鹿児島

地域探訪: 鹿児島・中央町19・20番街区市街地再開発 鹿児島中央タワーは鹿児島一の高さを誇る超高層複合ビル Part1 外観編



JR鹿児島中央駅の駅前広場に面した中央町19・20番街区の再開発によって2021年6月に誕生したのが鹿児島中央タワーです。地上1~7階は商業施設「鹿児島ライカ/Li-Ka 1920」となっており、この施設名には、“来る鹿児島(来鹿)”、“鹿児島を好きになる、好きなこと(ライク鹿児島)”、そして“鹿児島に住みたい(ライフ鹿児島)”という3つの意味が込められています。



地上24階 高さ98.98メートルの規模で鹿児島県一のノッポビルとなります。8~24階は三菱地所が分譲した高級マンション「ザ・パークハウス鹿児島中央タワー(210戸)」となっています。



丸みを帯びた形状が特徴の新ランドマークタワー。設計は三菱地所設計、東条設計、竹中工務店がJVで行いました。施工は竹中工務店が務めました。



非常にデザイン性の高い超高層建築ですが、分譲マンションに本格的な駅前商業施設を組み合わせたありそうで無かった珍しい造りです。

この再開発を進めたのは中央町19・20番街区市街地再開発組合ですが、その構成員は三菱地所レジデンス、大京、穴吹工務店、そして南国殖産の四者。前三者は8~24階の住宅部分の保留床取得し、そして南国殖産が商業施設を保有する形です。



鹿児島中央駅前の再開発は隣接する南側の22・23番街区が先行し、17階建てのアエールタワーやアエールプラザが完成。駅前広場に面する19・20番街区が後追いでの完成となりました。



鹿児島中央タワーは隣接する東西の施設との間に2階レベルで歩行者デッキが整備され、鹿児島中央駅から同タワーを介して、南国殖産本社の入る南国センタービル前までを連絡しています。



歩行者デッキへとアクセスするエスカレーターとエレベーター。完全バリアフリー化されています。



歩行者デッキが完成したのは2022年9月。このデッキの完成を以て、鹿児島中央駅東口の再開発が完了を迎えました。



敢えて直線状の歩行者デッキとはせず、蛇のように「うねり」を加えています。ガラスの手摺と雨や陽射しを除けるキャノピー。デッキ上は舗装ブロック仕上げです。



鹿児島中央タワーの商業施設「Li-Ka 1920」に接続しています。ビル2階の北側が動線通路になっています。



歩行者デッキの整備事業費は13億円。長さは約33メートル、標準幅は4.5メートルというスペックです。



加えて鹿児島中央駅との間に整備された歩行者デッキです。駅ビルのAMUPLAZAとLi-Ka 1920の間を接続しています。



Li-Ka 1920に接続している部分です。



奥に進むとLi-Ka 1920、右に進むとAMUPLAZA。こちらにもエレベーターを備えています。



歩行者デッキ下周りの様子です。



博多を除くと、鹿児島中央は九州の都市のターミナル駅前では最も都会的な景観や機能を有していると言えるのではないかと思います。この発展に大きく貢献しているのが、JR九州と南国殖産の二社です。九州新幹線の開業によって同鉄道の最南端である鹿児島中央は大きな変貌を遂げました。その変貌ぶりは政令市並みと言えるのではないかと思います。鹿児島中央の他にも熊本駅、長崎駅等の変貌も目覚ましく、北海道、東北、北陸、関越、中四国を抑えて九州は全国でも最も発展著しい地方と言っても過言ではないでしょう。

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