雲井通5・6丁目再開発

国土交通省と神戸市が国道2号等 神戸三宮駅前空間の事業計画 中間とりまとめを共同発表


国道2号線を管轄する国土交通省と神戸市が神戸三宮駅前空間の整備事業計画について中間とりまとめを共同発表しました。神戸市が産学連携下で「未来型の駅前空間の創出」を目的とした整備方針を検討していますが、今年度内にとりまとめを完了する予定です。これまで神戸市が基本構想として策定したえき=まち空間及び三宮クロススクエア、雲井通5-6丁目のバスターミナルビル、JR西日本と阪急の各駅ビル等の民間ビル開発が進む中、これらのプロジェクトが中央幹線/国道2号線の大規模な改修を伴う事から国土交通省が大きく絡み始めた事で市の単独事業ではなく、三宮再整備の国家プロジェクト化が鮮明になってきました。



今回発表された中間とりまとめにこれまで公表されてきた内容から大きく飛躍して更新された内容はありませんでしたが、唯一、駅前周辺の3層ネットワークにおける空中デッキ整備の再編像がより明らかになりました。駅前の既存デッキに加えて、交通センタービルから雲井通のバスターミナルビルまでを結ぶ東西方向のデッキが充実化される他、中央幹線を跨ぐ南北方向のデッキも5本以上に増設される様子が描かれています。



一地方都市の自治体がターミナル駅周辺の再整備を進めようとしても民間が思うように付いてこなければ絵に描いた餅になります。これまでの三宮再整備は元はと言えば、JRや阪急の駅ビル建替計画をきっかけに市がその重い腰を上げて再開発の方向に舵を切ったものの、スピード感やインバウンド需要という他都市を盛り上げる要素の欠如によって、民間の盛り上がり方は未だイマイチ協調性に欠いた状態にある事が否めません。今後、本格的に整備工事が始まる中で国の参画が民間の積極的な参加を後押しするブースト効果を生み出すのかどうか。未だ新駅ビルの概要発表を控えているJR西日本を筆頭に今後の動向が注視されます。

関連記事
JR三ノ宮新駅ビル

JR三ノ宮駅ビル開発準備工事 三宮センター交番仮交番の稼働開始 旧交番の解体撤去工事も開始される

2023年8月12日
こべるん ~変化していく神戸~
JR三ノ宮新駅ビルの開発に伴い、フラワーロードと中央幹線の北角コーナー部にある三宮センター交番のある土地もビルの一部に組み込まれる事 …
雲井通5・6丁目再開発

神戸三宮雲井通5丁目第一種市街地再開発事業 サンパルの解体は5月以降に着手予定!街区内で先陣を切る!?

2022年3月14日
こべるん ~変化していく神戸~
いよいよ2022年度に始動する雲井通5丁目市街地第一種再開発事業。都心の駅前に立地する約0.8ヘクタールの敷地に存在する再開発ビルや公共 …
三宮再整備

東遊園地再整備工事(その1)の総合評価落札方式制限付一般競争入札が広告される 完成期限は2022年3月末

2021年7月24日
こべるん ~変化していく神戸~
いよいよ年内に再整備工事が開始される予定の東遊園地。公園開園以来、ほぼ初となる大規模リニューアルが実施されます。策定された基本設計に …

POSTED COMMENT

  1. S.Y. Kobe より:

    JR新駅ビル・バスターミナルビルを含む三宮駅前空間の整備事業に絡む公共施設整備の概要が見えてきたので少しは進展に期待できますね。公共事業によって供給される道路やペデストリアンデッキの再整備計画に具体性がありますので民間事業であるJR新駅ビル建築計画との調整もほぼ終盤ではないかと思いたいです。

    整備事業計画にあるペデストリアンデッキのネットワークでのJR新駅は全体の結節点であるとともに来街者を循環させるエンジンのような位置付けです。また計画を見るとJR新駅ビルを車寄せロータリーの上部も含む敷地全体を使って計画することも可能です。小規模なロータリーですから建物ピロティ部分を使って設けることも可能でしょう。

    新駅ビルは複数駅の結節点として事業ポテンシャルが非常に高いので建築面積を可能な限り大きく取り、低層部の商業機能を充実させるとともに高層部のオフィス・ホテル機能と合わせ、延床面積は10万平米を超えるものが相応しいでしょう。

  2. H3O より:

    三宮再整備は華々しく打ち上げたものの、進展に乏しく、サヨク方に配慮した市長がこれまた釘をさす政策連発なので遅々として進みませんね。
    話変わってすいませんが、元町のGSパークでボーリング調査が始まっていますよ。
    駐車場の敷地全体を使うようなので、かなり大型の建物が立ちそうです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。