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地域探訪:名古屋巨大駅ビル再開発計画が延期に コロナによる大規模開発プロジェクトへの影響が出始める



名古屋鉄道が中心となって進める名古屋駅東側の再開発計画は地上30階、高さ180m、幅約400mの巨大超高層駅ビルを建設する計画です。商業施設、オフィス、ホテル、共同住宅、鉄道駅、バスターミナルから構成される巨大複合ビルとなり、22年度に着工する予定でした。しかしながら、ここに来て事業主体となる名古屋鉄道の業績がコロナによる打撃を受けて屋台骨が揺らいでおり、着工を延期すると同社社長が発表しました。オフィスやホテル、商業施設などの需要に対するコロナの影響を見極めた上で、今後、近畿日本鉄道など関係者間で協議を行い、24年度をめどに事業の方向性を判断するとの事ですが、着工時期は事実上未定の無期限延期の状況です。

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コロナの影響は様々なエリアで表面化していますが、東京をはじめ、全国の各都市で進行中もしくは計画されている大規模な再開発プロジェクトに延期や凍結等の決定やニュースは殆ど聞かれませんでした。三菱地所が計画する日本一の超高層ビルプロジェクトである東京・常磐橋トーチタワー、大阪のうめきた等の大プロジェクトも予定通りに進められるようです。

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唯一、計画の見直しが発表されたのはJR西日本による三ノ宮駅ビルと今回の名古屋鉄道他による駅ビル計画です。名古屋はリニア新幹線の長野県内の区間の着工遅れによる開通への影響も打撃となっているのかもしれません。しかし栄での各大型プロジェクトは現状は健在のようです。

コロナの感染拡大は第三波が広がりつつあります。国内の経済活動は抑制できないものの、海外からの渡航者受け入れはこのままだとできない状態が更に長期化しそうです。ワクチンの開発発表によって株価は値上がりしましたが、実用が進まなければ絵に描いた餅です。今後も大規模開発プロジェクトへの影響が懸念される状況が続き、余談を許しません。

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