三宮再整備

さんちか1番街・2番街が完全売り尽くし閉店セールを開始 3月31日まで 閉館後にはリニューアル工事がいよいよ開始される予定



神戸最大の地下街である「さんちか」は開業から間もなく60年を迎えますが、50周年の際には耐震化工事と天井の美装化を実施するリニューアルが行われました。そして地上で行われている三宮再整備と合わせて、再び大きなリニューアルが計画されています。

このリニューアル工事の開始がいよいよ近づき、工事対象エリアとなる北側の1番街と2番街が閉店セールを開始しました。



複数のアパレル店や英國屋の入る1番街エレガンスはファッションを中心としたテナントの集うさんちかの中でも上品な雰囲気を纏ったエリアです。



2番街の近くカジュアルコートもファッションや化粧品、雑貨を扱うテナントが多く集い、阪神神戸三宮駅にも面して賑わいを生んでいる重要なエリアです。



計画では1番街の中央に新たな通路を設け、地下鉄三宮駅への動線を改善して、回遊性と利便性を向上させる他、2番街の北側を縮小して、広場化する事で、開放感のあるイベントスペースを確保します。

1番、2番街はこの工事により大幅に造り替えられる模様で、構造変更を伴う開業以来の大規模再整備となる予定です。



現在の交通センタービルから接続するエスカレーター下の夢広場。展示スペースを設けて、小さなイベントが行われていますが、大きな催しには適しておらず、通常は3番街内にあるさんちかホールがイベントのメインスペースとして活用されています。



現在、ラジオ関西のサテライトスタジオが入っている一帯が通路・広場化される事で、既存の夢広場と一体化して、より大きなイベントスペースが確保できるようになり、さんちかのエントランスとしての風格も向上します。

前回のリニューアルではこの広場周りの天井や照明にはあまり手が入りませんでしたが、今回は大きく改修されるものと思われます。



2番街はメイン通路に沿って南北方向にも大きく展開するエリアです。



南側はカフェのCOMFORTまでを含みます。



2番街の工事対象エリアは北側のみだと思っていたので、全面閉店は意外でした。テナントの多くが完全閉店セールとしている事も気になります。今回のリニューアルを機に商売を畳む事業主も多いようです。



1・2番街で合計28のテナントが存在します。リニューアル工事の工期はどれぐらいの期間を見込むのでしょうか。また新たな装いとテナント誘致はどうなっていくのでしょうか。

これまでは地下鉄との接続はさんちかを避けてグルリとその外周を通行する「迂回」の形でしたので、この通路の改良で回遊性の向上を見込めるのは確かです。



これに関連しているのか地下鉄駅コンコース側の通路に接したコーナーの物販店の区画は店舗が撤去されました。コーナーを削って通路導入部を広げて通行性を高めるのでしょうか。



地下鉄との動線を本気で改良するなら、新通路はもっと西に確保して、地下鉄の改札や阪急ビルから直線でさんちかに繋ぐのが最善策ですが、恐らく工事費用が膨らみ、工期も長期化する難工事になる為、断念されたのかと思われます。

リニューアル工事の予定や工事の内容、リニューアル後の完成イメージ等の早期公開を期待しています。JR新駅ビルの工事が開始されると、地下通路を含めたさんちかエントランス周りもまた大きく変化する事でしょう。
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