ポートアイランドII期

バイオものづくり共創拠点の建設工事が本格着工 周辺も開発ラッシュへ突入



ポートアイランド・神戸医療産業都市内の企業進出や新たなメディカル・バイオクラスター施設の建設はコロナ禍中は少し停滞気味であった感が拭えませんでしたが、ここに来て再び新施設のプロジェクトや企業による土地の取得が活発化してきました。



計算科学センター駅の北側にはレンタルラボ施設であるクリエイティブラボ神戸(CLIK)や神戸医療イノベーションセンター(KCMI)が立地していますが、この西隣で新たな施設の建設工事が開始されました。



既成杭が現場に運び込まれています。杭工事が進行中です。



セメントミルクプラント、クローラークレーン、三点式パイルドライバという典型的な杭工事の重機が繰り広げる光景が見られています。



建設されているのは「バイオものづくり共創拠点」。文部科学省が推し進める「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に神戸大学が申請し、承認された事で決定した拠点開発で、神戸医療産業都市においてバイオ生産工学等にデジタル技術を融合させたバイオものづくり領域のオープンイノベーションやインキュべーションを促進するための施設を目指しています。



クリエイティブラボ神戸(CLIK)や神戸医療イノベーションセンター(KCMI)と計算科学センター駅を結んでいる歩行者デッキは、このバイオものづくり共創拠点にも延伸され、3つの施設が2階レベルで連絡します。更にこの新施設の西隣でも大和ハウス工業が新たなレンタルラボ施設を計画しており、更に道路を挟んだ向かいの土地には化学メーカーの長瀬産業が拠点を整備する予定です。



計算科学センター駅はポートライナー神戸空港線において、神戸空港駅からは最初の停車駅です。来春から就航便数が増加し、国際チャーター便の就航も可能となり、空港機能が強化される事によって、この駅周辺の土地の抱えるポテンシャルも大きく向上する事になり、その結果が駅周辺の開発ラッシュに影響していると言えるでしょう。



東京や海外に本社や拠点オフィスを持つメディカル・バイオ・ケミカル企業が、空港からアクセスが良く、日本最大級のバイオクラスターである神戸医療産業都市に研究開発拠点を設ける事は非常に自然な流れなのではないかと思われます。ポーアイII期地区における企業進出用地も残り約8ヘクタールにまで減少している為、更なるバイオクラスターの規模拡大には施設の高層化や神戸空港島の活用が必須になってくるでしょう。

関連記事
ポートアイランドII期

バイオものづくり共創拠点の建設工事 地上躯体構築工事が進行 微生物を活用したバイオ産業クラスター化へ前進

2024年11月1日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートライナー計算科学センター前駅近くで進んでいるバイオものづくり共創拠点の建設工事。基礎躯体工事が進行中だった7月下旬以来3ヶ月ぶ …
ポートアイランドII期

県立こども病院と弘貴第3ビルの建設状況

2015年5月7日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド2期地区で建設中の県立こども病院です。鉄骨建方は完了し、巨大な建物全体が養生ネットと足場に覆われています。外壁工事と内装工事が急ピッチで進んでいるようです。現状はま …
ポートアイランドII期

神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)新研究棟 メドテックイノベーションセンター

2024年4月6日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド医療産業都市の北側にある神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)の敷地内にあった駐車場を活用し …
ポートアイランドII期

神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)新研究棟が着工 MICE都市としての活性化を推進

2023年12月23日
こべるん ~変化していく神戸~
ポートアイランド医療産業都市内に開設された神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)。この医療センターの増床計画 …
ポートアイランドII期

神戸医療産業都市・ポートアイランド二期

2012年11月19日
こべるん ~変化していく神戸~
半年ぶりのポートアイランド関連です。ポートアイランド2期エリアで建設中の「神戸低侵襲がん医療センター(仮称)」はすでに建物の躯体は完成しているようです。同院は外科的手術を施さずに放 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です