神戸三宮阪急ビル東館の建て替え再開発に端を発し、阪急ビル、駅舎、そしてこれと隣接するサンキタ広場、通りを含めた一帯を官民で再整備を行った三宮再開発の第1弾は、完成から早約2年が経過しました。コロナ禍での船出でしたが、パンデミックの収束と共に歩行者専用となったこの通りは再整備前よりも賑わいを増しました。
そのコロナ禍でサンキタ通りに完成した新築テナントビル「HK阪急三宮駅前ビル」。地下1階 地上8階建のテナントビルで、スタジオヴォイドが設計したスタイリッシュな外観が雑多なビルが多いこの通りで目を引く存在です。
しかしテナント誘致には苦戦し、なかなか空室消化は進みませんでしたが、この2年を掛けて、徐々に上層階からテナントが埋まっていきました。最後まで残っていたのが、一括賃貸メゾネット式の1-2階。通常はこの低層部が最も早くテナントが決まりますが、コロナ禍+向かいに複数の飲食店が集積するEKIZO神戸三宮が開業した為、激戦区化に拍車が掛かったせいもあり、なかなか出店テナントは現れませんでした。
この沈黙を破ったのは、どうとんぼり神座。1-2階に「どうとんぼり神座 サンキタ通り店」を9月4日にオープンしました。
どうとんぼり神座は、今や関西圏に58店舗、首都圏に40店舗を展開し、従業員は1,000名にもなる一大チェーンと成長しています。
三宮では、2年ほど前に「三宮さんプラザ店」をオープンし、2店舗目となります。
これでHK阪急三宮駅前ビルは竣工から3年を経てようやく満室となりました。
サンキタ通りは駅前から続く一等地で、特に飲食店の出店先としては花形の場所ですが、その分、賃料は高く、三宮センター街同様にテナントの入れ替えサイクルは速めです。
市外からの観光客からは昭和と令和が混在するストリートと呼ばれ、その混沌感がこの通りの一つの魅力なのかもしれません。
サンキタ通りから一本北側の生田新道でも、高井商事による新たなテナントビルの建設が進行中で、今冬に完成を予定しています。こちらも当初からの満室稼働は難しいと思われますが、低層階のテナントは見つかりやすいのではないかと思われます。
「どうとんぼり神座 サンキタ通り店」がオープン HK阪急三宮駅前ビルが満室に
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