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三宮・東門街の北側は料亭跡地に建設された新築ホテル「ホテルSUI神戸三宮」。それに隣接してコロナ禍前まで営業していた第一グランドホテル神戸三宮。
コロナ禍でホテル需要が落ち込むと、一時閉館し、その間に館内の改修工事に着手した模様でした。しかしその後もホテルの営業再開には実現せず、運営会社の破綻で建物と土地双方とも売却され、解体に至りました。
土地を取得したのはエスリード。繁華街である東門街では初の本格的な賃貸マンションの建設を開始しています。
プロジェクト名称は「(仮称)神戸・中央区中山手通2丁目 新築工事」。計画されている建物は地上15階 延床面積4,718.57平方メートル 総戸数172戸の賃貸マンションです。
床面積の割には戸数が多く、全てワンルームで占有される予定です。敷地面積は774平方メートルと、1,000平方メートル未満なので、住宅建設規制には引っ掛かりません。
この物件を含め、神戸都心部にあったセントラルシティが保有していた物件の多くは、現在、既存建物解体の上、建て替えが進められています。
ただ東門街には、これまで本格的な賃貸マンションは無く、ほぼ初ケースの物件となりますが、この繁華街のど真ん中に住みたいという一人暮らしの需要はあるのでしょう。
新築のテナントビルである長谷川ビルには1フロアを除き、全てにテナントが入居しました。第一グランドホテルの土地は新たなテナントビルの建設には規模が大き過ぎたのでしょう。
更に南側の伊豆ビル跡地もエスリードのマンション開発地に組み込まれており、2棟の建物の敷地を集約する形での再開発である事例です。
東門街側の低層部には全くテナントは入れない想定なのでしょうか。
東門街にあった唯一のホテルが震災で閉館し、長年に渡って放置されていた廃墟に再び息を吹き返えさせたにも関わらず、最終的には解体されてしまい、隣には新築ホテルが建設された事には悲哀を感じます。マンションの入居者は西側の部屋だと、生田の森が借景となり、都心にいながらも自然を感じられる生活が待っています。
その他のセントラルシティ保有物件や同社が一枚噛んだ物件についてはこちら。
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