雲井通5・6丁目再開発

神戸市文化スポーツ局が文化大ホールと三宮図書館の移転とその概要について発表 雲井通5丁目バスターミナルI期ビル



神戸市文化スポーツ局は、雲井通5丁目で建設の進むバスターミナルI期ビル内に整備する文化ホール及び三宮図書館についての概要を突如、発表しました。



この地にあった旧中央区総合庁舎内の三宮図書館は現在、神戸クリエイティブデザインセンターに仮移転していますが、再開発ビルの10階に再度、開館する予定です。新図書館は屋上庭園に面した南北に細長いフロアとなります。



ビル全体のデザインコンセプトは建築家・坂茂氏が手掛けており、三宮図書館もビル基壇部におけるデザインの要となる竹籠をモチーフとしたアーチ状屋根が特徴となっており、籠状の意匠に包まれた空間とします。

「世界一美しい図書館」を目指すとしていましたが、図書館自体のコンセプトは「美しい知と情報のゲートウェイ」。11万冊の蔵書と美しい空間、屋上庭園に面する恵まれた環境が提供されます。





同じ10階には飲食店が出店する区画も設けられる予定(平面図のブルーの部分)ですので、図書館、屋上庭園、カフェの3点セットで落ち着けるフロアになりそうです。



大ホールは、既存の大倉山にある文化ホールの機能を代替するもので、約1,800席を確保。す芸術文化創造拠点」。オペラ、ミュージカル、バレエ、オーケストラなどの本格的な舞台芸術の上演に加え、講演会・式典等にも活用が見込まれます。



更に区民ホールとして集会等にも利用でき、本格的な舞台芸術作品の上演にも対応可能な約270席の小ホールも建物内に整備されます。

将来的には雲井通6丁目北地区の再開発ビルに中ホールの整備も計画されている事から大中小までのホールがバスターミナルビル内に勢揃いします。



大ホールのホワイエは非常に大きな吹き抜け空間とし、それを囲うようにカフェや自由な発想で使用できる空間も設けられる予定です。



文化スポーツ局が、まだ再開発ビルの完成までに3年以上を要するこのタイミングで、大小ホールと三宮図書館に関する発表を行った意図は何でしょうか。大阪・梅田のうめきた再開発エリアがいよいよ街開きを控え、話題を集める中で、三宮でも再整備・再開発が進んでいる事をアピールする狙いでしょうか。

いずれにせよ整備される公共施設の具体的なイメージが初めて示された事は大きな意義を持ったと言えるでしょう。国の整備するバスターミナルについても具体的なイメージを発表して欲しいものです。先月から開始されたバスターミナル整備をPFI方式で進める為の民間事業者の募集によって、来春には優先交渉権者が決定する事から、この選定が決まった段階で、イメージが示されるのではないかとと思われます。

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