JR三ノ宮新駅ビルの建設工事は、南西側の駅ビル本体の建設地でも、長らく行われてきた解体撤去工事から基礎構築の新築工事にいよいよ移行している様子が伺えています。

最大時は4機が稼働していた丸五基礎工業のブルーのクローラークレーンの数も半減しています。まだオールケーシング工法を採用する全回転掘削機やケーシングチューブが現場にありますが、これらは場所打ちコンクリート杭の築造を行なっているものと思われます。

杭工事が完了した場合、山留工事に入るか、それとも既に山留の構築も完了していて、先行する北東側の人の広場同様に掘削が開始されるのか。

表面が掘削されている地表からH鋼の一部が飛び出ています。南西側の掘削も始まると敷地全体が地中深く掘り進められる事になり、圧巻の光景が広がる事でしょう。

人の広場の地下の躯体工事も順調に進行しています。広場の地下工事がここまで大規模に進行するのは予想していませんでした。

広場内のアプローチから新駅ビルの地下階にある搬入車両や関係者用の駐車場へと連絡する緩やかなスロープが整備されています。配筋の上、コンクリートを打って滑らかな路面が出現しています。

鉄筋コンクリート造の地下階の躯体構築が進めれています。

ガリバートンネルは完全に解体され埋め戻されたようです。南北を結ぶ地下通路は復活する計画ですが、新たに中央幹線に設けられる出入口はかつてのガリバートンネルをモチーフにした新ガリバートンネルとして復活してくれると嬉しいですね。

三宮東歩道橋の改造工事が開始されており、デッキが封鎖されました。

東西を結ぶ新デッキが横切る形になる為、両サイドの欄干を撤去して、新デッキを接合します。表面も剥がされてコンクリートが剥き出しになっています。

またフラワーロードの上を横断する税関線デッキの架け替え工事にも着手した為、仮設だった東側の歩道も11月18日より封鎖されています。新デッキはまず南側部分を完成させて通行が可能になってから、既存の歩道橋を解体する工程かと思われます。

工事の進行に伴い、駅高架下の店舗が、一旦、全て閉店しましたが、一部のみは内装工事が開始されていました。

オープンしたのはアントレマルシェとセブンイレブンの複合店。

元来の入口は駅コンコース側のみでしたが、今回のリニューアルによってフラワーロード側と繋がり、店舗面積も拡大しました。
インバウンド客も増えて三宮でのおみやげ需要も増しており、立地性の高い駅ナカ店舗は利便性も向上します。今後も駅ビル建設と共にコンコース内のリニューアルが徐々に進められていく事に期待したいと思います。

三ノ宮駅のホーム柵設置工事の際にもできたポートライナー駅舎下のスペースを使った資材ヤードが再び出現しました。

ポートライナー三宮駅舎の改良工事用のヤードです。この工事も駅ビルの施工を担っている竹中工務店と大鉄工業のJVで行っています。駅舎3階の西側に設けられ、駅ビルと直結する新改札口もあるので、この2社が施工するのが1番効率的です。工期は2028年3月末となっており、駅ビル完成よりも1年早く、まずは東側への駅舎拡大を先行する事になりそうです。

駅舎内のみならず外装についてもリニューアルされる事を期待したいですね。三宮の6駅がいずれも刷新され、古さを感じさせない今時のターミナルへと生まれ変わって欲しいと思います。


