JR西日本は11日付でJR大阪駅西側の自社保有地に地上23階 高さ120mの新駅ビルの建設、新改札口整備、高架下開発を合わせた開発計画の概要を発表しました。この計画は同社の5ヵ年中期経営計画の中で盛り込まれていた三大プロジェクトの一つであった大阪西の計画を具体化させたものです。
計画によると、うめきた2期地区に面する東西に細長い保有地に地上23階 地下1階 延床面積約59,000平方メートルの新駅ビルとなり、建物の構成は1-2階をコンコースや広場、3-5階を商業フロア、6階はオフィスロビー、9-22階をオフィスとする計画です。
新駅ビルの建設に伴って、西側高架下に新改札口を設けると共に商業ゾーンやバスターミナルを整備。また大阪環状線ホームを西側へ延長し、各ホームから新改札へのアクセス路となる階段、エスカレーター、エレベーターが整備されます。
上記パースで左に描かているのが新駅ビル、線路を挟んで右に描かれている巨大な建物は先日、開発概要が明らかになった梅田3丁目計画の複合超高層ビルです。
大阪中央郵便局跡地で日本郵政が長年凍結していた大規模再開発をようやく再開する事が決定。地上39階 地下3階 高さ188m 延床面積229,000平方メートルの超高層複合ビルを計画しており、日本郵政の他にJR西日本、大阪ターミナルビル、JTBの四社が共同で開発にあたります。
低層部には4層吹抜けのアトリウムを活用した商業施設、1,200席の劇場を備え、中層部は、基準階貸室面積が約4,000平方メートルもあるオフィス、高層階は約400室のラグジュアリーホテルという構成です。
前述のJR新駅ビルは2021年に着工し、2024年夏に新改札供用開始、同年秋に駅ビルを完成させ、高架下開発は2027年春までに順次開業予定です。また梅田3丁目計画についても2024年3月の竣工を予定しており、うめきた2期の開業時期とも歩調を合わせ、25年の大阪万博前にこれらの大型プロジェクトを次々に完成させる事で、国際的な一大イベントを官民協働によって万全な状態で迎えようという強い意気込みを感じさせます。
巨大化する梅田はもはや近畿圏においては「向かう所敵無し」の規模となり、一時は名古屋にも押されている感がありましたが、今や東京を除けば、完全に独走状態に入ったと言えます。
三大プロジェクトの広島、大阪西の開発概要が決定した今、残される三ノ宮はどうなるのでしょうか。新社長は「まだ時間が必要」として、具体的な発表時期は示されていません。
地域探訪: JR西日本がJR大阪駅西側に新駅ビルを建設 梅田3丁目計画と共に大阪駅西開発が拡大
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このスピード感は大阪の勢いそのままですね。明確な目的に向かい共通の時間軸の下、官民双方協力して大規模プロジェクトを現実化していく姿は素晴らしいですね。
これら大規模開発には多くの人材を投入する必要があり正直、一向に進まない神戸市の事業にかまっている暇は無いのでしょう。後回しなんだと思います。
ドンドン後回しになっているうちに大阪では北エリアを中心に最新のオフィスビルが大量に供給されます。今後、神戸市内の有力企業で本社機能を大阪に移転するところが出てくることも予想されます。
再開発ばかりじゃなく何かにつけ神戸市は他都市に後れを取っています。明石には子育て支援等で、空港の拡張や関連整備ではシガラミで自縄自縛となり一向に改善策や未来図を提案できず。時間ばかりが経過します。スマスイの建替え計画に関しても、入場料が高いと値下げを求めオルカのショーブースを削るよう陳情する為の署名活動も起っています。
何だかなぁ。です
。
今市中では、あちらこちらで工事が行われ一見活況を呈しておりますが、今一つ浮揚感が無いのはどれもこれも中途半端な感じが拭えないからではないでしょうか?バスターミナルビルも完成する頃には他都市に先行されシェアを失い存在意義が薄れている可能性もあります。
全てにおいて縮志向の久元市長では神戸経済を浮揚させるような計画は出て来ないんじゃないかと思います。
神戸市を盆栽のような街にしたいんじゃないかと思う今日この頃です。
大阪でいくと、鉄道関係ではうめきた新駅、なにわ筋線の建設。
空港関連では関西エアポートが1000億かけての第一ターミナルの大規模改修で国際線処理能力増強。さらに第二ターミナル増床、誘導路・駐機場の増設も検討中と報道されました。アクセスもなにわ筋線で改善です。
この記事の大阪西、梅田三丁目、そしてうめきた二期など大型プロジェクトが控えています。
神戸の意思決定の遅さ、グランドデザインの無さには正直がっかりしてしまいます。
湾岸線延伸が、大阪方面へのアクセス改善だけにならぬように祈るばかりです。
大阪と同じような開発で対抗する必要はないと思いますが、より神戸が魅力的な街になるような開発を期待したいところです、、、。
梅田は2025年の万博を目標時間軸として水面下で進んでいたプロジェクトがどんどん表面化してきますね。新築オフィスビルの開発は梅田一強というところでしょうか。旧来のオフィス街であった本町・船場・北浜は本社の東京流出でオフィスビルのストックが減少もしくは横ばいで空洞化を心配していますが、これからも大阪のオフィス一等地は本町から梅田に完全に移りそうですね。
ところで今回のJR大阪駅西側の新駅ビル群は高さと共に横幅も100mを超えています。大都市一等地での業務商業ビルの開発は大阪でも名古屋でも福岡でもこのような完成予想図が出てきます。しかし神戸では高さも幅も規制があり、なんとも残念ながら同様な計画は経済力以前の問題で不可能です。高層部は原則東西幅を40m以上取ることが出来ません。適用除外の地域・条件もありますがかなりのエネルギーを要します。
バスターミナルビルや県庁建替え構想のパースなどどれも高層部は40m角程度の似たような形態になっているのはその為です。都市経営の視点が欠落し、景観規制を設けることのみに意義を持つ学識者たちに暴走させるとこの様な有様です。無用な規制は一刻も早く廃止することが将来の為です。
S.Y.Kobeさん
>高層部は原則東西幅を40m以上取ることが出来ません。適用除外の地域・条件もありますがかなりのエネルギーを要します。
私も以前、役所に確認したら同じようなことを言われました。これは彼らの免罪符に過ぎず実態は規制そのものに過ぎないんです。超高層物件の計画には容積にもよりますが概ね600坪以上は必要です。都心部のまとまった土地は希少性も高く特定街区等による規制緩和認定を条件とした売買を成立させることは非常に困難です。
ですから、自己保有地や権利関係が複雑な未利用地が候補になるのでしょう。シティタワーのようにね、でもそのシティータワーは40mの規制を受けていますから(笑)適用除外は難しいって事でしょう。適用除外の明確な要件すら定まらない行政の匙加減次第という先の見えない例外規定をあてにして投資をする事業主はいません。ここが神戸市行政の決定的な思い違いであると思います。本気で市街地中心部を民間の投資資金で再開発したいのであれば一定規模以上の開発に対する基本的な優遇措置を明確に示せばよいのです。大幅な緩和であればあるだけ土地の流動化は起きます。土地の流動化を促進させるような手立てを打たないと事業は進みません。大きなマスタープランを描き解りやすく大きな緩和策を打てば、大きな民間投資を呼び込める立地特性を持つ神戸市が、みるみる引き離されていく姿を私たちは目にしています。久元市長は大阪のベッドタウンにはならないと仰ってたようですが、ベッドタウンになるしかないような都市政策を行っているのが市長本人だというのは皮肉なものですね。
私も上で他の方々が仰っての通り、不必要な規制によって再開発ががんじがらめになっているのが神戸の現状だと思います。
以前、神戸最大の繁華街であった新開地に私鉄の参入を認めず、市営交通を優先したモンロー主義をとったために、市街地の座を三宮・元町に奪われてしまったことに鑑みると、規制によって思う通りに発展していくよりも発展のチャンスを失うことの方が多いのは明白です。
今回の梅田3丁目再開発とウエストゲートビルの建設により、京阪神大都市圏の大阪一極集中が加速するのは間違いありません。
阪神高速5号湾岸線の西伸も発表がかなり遅いですが、6号大和川線は2年前倒しして2025年の大阪関西万博に間に合わせると言うのですから、意気込みが違います。
神戸はJR三ノ宮駅ビルの青写真すら発表されていないのですから。
このままいけば、阪神高速5号湾岸線西伸部分も「神戸から大阪への人口流出を加速するだけの高速道路」になる可能性もあります。
空港についても上で言及がありますが、国際化したいのかしたくないのかすらグズグスして優柔不断で輸送量の増強に消極的な神戸空港に対して、関空は国際線強化のための改修と第2ターミナルの増床で、旅客数の処理を現在のおよそ2倍にまで増やそうとしています。
このままいけば、今後10年で増加が見込まれる国際線旅客を関空だけで処理できることになるかもしれません。
(現状維持だけを望んでいる神戸市民にとっては願ったり叶ったりかもしれませんが、都市間競争には大幅に遅れを取るでしょう。結果、神戸が衰退するだけです)
このままだと若い世代が逃げ出してみるみる衰退するでしょうね。
今のままでは若い世代や子どもを持つ層が神戸市に住むメリットが少なすぎます。
若者が遊ぶ場所も年々減っていますし、目と鼻の先に遊ぶ場所と仕事が豊富な大阪市があるのでそっちに行くのは自然な流れですしね。
人口流出を防ぐために神戸市は死ぬ気で取り組むべきなのに何でこんなに余裕があるのか凄く不思議です。