こべるん ~変化していく神戸~
そごう神戸店跡

2019年10月にそごうが神戸から姿を消す 「神戸阪急」に転換



 

H2Oリテイリングは27日付のプレスリリースにて、そごう神戸店の屋号を2019年10月1日に「神戸阪急」へ転換すると発表しました。同じくセブンアンドアイホールディングスから譲り受けた西武高槻店も「高槻阪急」に変更します。運営は現在のH2Oアセットマネジメントから阪神阪急百貨店へ移管され、いよいよ直接運営に切り替わります。

遂にこの日が訪れる事が決定しました。「そごうが神戸から姿を消す日」です。約2年半前の2016年4月に同名の記事を掲載し、皆さんから多くの反響がありました。それまではそごう神戸店は同百貨店の屋台骨を支えてきた旗艦店の一つであり、これが無くなる事はまずあり得ないという神話的な存在だったのが、セブンアンドアイ傘下の百貨店の扱いがぞんざいになり、地方店閉鎖によるリストラに傾き始めて以来、その神話は崩れて神戸店が売却される可能性が現実として考えられるようになったのがその記事を書いた頃です。

その後、そごう・西武自身によるそごう神戸店のリニューアルプランが進められようとしていたにも関わらず、セブンアンドアイグループ経営陣が極秘裏にH2Oへの譲渡を画策。そして急展開の買収劇が巻き起こったのでした。それ以前にも建物の一部は阪急阪神が保有している為、阪急百貨店への転換について希望的観測で触れた事もありましたが、こんなにも短期間で本当に実現してしまうとは思いもよりませんでした。



 

今後の展開の中で、やはり気になるのは新館の入る2棟の民間ビルの存在です。ちなみに本館と新館を隔てる道路もそごうが取得していたので、現在はH2Oの保有資産です。賃貸契約もまた一旦、阪急阪神百貨店と再締結される事になるのでしょうか。S.ヨシマツビルは昨年、外壁改修を実施したばかりです。

阪急への転換は建て替え後ではないかと予想していましたが、既存建物のまま屋号の変更に踏み切る事は一体何を意味するのか。



 

阪急阪神ホールディングスは現在、梅田1丁目の再開発を進行させており、このI期ビルが完成して阪神梅田本店の一部がリニューアルオープンを果たしたばかり。このタイミングからそごう神戸店の建て替え検討開始に意欲を示していたのが、H2Oの鈴木社長です。しかしその後、千里中央の千里阪急の建て替え再開発の決定や新阪急ホテル周辺の再開発等に言及し、そごう神戸店の建て替えや屋号変更に関する話題は影を潜めました。ここに来ての突然の変更発表は、いよいよ建て替えを本格化させる為の布石か、それとも屋号変更と既存建物の若干のリニューアルによってまだ暫く様子見を続ける為なのか。そごう神戸店は外商売上がかなり大きく、屋号変更はこの顧客離れを懸念して、数年は見送るものと思われていましたが、三宮の再開発が具体的になるにつれ、このタイミングでの踏み切りを問題無しと判断したのでしょう。ただまだJRは駅ビルの概要を発表せず、バスターミナルビルについても商業フロアへの割り当てはまだ判明していません。三者の我慢比べのような状態がまだ暫く続くのでしょうか。街は勢いのある内に再開発を進めないと、そのタイミングを逸してしまいます。少なくとも屋号変更までに社内にて建て替え検討をプロジェクト化し、本館もしくは新館部分のI期建て替えやアイングパーキングを活用した開発プランの発表を期待しています。

追記: 神戸新聞の取材によると、阪急は地下1階のデパ地下の大規模改装に着手するようです。よってまだ暫くは既存建物での営業を続けるようですが、建て替えは三宮の再開発進捗を睨みながら、検討するものと思われます。

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