鹿島建設の施工で解体が開始された旧居留地・江戸町筋の神戸銀行協会ビル。既に建物全体が足場と防音パネルに覆われています。
近代建築として一旦は保存改修が行われた南棟も見えなくなりました。25年4月の完成に向けて最新のオフィスビルへと建て替えプロジェクトが始まりました。
不動産市況としては、コロナ禍からの回復に向けて活性化し始めている様子が見て取れます。神戸都心部のオフィスビルマーケットについては、昨年は空室率が4%前後で推移していたようですが、全国的にはテレワークの浸透で空室率は上昇傾向にあるようです。
しかしながら神戸のオフィスビル市場では21年から毎年、新規供給が続いており、これまでのように5~10年以上に渡って新築オフィスビルが建たないという異常な状況からは脱し、健全化に向かっています。
少なくとも4年連続の新規供給が継続します。
2021年 神戸三宮阪急ビル、ジーライオンアワーズビル
2022年 関電不動産神戸三宮ビル、ONELIGHT海岸通
2023年 大和証券神戸ビル
2024年 旧居留地91番地プロジェクト
25~26年については未定ですが、更に新たなオフィスビルプロジェクトが浮上する可能性は十分にあるでしょう。27年以降については大型プロジェクトの完成が相次ぐ予定です。
2027年 バスターミナルI期ビル
2029年 JR三ノ宮新駅ビル 市役所本庁舎2号館跡複合ビル
旧居留地91番地プロジェクトの面する江戸町筋を100m程南下すると、敷地面積2,000平方メートルのコインパーキング「サンパーク旧居留地」が現れます。三共生興スカイビルの跡地です。
いよいよこの暫定パーキングも来週早々に閉鎖が決まりました!
この土地には人材派遣大手のWDBホールディングスがオフィスビルの建設を計画しています。延床面積1万平方メートルを超える建物になりますが、全床を自社使用するのか、神戸市が実施している賃貸オフィスビル建設促進制度への認定の発表は今の所、ありません。
何はともあれ、25年に江戸町筋に新築オフィスビル2棟が完成する予定です。
WDB三宮ビル建設予定地の向かいの建泰ビルは長年、テナントだったエディーバウアーが撤退してしまって以来、空きテナントの状態が続いています。アウトドアブランド街の復権の為、新たなアウトドアブランドの出店が望ましいですね。
神戸旧居留地 91番地プロジェクト x WDB三宮ビル 江戸町筋沿いに新築オフィスビルプロジェクトが始動
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