三宮再整備

三宮クロススクエア構想 整備工事が遂に始動!?中央幹線一部改良工事がスタート



昨今のコロナウィルスの混乱による影響を受けて「ルミナス神戸2」を運航するルミナスクルーズが経営破綻しました。神戸港ではライバルである「コンチェルト」を運営する神戸クルーザーの親会社が支援する事でルミナスの運航は継続されるようですが、一連のコロナによる経済へのインパクトは計り知れません。都市開発への悪影響が出てこない事を切に願う次第です。

昨夏、三宮クロススクエアの整備実現を検討するために約1ヵ月に渡って三ノ宮駅南側の中央幹線の車線を意図的に減少させ、通過交通や周辺道路への影響を検証する社会実験が実施されました。神戸市はその実験結果を公表しました。

それと同時に中央幹線の一部改良工事に着手する事も発表。三宮クロススクエアの第一段階となる駅前東側の車線減少の布石と思われる改修が施されるようです。



最も大きな改良は神戸阪急前の西側に市営バス一台分の停留所を新設するのと共にコーナー部の歩道を拡大し、事実上、フラワーロードへの左折用用1車線を完全に封じる事です。既存の停留所部分も歩道が拡大します。西行きのバス停留所を4バースにする事で、ポートアイランド方面行きのバス増便に対応できるようにします。北側のバス停留所1台分は潰して、東に移設します。また西行き側の中央分離帯も東端の幅を広げます。



既に改良工事はスタートしています。



歩行者デッキの下で一番左の車線を閉鎖し、新たな縁石を埋設する工事が進行中です。コーナーにはアール線状にガードレールを置いて作業を進めています。



車線を狭めた部分の内側は歩道幅員の拡大に充てられます。



新設される停留所前の新しい縁石です。バスの車線合流路に合わせて斜めに角度が付けられています。



右の積み石の構造壁は解体されるのでしようか。縁石がこのまま延長されていくと、停留所に充てられる歩道が拡大していきます。既存停留所の屋根は縁石側に移設されるものと思われます。



更に今回の改良工事の対象は三宮東交差点付近にも及びます。ミント神戸前にバス停留所を設け、コーナーの歩道幅員を拡大します。東急REIホテル前も車線を減少させて歩道を広げます。この歩道拡幅工事は今秋に着手する予定です。



この交差点の北側には三宮のバスターミナルが集積している為、バスがひっきりなしに出入りしますが、歩行者通行量の多い南北方向の横断歩道が東西双方に存在します。この交差点の自動車通行の円滑化を図る為、歩行者横断時間を短縮し、自動車信号の青時間を延長します。



三宮クロススクエアの実現によって歩行者に優しい空間造りを目指す過程の中で自動車交通の円滑化を優先するというのも変な話ですが、歩道拡幅と車線減少によって生じる交通への混雑緩和を図る対応策という位置付けでしょうか。



一連の改良工事は2025年が整備時期の目処とされる第1段階・中央幹線の6車線化(現10車線)を念頭に置き、段階的に通過交通を分散していこうという戦略の一環かと思われます。



突如の車線閉鎖は混乱を招きやすいので、恐らく毎年、部分的に車線を減少させ、歩道を拡幅する事で三宮クロススクエアの実現がいつの間にか進んでいるという牛歩戦術を採用するものと思われます。

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POSTED COMMENT

  1. ジョー より:

    見た感じ中途半端な歩道幅ですね。バス降りて荷物持ってたら通りにくそう。どうせやるならもう1車線削るべきでしょうね。

  2. 摂津国人 より:

    以前の三宮クロススクウェア構想の記事の中でご紹介くださった平野章三市議会議員も提案なさっているような、JR三ノ宮駅から神戸阪急(旧 そごう)にかけての大きなペデストリアンデッキがよさそうに思います。
    できれば三宮交差点全体を包むような形で巨大なペデストリアンデッキができれば、実質的に駅前に広場が道路の上にできる感じになり、車道をつぶすことなく歩車分離が可能になる大きなメリットがあります。
    小さいですがJR高槻駅やJR茨木駅でもペデストリアンデッキが採用されていて違和感なく駅と繁華街をつなげていますので、参考にしてほしいです。
    本来であれば、根本的に現行の計画に沿わないようなご提案は差し上げたくないのですが、実験ばかりを繰り返し実行まであまりにも時間がかかりずぎているのを懸念してのご提案です。
    三宮の再開発を急いで魅力的な市街地にしていかなければ、郊外の住宅地を維持していくことはできません。

  3. sirokuma より:

    このテーマについてはあまり調べておりませんが、直感的には150万都市の都心部の事業としてはおかしいのではないかと思います。
    確かに葺合10号線のように歩道の幅員を広げ足下の空間=歩行者の空間を広げれれば街は美しくなります。しかし、神戸にわずか3本しかない東西を結ぶ大動脈の車線を削り歩行者空間を広げる事が150万都市の再開発手法として正しいとは思えません。
    都心部の再開発は老朽化した複数の中小ビルを一定規模以上取纏め高層化する事で足下の空間確保を進めるべきです。
    災害を経験した神戸だからこそ道路の大切さは解っているはずなのに目先の安易で簡単な整備に走っているようで危惧します。バスターミナル整備までの仮設になるんでしょうが、整備後は路上のターミナルを廃止し道路に戻すべきでしょう。
    今、神戸市が行っている再開発は未来の成長を諦めミニマムスタンダードな街づくりを行っているように思えて仕方がないです。

  4. S.Y. Kobe より:

    神戸市の問題点はリーダーである市長が難易度の高い事業を牽引し実現する気概も実行力も疑問符が付いており、リーダーシップを発揮するタイプでない事です。おまけに三宮クロススクエアという発想から現実の問題点を解決して事業推進してゆく為には取り巻きブレーンや神戸市都市開発主管部署も本当の実力が必要ですがこちらも能力不足が目に見えています。

    彼らは意見募集や机上で出来る程度の検討や社会実験と称した試行だけは繰り返しているようですが具体的な進展がありません。長年重要な命題(地下鉄・阪急の直通運転、神戸空港アクセス新線計画 etc.)をグダグダと検討しても決断が出来ないのです。物事には出来る可能性と出来ない理由が常に共存しています。それを乗り越える力がないならクロススクエアも現実路線に軌道修正し、スピード感を持って実現するほうがよほど神戸のためになるでしょう。

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