雇用と高い観光需要を生み出す可能性もあるでしょう。その為には川崎重工には現在の雇用を維持しながら、新事業に傾倒して貰いたいと思います。
都心エリアとウォーターフロントの間を隔てている大型倉庫群が無くなっていくと、街と海の一体感が大きく高まる事になります。
ポーアイしおさい公園から眺める神戸都心 2023年早春
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク