リノベーション神戸プロジェクトの駅前広場再整備の一つとして、JR灘駅前広場でリニューアル工事が進められています。昨年12月以来、3ヶ月ぶりに現地を訪れて進捗を確認しました。
既に駅前広場中央には様々な形状が組み合わされた屋根が姿を現していました。
駅前広場にあった木々は工事にあたって、殆どが一旦、撤去されています。
ロータリーの車道や傾斜に沿って段々畑のように花壇が整備されました。
まだまだ完成形がどのようになるのか分かりませんが、洗練された高質で緑豊かな駅前空間へと変貌を遂げる最中にあるものと期待しています。
広場内の舗装も進められています。基本的に神戸市の現在の再整備に使用される舗装ブロックはほぼ全てこの淡いグレーに統一されています。
しかしながら、整備が進んで行くに連れて、一種の違和感が芽生えてきたのは私だけでしょうか。広場内に設置されている屋根の幅が小さすぎて、本当に屋根としての機能を果たすのか疑問に思います。
デザイン性を優先している為、屋根の下は場所によっては日陰が殆ど生まれていません。屋根の機能は日除けと雨除けがメインかと思いますが、雨が降っている際に駅前広場内で過ごす人はあまりいないと思うので、やはり屋根の目的は主に夏の日除けでしょう。
沢山のコンクリートの箱が構築されています。これらのひとつひとつに花壇が造り付けられるのでしょうか。アート作品も備えられるようです。
広場内に上がる為の階段も構築されました。
灘の森テラスがコンセプトの駅前空間。「美術館のまち」のエントランスと「地域のアウトドア・リビング」が木陰で重なり合う、灘のまちの新しい顔を作る事を基本方針が定められていましたが、このコンセプトの体現はこれからが本番でしょう。
屋根の一部は建屋となりました。駐輪場の管理棟かと思われます。ただ広場内に設けられる駐輪場は限られたスペースです。
他駅では駐輪スペースを大幅に拡大する為、地下に駐輪タワーの設備導入を図る大規模な整備工事が計画されていますが、灘駅前については広場内に平面駐輪場が整備されるのみに留まります。
完成してみないと何とも言えないのですが、この駅前広場整備計画は灘駅前の活性化や人の集う賑わい創出に本当に貢献するのかどうか。屋根の件もしかりですが、一抹の不安を覚えてしまいました。
バス停前の屋根。こちらも屋根幅が小さく、肝心の屋根下には一切の日陰がありません。
ロータリーに沿った歩道の舗装刷新や植樹も進められています。
木々をライトアップする照明設備の設置も行われているので、夜間景観の向上も進む事でしょう。
屋根の重なりが大きな部分にはしっかりと日陰が生まれています。ベンチ等の人が滞留できる設備も整備される予定ですが、具体的にどの位置にどれ位設置する計画なのかは現状、定かではありません。
出現し始めた屋根の中途半端さが不安を覚えさせましたが、これからの仕上げによって、この懸念を払拭する位の素晴らしい駅前広場になる事を期待し、更なる工事の進捗を見守りたいと思います。コンセプト倒れにならない事を切に願います。
リノベーション神戸・JR灘駅南側駅前広場再整備 出現し始めた広場内の屋根が思ったより小さい
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
デザインはまあ良いんですけど…逆に雨に濡れやすいんじゃないかと心配です。
こんにちは まったくそう 思います。 自転車は 雨を嫌います。チャイリダーからすれば 設計ミスかも。今後 手直し 必至!
これは不安ですね。
ただ夏は日射角度が大きいので真下あたりに影ができてくれればと期待します。
いつも有難うございます。屋根に関しては、制作意図が知りたいですね。意図が伝わらず、不満が生じかねない気がします。流石に意図なしではないと思いたいですが。