大林組の施工で建設工事の進む神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業。神戸の都市機能と国際競争力を高めることを目的とした複合的な効果が期待される三宮再整備の中核プロジェクトの一つです。

バスターミナル、劇場、図書館、商業施設の入る高さ60mまでの基壇部の鉄骨建方が敷地全体に広がりつつ、立体化し始めた事により、凄まじい光景になり始めました!

鉄骨建方が最後まで行われていなかった旧中央区役所跡地部分の南東角でも鉄骨が組み立てられ始めました。このまま高さ60mの箱がこの規模で立ち上がってくると、その存在感はこれまでの三宮にはないスケール感になるかと思われます。唯一、感覚的に近いのは神戸国際会館でしょうか。

この再開発は、神戸市が掲げる「三宮周辺地区の再整備」の核となる事業の一つであり、交通インフラを整備しつつ、オフィス、ホテル、商業、文化施設といった多様な都市機能を複合的に集積させることで、神戸を国際競争力のある、より魅力的な都心へと変貌させることを目指していますが、その機能は十分に発揮され、三宮の都市的価値を大きく向上せる事になるでしょう。また建物単体の効果だけでなく、周辺エリアへの波及効果も絶対かと思われます。

神戸の新たな交通、経済、文化の中心となるこのビル。基壇部の上層階の鉄骨の一部が他の鉄骨の梁とは異なる角度で接合されています。

この部分が斜めに打ちに入っています。大ホールの入る部分で内部には鉄骨が存在しない空間となっています。

このビルは、「ターミナル機能」「ビジネス機能」「文化機能」という3つの核に対応し、「利便性」「質」「話題性」を重視した複合施設です。これに商業機能を上手くミックスさせる事によって、建物はいかんなくその役割を発揮するでしょう。現在、サンシティに入るジュンク堂書店がどのように動くのかが気になるところです。可能性としては、この1期ビルに移転するのか、それともJR駅ビル内に新たな居を構えるのか。

一日1400便が発着すると言われる三宮の中長距離バスターミナル。遂に三宮バスターミナル特定運営事業等の民間事業者の選定結果が発表され、優先交渉権者に「STO」が決定しました。神姫バスを代表企業とし、ビルの管理業務も担う東急コミュニティーを構成企業、ビル建設を施工する大林組が協力企業とするコンソーシアムです。神姫バスは現在も三宮における最大のバス会社であり、同社がコンセッションを担うのはほぼ既定路線だったのではないかと思われます。現在、三宮ビル北館に入る神戸本社も、1期もしくは2期ビルに移転するのではないかと予想しています。
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業 「神戸三宮TWINGATE」遂に三宮バスターミナル特定運営事業等の民間事業者を選定
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