西宮

地域探訪: 西宮・JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発施設建築物新築工事[B・C地区] ブランズタワー西宮 新街区の最新動向 西宮はタワマン建設ラッシュに移行


今回は、兵庫県西宮市で注目の大規模プロジェクト「JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業」についてご紹介します。昨年7月以来、1年3ヶ月ぶりの取材となってしまいました。



まずは、この再開発プロジェクトのおさらいから。

今回の再開発は、約1.5ヘクタールにおよぶ広大な敷地をA・B・Cの3つの街区に分けて整備されています。  

 A街区(卸売市場地区)
歴史ある西宮市地方卸売市場などの再生エリア。先進的な卸売市場棟・小売棟が先行して完成し、すでに地域の新しい顔として賑わいを見せています。  

 B街区(沿道施設地区)
国道2号に面したエリアで、店舗や事務所、駐車場などが整備される予定です。  

 C街区(複合施設地区)
このプロジェクトの目玉!地上35階・高さ約129mを誇る超高層タワーマンション「ブランズタワー西宮」が建設されています。

事業名称:JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業
施行面積:約1.5ha
構造・規模:RC造(一部S造)、地上35階・地下1階(C街区)
主要用途:共同住宅(377戸)、店舗、事務所、市場施設、駐車場
着工:2024年5月(B・C街区本格着工)
事業完了予定:2027年7月



C街区に誕生する「ブランズタワー西宮」(事業主:東急不動産ほか)は、完成すると西宮市内でも屈指の高層ランドマークとなります。現地では既にタワーが上棟し、高さ120m以上に達していました。



不動産・都市論の観点から見ると、西宮市内の軸線は長らく「阪急西宮北口(NW)」と「阪神西宮(SW)」の二極構造が目立っていました。

しかし、近年のJR複々線区間における利便性向上(快速停車による大阪・三ノ宮へのダイレクトアクセス)に加え、本再開発による駅前景観の刷新が、「JR西宮エリアの拠点性」を飛躍的に高める事になります。



現在、神戸市では本格的なタワーマンションの建設が原則、制限されている為、兵庫県下で新たに建設・計画されているタワーマンションプロジェクトは西宮市のみに集中しています。実績では、尼崎市や宝塚市、明石市にもタワマンが供給されてきましたが、新規の計画は存在しません。



駅前商業機能の強化も今回の再開発の重要なポイントです。

B街区(2階建て店舗棟)
国道2号に面するB街区には、独立した2階建ての沿道商業施設を配置。超高層の圧迫感を一度低層のボリュームでクッション化し、街路(国道2号)に対するヒューマンスケールな街並みを形成します。

C街区基壇部(1〜3階:店舗・商業・駐車場施設)
35階建てタワー(4〜35階)を支える足元1〜3階部分には、商業店舗スペースやパーキング機能が集約されます。居住者の生活利便性を高めるだけでなく、駅前から流れてくる歩行者動線を自然に引き込む「都市のオープンスペース」として機能します。



そしてランドマーク・ブランズタワー西宮。関西屈指の人気住宅都市である西宮。しかしながら、市内において、20階建て以上の新築分譲タワーマンションとしては実に18年ぶりの供給となります。また、同市における最高層のタワーマンションでもあります。



本来であれば、もっとタワマンが建設されてもおかしくはなく、西の「武蔵小杉」として、タワマンが林立しても不思議とは思えないポテンシャルと需要のある街ではないかと思います。また後日、触れたいと思いますが、阪神西宮駅でも新たな大規模再開発が計画されており、これにも40階前後のタワマン計画が盛り込まれています。更には西宮北口駅周辺でも高松町エリア(今津線沿いの南西側)において、新たなタワーマンション計画が始動します。



これらの開発プロジェクトに加え、津門飯田町周辺にある大規模な工場跡地(森永乳業近畿工場やニッカウヰスキー西宮工場などの跡地、約12ha)の再開発に伴い、JR西宮駅と甲子園口駅の間に新駅設置の検討が進められています。この再開発にても新たなタワーマンションが計画される可能性もあり、兵庫県下におけるタワマン需要を一手に引き受けていく状況が続きます。

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