こべるん ~変化していく神戸~
西宮

地域探訪: 阪急西宮ガーデンズが3月に大規模リニューアル



昨年に開業10周年を迎えた阪急西宮北口駅前の阪急西宮ガーデンズ。西宮阪急を中核に約250の専門店が集結する日本有数の商業施設で、年商は780億円とショッピングモールとしては日本一を誇ります。兵庫県内の商業施設としても売上高は大丸神戸店に次ぐ2位で、それに迫る勢いです。


昨年には西宮駅ビルとして西宮ガーデンズゲート館や阪急西宮ガーデンズ別館を開業させ、周辺地区にも賑わい創出と活性化を促進する開発を行ったばかりですが、次は本丸のガーデンズ本館の大規模改装に着手します。

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改装内容は26の新規出店と47店の移転・改装。そして屋上庭園スカイガーデンにも手を入れ、中央の噴水周辺に六甲山をイメージした人工芝を敷設する他、照明設備も更新して昼夜問わずに楽しめる空間にリニューアルします。



西宮ガーデンズの開業によって西宮北口は大きな変貌を遂げ、関西で住みたい街ランキングの不動の1位の座を築き上げました。大規模商業施設は開業した瞬間から陳腐化が始まり、売上もある程度伸びた後は横ばいか低下するのが通例ですが、この施設は年々、売上高を伸ばしている驚異的なモールです。



好立地に大きな開発用地があったという幸運もありましだが、人口減少社会やネット通販が猛威をふるう中、10年以上に渡ってコンスタントに好業績を収める事は並大抵ではありません。阪急の戦略が奏功して、集客と売上の双方を両立させています。

イオンモール神戸南の現状を見ていると、やはり集客=売上では無いことは明らかです。全面開業後1.5年が経過し、徐々に物販系の店舗を中心に退店が目立つようになってきました。やはりumieが近過ぎて、テナント側も重複出店する余裕がない中で、魅力的なテナントを集められなかった事が要因です。



話をガーデンズに戻すと、大丸神戸店にとってライバルはそごう神戸店でしたが、今やその対象はガーデンズに移り変わったのではないかと思われます。そしてそごうも今秋から阪急に転換されます。大丸 VS 阪急の構図が鮮明となりますが、阪急はガーデンズと神戸阪急の2店体制で大丸神戸店に対抗します。双方とも高付加価値を全面に押し出す高級路線が売りなだけに、どのような工夫を講じるのか。ここにJR駅ビルやバスターミナルビルの商業床も新規供給されるので、ますます混迷を深める事になります。

しかし一定の立地条件を備えている場合、魅力のある戦略を打ち出し、実行に移せば結果がついてくるという事をガーデンズはしっかりと証明しています。翻って神戸阪急を今後、阪急がどのように活用していくのか。再開発の検討が水面下でどこまで進んでいるのか。屋号を今年変える戦略が意味する事は何か。様々な憶測が浮かびます。

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  1. 神戸区民。 より:

    イオン神戸南はハーバーと競合するのは自明なのですが…。

    そもそもなぜ海岸線付近は話題や人気が上がってこないのでしょうかね・・・。
    学区が魅力的でなかったり、工場や漁港があるから
    ファミリー層にとっては親近感が足りない?
    とかでしょうかね。
    結果的に供給物件が少ないのは、残念なんですよね。

    神戸市は、兵庫区や長田区から須磨区にかけての
    湾岸エリアの放置具合が程度を過ぎていると思うのです。
    市民との距離感があり過ぎます。
    高齢化だからというのがあると思いますけど、
    テコ入れしたら、
    爆発的に成長しそうなエリアだと思うのですがね。

  2. 摂津国人 より:

    西宮、尼崎、明石の発展を見ていると本当に神戸は後進都市になったなぁと実感してしまいます。
    当然政令指定都市である、福岡、川崎、広島とは比較にもなりません。
    以前友人から聞いたのですが、三宮を歩いていると、前を歩いている関東から来られたと思しき二人連れが「神戸って小さいなぁ。大宮くらいかな」とおっしゃってだったようです。
    今の神戸の失墜状況を見ていると、大宮程度と言ってもらっただけで御の字です。
    本当にどうして神戸はここまでひどい状況になってしまったのでしょう。
    再開発が大幅に遅れていること、というかそもそも再開発するつもりがあるのかどうかわからないことが主因なのは間違いないでしょう。
    時代に合わせて住民のニーズは変化していきますが、上述の都市は住民のニーズの変化をうまく読み取っています。
    私にとってとても印象に残っていることがあります。
    それは、震災後のハーバーランドについてです。
    阪神淡路大震災の直後、三宮の多くのビルが被災して商業地として営業できず、比較的震災の影響が小さかったハーバーランドが商業の中心地であった時期が、わずか数年ですが、ありました。
    当時私は「神戸の中心は三宮からハーバーランドに移るのではないか」と考えたのですが、数年後には商業地の中心は三宮に回帰していきました。
    なぜか。
    神戸の交通網が郊外から三宮に至るように作られており、ハーバーランドにはそもそもアクセスしにくかったからです。神戸市営地下鉄(当時は西神山手線のみ)のようにハーバーランドの近くに駅がない場合や、JR、阪神、阪急の場合は三宮・元町から西に行こうとすると運賃は急に上がります。ポートアイランドや六甲アイランドからのアクセスの悪さは言及する必要すらないでしょう。従って、上記沿線の住民は自然と三宮回帰志向に至るでしょう。
    しかしながら、現在のハーバーランドは休日は多くの家族連れでにぎわっています。
    なぜか。
    ハーバーランドやその近辺にタワーマンションを含む住宅地が建設され周辺人口が増えたからです。近年、年功序列賃金と終身雇用の崩壊によって共働き世帯が増加しています。震災直後は郊外に住んで父親がビジネス街に通勤することがトレンドでしたが、現在は共働きが多いため職住近接あるいは交通の便の良いところに居住するのがトレンドです。神戸駅はJRの新快速が停車しますし、高速神戸駅も阪神、阪急の特急が停車するので電車の本数、速さともに申し分ありません。上述したようにJR、阪神、阪急の運賃は梅田など三宮以東まで行こうとすると高くつきますが、交通費は会社が負担してくれることが多いので問題になりません。しかもハーバーランドの場合、車と歩行者の分離がほぼ完全に行われているので、子育て世代にはうれしい環境です。今の神戸市内でこのトレンドに乗れているのはハーバーランドだけではないでしょうか。
    やはり、都心やターミナル駅エリアに住みたい傾向は今後も高止まりになるものと思います(全自動運転車などが出てくれば、話は変わるかもしれませんが)。
    そのトレンドにうまく乗っている西宮市、尼崎市、明石市とトレンドに真っ向から反対する神戸市とで差がつくのは自明の理です。
    このような政策を推進する神戸市長を選んだのも神戸市民ですので、遠くない将来に神戸市民はその対価を支払うことになるでしょう。
    住民の多くの方が高齢で保守的な感じですので、今後も先進的な政策を推進する市長が出てくることも期待できません。
    現役世代にとっては、衰退すると予想される神戸市内に家やマンションを買うことはリスクが大きいです。
    残念ながら、そろそろ神戸に居住すること自体がリスクである時代に突入したのかもしれません。

  3. kkbb より:

    JR神戸駅以西の兵庫、長田、須磨区民は下町神戸を標榜していますからね。昭和の風景が好きですし、ネイティブ神戸市民が多いので仕方ないかもしれません。
    ニューファミリー層が住む灘、東灘、中央区民とは質が違うのです。
    神戸市長が唯一いい仕事をしているのがヤミ専従問題です。神戸市の年配層や職員OBには神戸を変えたくない人たちが多いので一掃されればいいんですが。
    ただ思うに、神戸は本当に遊びに行こうと思ったら三宮~元町、ハーバーランドに集中しすぎています。開発は三宮中心でいいのですが、その他の地域をどう活性化するかです。
    やはりアクセスが悪いのが影響しているのか、観光地の六甲山、有馬温泉やポーアイ、六アイなどが他地域の人には分断されているように感じるのでは?
    かつては北野以外でも、岡本、六甲道、須磨、垂水、塩屋、垂水、北区はタウン誌によく取り上げられていたのに現在はどうでしょう?
    某政党は三宮一極集中は他地域の衰退を促すと言いますが、ではどうするかの政策は何も考えていません。市民福祉ばかり訴えても普段の生活が向上する訳ではないし、働いて財布の中が豊かになってなんぼです。この政党だけでなく、神戸の市会議員、政治家のほとんどがこの思想で活動しているので高齢者の意見優先になります。
    いったいどうすればいいのか…。

  4. S.Y. Kobe より:

    今の神戸は熾烈な都市間競争の中で戦うことを放棄し、第一線を引退した高齢者の姿に重なります。

    都市は生き物です。他都市に比べ劣勢となれば驚くほど短期間に衰退してしまうものです。
    都市間のパワーシフトは加速度的に実行されます。

    神戸市は今まで能天気な感覚で無為無策過ぎました。
    ここに来て少しは危機感をもっているようですがここまでの政策や規制は都市空間にとっても夢や未来志向がなく、不気味なほど老齢的保守性に偏りすぎています。

    ここに至っても神戸市は現在の政策・不可解な規制や審査会の在り方が民間投資意欲の減退に拍車をかけていることに気付かないのでしょうか。

    これらの政策を転換し、神戸市自らが汗をかき都市改造を行い企業や若者を引き付ける仕掛けを率先して創造しなければ衰退するのみです。

  5. 匿名 より:

    阪急はすごいですね。
    先日、梅田阪急のバレンタインの催事に行きましたが、もはやバレンタインという枠にはまらない、チョコレートの博覧会というテーマのもとに完成された素晴らしい企画だと感じました。また、阪神百貨店のほうでは、梅田阪急とはかぶらない形でのバレンタインフェアを開催し、また人気を博していました。
    西宮ガーデンズしかり、阪急の企画力が、確実かつ斬新で顧客の心をつかんでいると感じています。
    三宮においても、そごうが新しくオープンさせたジ.アレイは連日のように行列ができています。市やJRに期待できない状況が続いていますが、神戸阪急のオープンと阪急新駅ビルによって、三宮がよくなることを期待しています。三宮の再開発事案のなかでも、阪急系が一番具体的かつスピーディーなのも好感度が高いです。

  6. 某京都府民 より:

    西宮北口は、神戸の精神の「後継者」であるような気がします。「後継者」というような言葉を使うのは不本意ですが、今は西宮北口のほうが、本来の神戸のハイカラを体現しているように思います。

  7. 某大阪府民 より:

    三ノ宮の賑わいには、大阪府民が一定程度寄与していたと思います。三ノ宮は、お洒落で憧れの場。阪急でお出かけして三ノ宮駅のアーチをくぐる時、その高揚感はmaxになったのでした。

    しかし、震災後、三ノ宮駅ビルである神戸阪急ビルは仮設のようなショボい見た目。、、、実際仮設だったのですが。昔を知っている大阪人は、その光景を見て少し寂しくなります。震災復興は、まだ終わっていないと三ノ宮の姿を見て感じてしまうのです。少し遠出してハレの街に出かけるという感覚とは少し違う気がします。

    その間に、西宮ガーデンズができ、梅田の百貨店群が次々に変貌を遂げました。

    神戸に行こうか→西宮ガーデンズもいいで→梅田凄いことになってるやん

    で西宮や梅田に集客されていきました。

    大阪から神戸に流れる客が西宮で堰き止められ、大阪にとどまります。

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