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地域探訪: 大阪・YODOYABASHI Station One(淀屋橋ステーションワン)地下駅直結の新ランドマークタワー


大阪市中央区の淀屋橋では、御堂筋の玄関口として「淀屋橋ツインタワー構想」と呼ばれる大規模な再開発プロジェクトが進行してきました。御堂筋を挟んで東西の角地に超高層複合ビルを建設し、エリアのランドマークと国際競争力強化を目指しています。



御堂筋と土佐堀通が交差する交差点の北東側となる東地区は、淀屋橋駅東地区都市再生事業として、日土地淀屋橋ビル、京阪御堂筋ビル跡地を再開発。地上31階 地下3階 高さ150m 延床面積73,085.63m²の「淀屋橋ステーションワン」が今年5月に誕生しました。建物用途は、事務所、物販店舗、飲食店舗、駐車場で、建築主は中央日本土地建物、京阪ホールディングス、竹中工務店です。



北西側に設けられたメインエントランス。主にオフィスフロアへのアプローチとして、ピロティ空間が設けられています。



オフィスフロアへは3階のオフィスロビー階へとエスカレーターでアクセス。4-29階が貸室面積35,092.25m²の賃貸オフィスとなっています。みずほフィナンシャルグループが中核テナントとして入居。みずほ銀行の「大阪支店」「大阪中央支店」「堂島支店」などが集約・移転しました。



商業施設としての機能は地下1-地上2階の3フロアに集約されており、地下から地上に掛けて、2層吹き抜けのアトリウムが賑わいを演出。



大阪メトロ淀屋橋駅や京阪淀屋橋駅と直結した地下階。アクセス性は抜群で地上に出る事なくビル内に入る事が可能です。



明るく開放的なアトリウム内。地下1階はフードゾーンとして、カフェ、ベーカリー、テイクアウト、観光案内所等が6月より出店を開始。段階的に開業が進められていますが、開業から半年を経ても、まだ商業ゾーンの全てのテナントを埋められていない模様です。



地下1階のテナントには、猿田彦珈琲、森のおはぎ と キツネイロ、CHOPPED SALAD DAY等が出店しました。



地上1階には、THE CITY BAKERYやTHE LAKOTA HOUSE他、多彩なテナントが10月にオープンしました。



地上1階から地下1階へのアクセスは、ビル内南側のエスカレーターを主に使用する設計になっています。



御堂筋に沿って1階に路面店が並びます。



30階の最上階には、「淀屋橋スカイテラス」が待望のオープン。ラグジュアリーレストランや無料の展望テラスが多くの人々を惹きつけています。次回にその眺望についてもご紹介したいと思います。



当初の計画では、大阪・関西万博開催前にツインタワーが完成している想定でしたが、期間中の開業が間に合ったのは東地区のみとなりました。商業テナントは徐々に埋められている一方で、オフィスの入居は順調に進み、空フロアは既に5フロアのみとなっている模様で、新築高水準ビルにおけるオフィス需要の力強さが表れています。



遅れて竣工する西地区の「淀屋橋ゲートタワー」。商業ゾーン及びオフィスフロアの面積も淀屋橋ステーションワンを超える規模です。エリアの活性化を寄与するプロジェクトとして期待されますが、商業テナントについてはオーバーストアも懸念されます。



淀屋橋・本町地区は大阪都心の老舗オフィス街として発展してきました。金融や製薬、繊維商社の中心でしたが、ここ最近は梅田への企業流出に歯止めが掛からず、老朽化したオフィスはホテルやタワーマンションへの建て替えが顕著に進んでいました。しかしオービック御堂筋ビル、アーバンネット御堂筋ビル、そして日本生命淀屋橋ビルの建て替えを皮切りに、ツインタワーの完成によって淀屋橋の逆襲が開始されています。今後も大阪ガスビルや日生伏見町ビルの再開発も計画されており、まだまだエリアの変化は継続しそうです。

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  1. Shiro より:

    事業者が違うので出来なかったとは思いますが、二度とない御堂筋を挟んでの同時再開発。同じ意匠のツインビルで御堂筋を跨ぐブリッジで接続されていれば、ランドマークになったのに。。。と感じます。

  2. S.Y. Kobe より:

    本来の大阪都心であった北浜・本町・道修町は大企業本社の東京転出や本社資産の売却が現在も続き、残念ながら空洞化に歯止めが掛かっていません。

    うめきた再開発などの梅田一極集中は大阪の活力を感じますが、同時に地方都市化の象徴的現象でもあります。梅田への企業移転も市内移動が大半となっていて市外・海外からの有力企業の移転はあまり見られません。旧来の中心部の企業が転出し、高層マンションやホテルに置き換わるなどして大阪市全体での雇用人口はピーク時の75%まで減少しています。

    毎日大阪市に流入する人口もピーク時は150万人を超えていましたが現在は100万人前後まで減少しています。先日阪急梅田駅の改造計画が発表されましたがホームは現在までの10両編成車両が廃止され8両編成車両対応となるのも通勤流入人口の減少に因るものと推測します。

    今後も数年は大阪市の夜間人口は増加傾向にありますが反対に周辺都市からの流入人口は減少することが予想されます。大阪は大企業本社の減少で内向きの都市となり雇用吸引力が減少しました。神戸市営地下鉄と阪急の直結が見送られたのは将来輸送量の減少予測でしょう。

    関西復権には京都・大阪・神戸三都市が全て元気で無くては叶いません。大阪単独で関西を引っ張る力は最早無いと言われています。神戸のやることは国際化した神戸空港を生かして企業誘致を進め市内雇用を増やすことです。

  3. より:

    関東でも汐留、渋谷、みなとみらいなどで新築高層ビルの商業ゾーンで空室を埋めるのに苦労しているしている所がたくさんあります。その原因として考えられるのはどれも代り映えのしない設計デザインで、上層階オフィスのサラリーマン需要がメインで、外から来る人を呼び込む魅力に欠けるのが一番の原因かなと思います。

    さらにネットの利用者が増加して街に行かなくても用事が済んでしまうことも原因の一つに挙げられると思います。
    観光地として大混雑している浅草もあれば、東京都心の駅前一等地にありながら集客に苦戦している商業ゾーンもあるというまだら模様になっています。

    これからはエリアの魅力をいかに高めるかの勝負になると思います。

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