鹿児島

地域探訪:鹿児島 鹿児島中央駅周辺の開発状況 その② 桜島口には再開発ビルが林立!



鹿児島の玄関口であるJR鹿児島中央駅前。駅前通りの貫く後方には雄大な桜島が鎮座しています。昨日、ご紹介したJR駅ビルのアミュプラザ鹿児島が駅前を新しい商業地区へと変貌させて以来、鹿児島の表玄関・桜島口は再開発が目白押しです。



駅前に建設されて再開発ビルによって一見、福岡かと見紛う程の風格を持ち始めた桜島口です。



その風格創出に大きな貢献を与えているのが鹿児島中央ターミナルビル。旧南国日本生命ビルの建て替えによって2012年に誕生した大型複合ビルで、地上14階 地下1階 高さ71.85m 延床面積25,449.50平方メートルの規模を誇ります。



地下1階は地元飲食店街の「バスチカ」、1階には南国交通バスターミナル、2階は医療モール、3-6階はオフィスフロア、7-14階はソラリア西鉄ホテル鹿児島(230室)という構成です。



風格漂う1階のエントランスです。デザインは三菱地所設計が担当している為、東京・丸の内に通じる重厚感があります。



南国交通バスターミナルは九州各地と鹿児島を結ぶ高速バスや空港バスが乗り入れます。



鹿児島中央ターミナルビルに隣接するのは南国センタービル。地上9階 地下1階のオフィスビルでガラスとルーバーを組み合わせた外観はこれまた重厚感たっぷり。それもそのはずで、こちらのビルも三菱地所設計が担当。



通り沿いには大型マンションもあり、とても都会的な景観が広がりを見せています。



駅前広場も整然と整備され、タクシー・バスプールと一般車両を分けたロータリーを備え、玄関口としての大都市然とした景観は九州では福岡に次ぐと言えるでしょう。



機能面でも整備は進んでおり、駅前は交通ターミナルとして路面電車の電停鹿児島駅があります。同駅は駅前広場の中央にある地下通路へと連絡しています。



駅前広場の中央には地下通路へと繋がる階段・エスカレーターがあります。



地下通路は広場にもなっており、駅ビルのアミュプラザ鹿児島や鹿児島中央ターミナルビルの地下階とも接続しています。



そして鹿児島中央駅前の景観を更にダイナミックにする再開発プロジェクトが進行しています。



中央町19・20番街区第一種市街地再開発事業として進行する大規模プロジェクトは鹿児島初の本格的な超高層建築です。地上24階 地下1階 高さ99.98m、延床面積47,310.41平方メートルの規模で、1-7階が商業施設、8-24階は分譲マンション、5-6階にはホールも備えます。建物中央には商店街が縦貫する設計です。設計は三菱地所設計・東条設計・竹中工務店設計のJVでこちらにも三菱地所が絡んでいます。施工は竹中工務店が担います。



現場では既に商業施設となる低層部の鉄骨建方が進行中です。再開発ビルの建設と共に駅ビルから同ビルを経由して、南国センタービルを結ぶ歩行者デッキも整備される予定です。



2021年に中央町19・20番街区再開発ビルが誕生する、と、現在、アミュランを超えて、鹿児島一の高さになる予定です。鹿児島一の眺望を求めて、マンションは即完売しそうですね。三菱地所が鹿児島中央駅前の開発にことごとく参画しているのには何か理由があるのでしょうか。



駅前の北側がこれまで開発の中心でしたが、南側の開発は遅れています。中央町19・20番街区の再開発完了後はこちらもプロジェクトが進み始めるかもしれません。



駅ビルに隣接する鹿児島中央郵便局。本当に郵便局はどこも駅前一等地にありますね。東京、名古屋で再開発を完了させ、今後、広島、大阪でも開発を計画する日本郵便。いずれはこの鹿児島も建て替えが検討されるかもしれません。



鹿児島で進行中の開発の規模や勢いはまさに政令市並です。九州は非常に熱いですね。これまで鹿児島中央駅周辺の開発状況をレポートしてきましたが、次回は既存繁華街でも進み始めたプロジェクトにスポットを当てたいと思います。

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  1. 匿名 より:

    南国センタービル(及びアネックス館)、鹿児島中央ターミナルビル、19・20番街区再開発、交通局跡地再開発
    どれも地場商社の南国殖産が絡んだ再開発になっています。三菱地所は、上記アネックス館に事業所を開設したほど南国殖産とは蜜月な関係となっています。
    今後も西口や屋台村跡地でも再開発を行うようなのでこちらも三菱地所が関わるかと思います。

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