昨年3月より1.5年の歳月と80億円の大型投資を投じて進められてきた神戸阪急のリモデル事業が遂に完成します。エイチ・ツー・オー・リテイリングが10月11日(水)に神戸阪急のリニューアルオープンについて公式プレスリリースを発表しました。
新館からスタートしたリニューアルは、現在、本館に軸足を移し、屋号変更前にリニューアルを行なった地下1階を除き、地上1階から順次、改装を進めてきました。フロアの9割を改装対象とし、ほぼ全面リニューアルとなった今回のリモデル事業。「神戸阪急ではない、神戸の阪急になるのだ」をキャッチフレーズに、全ての対象フロアが令和の新しい百貨店として、新しい前衛的なコンセプトと華やかさをまとった外観に改装されています。
建物外観はあまり変わりがありませんが、80億円を投じたとあって、内装は大きく変化しました。また誘致された多彩なテナントはバライエティに富み、ターミナル百貨店としての力を取り戻すだけでなく、コンセプトをしっかりと固めた自主編集売場は攻めの姿勢が鮮明です。
10月11日のリニューアルオープンには、既に「Feel the Wind」をテーマとして、8月23日に一部改装の完了している本館6階に登場するのが、瀬戸内ライフゾーンとして、「まちのシューレ KOBE」が出店します。
高松市に本店を置くセレクトショップである「まちのシューレ963」はカフェ、ギャラリー、生活雑貨、工芸品、食品などを取り揃えており、県外への出店は今回の神戸阪急が初となります。本店とは異なり、物販のみですが、暮らしの道具や食品、インテリアや洋服など、高松のまちのシューレと同様に衣食住を提案するお店となります。
また6階には来春を予定として、アウトドア&リビングゾーンも更なるオープンを控えます。
フロア全面閉鎖中の8階は、「Discover You 〜じぶんをこころから楽しむくらし〜」をテーマとして、高齢層をターゲットとしたフロアに改装。
中でも目玉となるのは、中央に位置する老舗書店の「有隣堂」の出店です。関東エリアで話題の書店による初の圏外出店となる神戸阪急店。書籍よりも雑貨により比重を置いた商品構成になる模様です。
更には新館1階のフラワーロードに面して、インターナショナルブティックスの一部として、サーティワンアイスクリームのあった店舗区画にオープンするのは、高級ダウンジャケットのモンクレール。
更にポップアップストアの出店専用だった区画も本格的な内装工事が入っているので、今後は通常区画として新たなテナントがオープンするようです。
来月の全面リニューアルに加えて、神戸阪急と神戸市は三宮の活性化に向けた包括契約を締結しました。今後、神戸阪急周辺の賑わいを高める為、神戸阪急に接続する歩行者デッキやファサードのグランパティオ周りのライトアップを図る予定です。
更には本館と新館の間を通る葺合南37号線のブルーボトルコーヒー前にパークレットを設置し、オープンテラスを創出する計画です。
神戸阪急の東側を通る葺合南54号線についても舗装や照明の刷新によるリニューアルが予定されており、神戸阪急の外構が大きく化粧直しされる事になります。
因みに神戸阪急と共にセブン・アンド・アイ・ホールディングスから譲渡された高槻阪急については、郊外店としての特徴をより活かす為、脱百貨店の方向性を明確にし、「高槻阪急スクエア」として、ファミリー層を重視したショッピングモールへと舵を切るリニューアルが行われます。
都市型百貨店でありながら、地元密着も唱えた神戸の生活スタイルの提案を発信し、これを広域圏からの顧客にも広がる新しい神戸ブランドの創出も兼ねた新しいターミナル百貨店の創造を目指す神戸阪急。建て替えないという選択肢の中では、これ以上は考え難い最高位のリニューアルが図られ、今年度は440億円への売上回復を目指します。600億円以上の売上高を維持出来るようになれば、自ずと建て替えの可能性も高まるでしょう。さんちかの改修、神戸アリーナ、雲井通、JR駅ビル、市役所2号館等の再開発が進むと、三宮の集客性は非常に高まると思われ、神戸阪急への来店者も増加する事は間違いありません。
神戸阪急が10月11日(水)に全館リニューアルオープン 80億円を投じたリモデル事業の集大成 23年度は売上高440億円を見込む
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新館のポップアップストアが続いていた場所は、12月15日にロエベがオープンされます。
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