神戸三宮阪急ビル

変化を迎える三宮の主役達 三宮ターミナルビル x そごう神戸店 x 神戸阪急ビル



この秋は三宮駅周辺で主役を司る建物が大きく変化を迎えています。まずはJR三ノ宮駅の解体中の駅ビルである三宮ターミナルビル。いよいよ解体が外観からも顕著になってきました。OPAのロゴの入っていたシースルーエレベーター部の南西角の塔屋が遂に無くなりました。



数週間前の様子と比較すると一目瞭然です。



北東側の三宮ターミナルホテルのロゴが入っていた大きな塔屋(奥側)も解体の真っ最中ですので近日中に足場と防音パネルが撤去される事でしょう。



その後はいよいよ建物本体の撤去が開始されます。しかしながら既に内部壁やスラブの解体も進行しているようなので、ここからの建物縮小はかなり急速に進んで行くのではないかと思われます。問題は2階以下の低層部と地下階の解体をどう進行させるのか。



三宮ターミナルビルと中央幹線を挟んで対峙するそごう神戸店。来週月曜日30日にその歴史に幕を閉じます。残るところ1週間を切り、神戸阪急への屋号変更を行う作業は最終工程に入っている段階です。



三宮交差点に面したアールを描く外壁に取り付けられる予定の「阪急」のロゴ。これを設置する為の下地材の準備が完了しています。



側面から見ると鉄骨が突き出しています。この部分は元のパネルが取り外されて、シートで目隠しされています。ロゴが取り付けられた後の処理はどうなるのでしょうか。夜間には裏側から照明を当てて、ロゴが浮かび上がるような演出は施されるでしょうか。



中央幹線側の外壁にも同様のロゴが取り付けられます。そごう神戸店の建物のまま屋号を変更する事になりましたが、今後の建て替えプランの公表時期が待ち遠しいですね。

複数の地権者が存在するそごう神戸店/神戸阪急の建て替え構想は中長期プランを描く必要があります。以前にも以下の3期に渡る建て替え方法を予想しましたが、屋号変更を先行させた事でますますこの形での計画実施が現実味を帯びてきたような気がします。

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第三期の最終形に至るまでには10-15年を想定する必要があるかもしれません。アイングパーキングと現本館部分でも現状以上の売場面積の確保は可能ですので、新館部分の融合には時間を掛ける想定でも良いのではないかと思われます。



神戸阪急の建て替えプランを熟成させている間、神戸阪急ビルの建設をまずはしっかりと終えなければなりません。完成予定時期まで残り1.5年です。先日、遂にタワークレーンの登場をお伝えしましたが、建物西側部分の1階床を目下建設中です。



年内には地上部分の鉄骨建方が開始されるものと思われます。最上層の29階までかなりハイペースで鉄骨が立ち上がっていくでしょう。来年のGW位までには上棟しているのではないかと予想します(そうでなければ21年春の開業には間に合わないでしょう)。



市役所本庁舎3号館の解体開始も間近に迫っています。この秋から急速に都心・三宮やウォーターフロントでの再開発・再整備がようやく目に見えてくるようになるので、人々に実感をもたらすのではと思われます。

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