新港突堤西地区再開発

新港第2突堤基部倉庫とりこわし工事 倉庫地上部躯体は遂にほぼ消滅!



新港第2突堤基部にあった旧住友倉庫大型倉庫のとりこわし工事が昨年末より進められてきましたが、とうとう建物の地上部がほぼ消滅に至りました。



まだ東、西、北側には足場と防音パネルが残されており、一部の外壁が残っていますが、それ以外の建物躯体は完全に瓦礫化しました。



解体工事は9月完了を予定している為、地中躯体の解体撤去までを含んでるものと思われます。この倉庫が完全な更地になると、岸壁前の空間が非常に開放的になります。



南面の外壁や倉庫内部が全て瓦礫になりました。



ジーライオンアリーナ神戸前の玄関口にあたるこの場所は再開発が決定するまでは暫定的に広場化される予定です。第3突堤基部の倉庫跡地も暫定的に緑地化されたばかりですが、こちらの広場はひとまずアリーナの開業に合わせて解体を急いだ感があります。



こちらも数年の間は暫定利用が行われる事が予想されます。再開発を目的とした民間事業者の公募プロポーザルを実施するタイミングは2年後辺りを予想しています。来年にはアリーナが開業し、神戸空港も国際チャーター便が就航し始めた後、新港突堤エリアのポテンシャルが十分に高い事を証明する環境・条件が醸成している状況で、この土地を最大限に活用できる提案を求めたいところでしょう。



アリーナと国際的なホテルをセットに開発するという組み合わせは全国の諸都市で実績が生まれつつあります。アリーナの興行イベントは宿泊需要も生み出すので、近隣にホテルが立地する事は理にかなっているのでしょう。神戸市が事業者の公募を行う際にも宿泊機能の付与を条件にする事はほぼ間違いないと思われます。



倉庫がほぼ消滅した事で、新港突堤西地区再開発エリアの全景がよく捉えられるようになりました。ツインタワー化の完成形が目前のベイシティタワーズ神戸WEST&EAST。上棟したEASTは最頂部の工事が進行しています。



WEST同様に屋上フィンが構築されています。2棟のライトアップが楽しみです。



新港第1突堤には見慣れない帆船が停泊していました。通常、この場所に停泊する帆船は練習船の日本丸や海王丸ですが、今回、入港した帆船は19世紀のオランダ復元帆船「スタッド・アムステルダム号」。初来日した横浜港に続き、神戸港にも寄港。



オランダから帆船で日本まで航海してくるなんて凄いですね。ヨットで太平洋横断等も話題になったりしますが、動力を使わずに風の力のみで世界を回れる事は、科学技術が進んだ現代から考えると猶更凄い事だと思います。

関連記事
新港突堤西地区再開発

三宮新港町計画・歩行者デッキネットワークの構築が進行中 南側は完成・供用開始 将来的な拡大も期待大

2022年1月19日
こべるん ~変化していく神戸~
中核集客施設の神戸ポートミュージアムが開業し、賑わいが生まれている新ウォーターフロント街区の新港町ですが、現在、メインとなる立体駐車場棟 …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です