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地域探訪:名古屋・栄が怒涛の巻き返し 超高層ビルの再開発ラッシュで名駅に迫る!



名古屋と言えば再開発のメッカは名駅こと名古屋駅周辺に立ち並ぶ摩天楼・超高層ビル群です。名駅の台頭は既存中心繁華街だった栄(さかえ)に深刻な地盤沈下をもたらしました。栄は久屋大通を挟んで広がる名古屋の商業の中心で、複数の百貨店やファッションビル、地下街や歓楽街から構成されています。中でも4Mとして松坂屋、丸栄、三越、名鉄の内、3百貨店が集積し、エリアの花形的な存在として君臨してきましたが、百貨店という業態の衰退と名駅のジェイアール高島屋や駅周辺の大規模再開発で誕生した複数の大型商業施設に押されて売上を落としました。

しかしここに来て栄の逆襲が始まるようです。名古屋市と大丸松坂屋は錦三丁目25番街区市有地等活用事業としてプロポーザルを公募していましたが、優先交渉権者に三菱地所を代表とする企業グループ(日本郵政不動産、明治安田生命、中日新聞社)を特定。同グループは地上36階 地下4階 高さ200m 延床面積約99,500平方メートルの超高層ビルを提案。オフィス、ホテル、シアター、商業施設から構成される大型ビルで、栄地区最高層の建物となる模様です。2022年に着工し、2026年の完成を目指します。高さはこちらが上ですが、延床面積や建物の用途、そして三菱地所が代表企業である点等、雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルに類似点が見られます。間違いなく栄のランドマークタワーになるでしょう。



名古屋三越栄店の入るオリエンタルビルは地上180mの超高層ビルへの建替を計画。低層部に三越等の商業施設、中層部にコンベンションホール、高層部に高級ホテルの誘致を行う検討をしており、2024年を計画を固める目処とし、2029年までに建て替える方針です。



既に始動しているのは中日ビルの建替計画。地上12階建の既存ビルを地上31階 地下4階 高さ170m 延床面積113,000平方メートルの超高層ビルに建て替えるプロジェクトです。オフィス、ホテル、商業施設、ホール等から構成され、ホテルにはロイヤルパークホテル&リゾーツが進出します。既に既存ビルの解体を開始しており、2024年の完成を予定しています。



更にNTT都市開発はこれらの大型開発プロジェクトに先駆けて、既存のアーバンネット名古屋ビルの隣接地に東桜一丁目1番地区建設事業として地上20階 地下1階 延床面積30,900平方メートル 高さ約96mのオフィスビルを新築予定で、2022年の開業を目指しています。



これらの開発プロジェクト以外にも閉店した老舗百貨店の丸栄跡地や栄町ビル等の一帯で将来的には前述の計画を凌ぐような再開発が構想される可能性が高まっています。これらの開発からは名駅に対抗する都心・栄の意地が見て取れます。栄のシンボルであるテレビ塔は現在、大規模リニューアル中であり、久屋大通公園も再整備が計画されています。この大通公園を挟んで超高層ビルが林立する様子を考えると、名古屋人でなくともワクワクします。名駅が今の姿に成長する以前もその将来像に対して非常に心踊りましたが、栄地区に名駅に匹敵する摩天楼が広がる事により、名古屋の都心はその都市規模に見合う大都市としての風格を手に入れるでしょう。三宮も名駅程とは言わないまでも、JR駅ビル、バスターミナルツインビル、神戸阪急ビル、市役所1、2号館、神戸阪急建て替え等で栄並みの高層ビル群となる事を期待せずにはいられません。

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