三宮再整備

三宮再整備・東遊園地再整備リニューアル プレオープンによる一般開放開始!Part4 「芝生広場」編 本日午後4時に全面オープンへ



いよいよ明日のグランドオープンを控えている東遊園地のリニューアル。既にプレオープンによる一般開放が開始されており、3回に渡って特集記事を掲載してきました。今回の芝生ひろば周辺についてのレポートで最後を締め括りたいと思います。

URBAN PICNICと連動する芝生ガーデン



リニューアルした東遊園地には大小二つの芝生広場が整備されました。小さな広場が「芝生ガーデン」。この芝生は、目の前にあるにぎわい拠点施設のURBAN PICNICと合わせて、Park-PFI制度により、村上工務店他企業コンソーシアムが運営を行います。



芝生広場の一部にはシェードが備え付けられました。通常時には、小さな子供達が芝生の上で遊び、親は周囲を囲うベンチでその様子を見守るというような使い方が目に浮かびます。



また芝生を使ったアクティビティ等も行われるのではないでしょうか。ヨガ教室等、身体を使ったレッスンが行われる事が予想できます。



目の前のURBAN PICNICのレンタルルーム・ラウンジの開口部は全面を開け放つ事が可能なので、芝生広場にガーデンテラスを設けて一体的にパーティイベントを行う事も出来るでしょう。



目に優しいグリーンが、オアシス感を高めています。



芝生広場内には植樹もされていますので、葉が生い茂れば、木陰のシェードも活用できるでしょう。

面積を拡大した美しい「芝生ひろば」



南側の「芝生ひろば」は、以前の社会実験時の広場から拡大し、3,500平方メートルの規模が確保されました。



若柴を一からこの場所で養生するのかと思っていましたが、既に他所で一程度に養生した芝が植えられたようです。



従って毛足の長いフカフカの芝絨毯が既に出来上がっています。これは寝転ぶと、かなり気持ちが良さそうです。



本日、午後4時から芝生全面オープンセレモニーが開催され、園地のグランドオープンとなります。



社会実験時には、様々な種類の芝を植え、条件等を変えて、どの芝が最も耐久性があり、適正が高いのかを確認していました。今回、採用された芝がこの実証実験の結果という事になります。



芝生広場は管理が難しい事が最大のネックです。踏みつけられ過ぎると、擦れ切れて芝生が消滅して地肌が露出します。面積の小さな広場だと、これが顕著です。東遊園地の芝生広場も社会実験時、ルミナリエ等の大型イベントが開催された後は、芝は完全に消えて、元のグラウンドに様変わりし、春に向けて毎年、養生のメンテナンスが必要でした。



しかし公園に芝生広場を求める声は多く、また土のグラウンドでは人は集わず、芝生広場を整備するメリットは公園のにぎわい上、不可欠と言えます。今年のルミナリエの開催の行方はまだ明らかではありませんが、この芝を守る為にも、開催場所をメリケンパーク周辺に変更するべきかと思います。

芝生ひろば周辺の様々な付帯施設



オーバル型の芝生ひろばの周りをグルリと一周するプロムナードが整備されました。このプロムナードに沿って様々な施設が点在しています。



まずは広場の東側でURBAN PICNICに寄り添うように造られたシェード付きの造作ベンチ。



工事中からこれを取り囲む斜めのポールの存在が不思議でした。



ベンチ上の様子です。背もたれとしても使えますし、場合によっては2段ベンチとしても活用出来るのではないかと思います。



それにしてもこの斜めのポールはどうして傾いているのでしょうか。パールの上部に丸い物体が取り付けられています。ライトに見えます。



どうやらこのポールからはドライミストが放出される仕組みになっているようです。夏場になると、この仕組みがより明らかになる事でしょう。



緩やかなカーブを描きながら、プロムナードが芝生ひろばの周囲を囲んでいます。



南側のエントランス付近に完成したトイレ。アースカラーの壁面とカーブの大屋根が特徴的です。



バリアフリートイレの建物とプロムナードの間に目隠し用の腰壁が設置されています。



ベンチにもなっているので、待合としても利用が出来ます。商業施設でも意外にトイレ前の椅子やベンチは需要が高いようです。



南側のエントランス周りはまだ搬出入が生じるからか、舗装は仮アスファルトです。



プロムナードと芝生広場には緩衝地帯があり、これに沿って木陰を作る木々が植えられています。



みなとのもり公園が誕生した際、広大な芝生広場に木陰等、強い陽射しを遮るものが何も無く、植えられた木々も小さな若木で木陰を作る程の葉はありませんでした。



リニューアルという点もありますが、その辺りの配慮については、東遊園地は十分な対策が採られています。



園地内の南西側はあまり大きく手は入っていません。もしかしたら将来的に集客拠点施設をこのエリアに追加する可能性があるのかもしれません。



芝生に沿って寝そべる事のできる座面の広いベンチが備え付けられました。



園地南西側のエントランス導入部は殆ど変わりがありません。



南西のエントランスアプローチには、段差の小さい緩やかな手摺付き階段が整備されました。幅員も大きく広げられたようです。



アプローチの両側には城壁のような重厚の壁が構築されました。



園地内の西側には色々な記念碑が設置されています。これらは元の位置でそのまま残されています。



木陰の小径の奥には10年以上前にビオトープが整備されましたが、このビオトープがどうなるのか気になっていました。



結果的にビオトープは生き残りました。



リニューアルポイントとして、小さな木製の柱がビオトープの上に架橋されました。まだ水量が少ないので、これから補充されて生き物が放たれる事になるかと思います。



小径は芝生広々周りのプロムナードと合流します。



西側には小さな倉庫も建てられました。



プロムナードを一周回って、芝生ガーデンに戻ってきました。



旧居留地・仲町通に開けた西側のエントランスです。こちらも段差の小さく緩やかで幅の広い大階段が整備されました。



街へ人を送り出し、園地へ人を迎え入れるおもてなしのエントランスです。



大きく開けたエントランスからは仲町通が見渡せます。



エントランス横の壁には東遊園地の歴史を語る銘板が取り付けられました。東遊園地の再整備は50年ぶりです。



西側エントランスには緩やかで翠豊かなスロープが整備されました。見晴らしひろばにも階段で連絡しています。



1年半の工期を経て、大きく美しく生まれ変わった東遊園地。三宮再整備の中核プロジェクトの一つが遂に完成を迎えました。都心のオアシスとして、これまで以上に人の集う都市公園になったと思います。以前からも述べていますが、にぎわい拠点施設は複数あった方が良いかと思うので、今後の状況を見ながら更なる誘致も検討すべきでしょう。メリケンパーク同様に夜間景観も素晴らしいようなので、またその様子を後日、レポートしたいと思います。

 
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