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7月上旬に起工式が執り行われ、正式に着工した神戸旧居留地91番地プロジェクト。神戸土地建物が江戸町筋で計画する地上11階建のオフィスビルプロジェクトです。
(仮称)神戸旧居留地 91 番地プロジェクト
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/06/91banimage01.jpg)
所在地 神戸市中央区江戸町91番地の1
事業者 神戸土地建物株式会社
敷地面積 約1,011m2
建築面積 約811m2
延床面積 約7,760m2
高さ 49.0m
構造 鉄骨造
規模 地上11階 地下1階
用途 事務所 店舗
設計 株式会社安井建築設計事務所
施工 鹿島建設
着工予定 2023年7月1日
竣工予定 2025年4月30日
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現在の状況
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-10.jpg)
鹿島建設が施工を担当しています。現場には三点式パイルドライバとセメントミルクプラントが投入され、山留工事が進捗中です。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-02.jpg)
この現場の作業予定は図面と予定表が張り出されており、非常に丁寧な情報公開を行っています。コンクリートを使用しているので、ソイルセメントのSMW工法で地中連続壁を構築しているものと思われます。
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この現場の南側の仮囲いに興味深い仮設ギャラリーが誕生しています。旧居留地の歴史を代表される建物の新旧比較で紹介しています。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-04.jpg)
明治時代のオリエンタルホテルの様子。波止場の位置が現在よりも北側にあった為、当時は海岸通にあった日本最古級の西洋式ホテルであるオリエンタルホテルがランドマークとして鎮座していました。この建物は3代目で、オリエンタルホテルは現在の5代目が位置する25番地に落ち着くまで複数回の移転を居留地内で行っています。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-05.jpg)
大正時代の海岸通り沿いには海岸ビル、商船三井ビル等、現在も残るクラシカルなランドマーク達が立ち並んでいました。波止場のある南側にも近代建築が立っていたようです。
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昭和初期になって大丸神戸店が現在の位置に移転開業。この建物は震災に遭うまでの約70年の間、元町のランドマークとして君臨していました。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-07.jpg)
同じく昭和初期に神戸証券取引所が建設されました。現在はこの建物を保存しながら改修された神戸朝日ビルが聳えています。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-08.jpg)
こちらは珍しい写真ですが、三井住友銀行の前身である神戸岡崎銀行の本店が現在の三井住友銀行神戸本部ビルの立っている場所にありました。メガバンクとなった三井住友銀行ですが、本店でもないにも関わらず、本部ビルを神戸に置いているのは、この流れが色濃く残るからに他なりません。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-09.jpg)
そして神戸銀行協会ビルが新たなオフィスビルへと生まれ変わる過程にあります。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/07/kyukyoryuchi91banchi-01.jpg)
旧居留地は震災で様変わりしました。また大丸神戸店が路面店網をエリアのオフィスビル低層階に広げた事によって、賑わいのある商業エリアへの転換も図られました。完成度の高い街ではありますが、有効活用されていない土地も東側を中心に見受けられます。今後の四半世紀で更にどう変わっていくのか。老朽化したビルの建て替えが進められていますが、大きく街の在り方を変えるのは良くも悪くも大丸なのではないかと思います。
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