山からの眺望

ヴィーナステラス・ブリッジから眺めた神戸都心 2022年春

およそ10ヶ月ぶりにヴィーナステラス・ブリッジに足を伸ばしてみました。春霞で視界コンディションはあまり良くありませんでしたが、陽気は良くて、新緑も美しく久しぶりに神戸の山を堪能しました。



この山からの眺めにおける最近の一番の大きな変化は新港町に立ち上がったベイシティタワーズWESTでしょう。ただテラスからの距離と標高の低さからスペックよりも目立たない感じに見えています。ツインタワー化すればもう少し印象は変わるのかもしれません。



今後、大きくその姿を変える事になるのが三宮駅周辺です。少なくとも4棟の超高層ビルが更に駅周辺に追加される事になります。



前月に明らかになったJR新駅ビルは神戸三宮阪急ビルとミント神戸の間に聳える事になります。高さが160mあるので周囲を凌駕する建物になります。またミント神戸とシティタワー神戸三宮の間にバスターミナルツインタワーが聳え、こちらもI期ビルは高さが165mとなる為、スカイラインは大きく変化を遂げます。市庁舎2号館跡の複合施設は写真からは見切れますが、都心の高層化にインパクトを与えるでしょう。



成長路線の確定した三宮に対してまだそのポテンシャルが未知数な元町。県庁建て替えは保留されましたが、元町駅の北側を一体的に再整備するという県の方針自体には変更は生じていません。三宮の再整備にはまだ10年を超える歳月が費やされる為、その変化に合わせて元町の在り方を考えていく必要もあるのかもしれません。



ヴィーナスブリッジも塗装された鉄柵が再び錆びてしまっています。リニューアルが検討されていますが、集客力の向上も含めての活用法が模索されるべきかと思います。



三大夜景として肩を並べる長崎、函館と比較すると、神戸が最も夜景を観光資源として活かしきれていません。それは都心からのアクセスインフラの脆弱性が根本原因です。ロープウェイもケーブルカーもあるのにも関わらず、活かせないのは整備ポイントがニーズとマッチしていないからです。交通インフラ付きの新たな眺望ポイントを整備する位の意気込みがなければ、打開は難しいのではないかと思います。錨山からの景色は最高です。山頂に展望テラスを整備し、それこそ県庁からロープウェイを伸ばす事は出来ないでしょうか。
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