三宮再整備

三宮クロススクエア第一段階実現に向けて春日野交差点の改良工事に着手 10月の工事完了予定後の浜手幹線から海岸通りがどう変わるか



神戸市は中央幹線とフラワーロードが交錯する三宮駅前の交差点を歩行者空間へと段階的に改造する「三宮クロススクエア」の実現を計画していますが、JR三ノ宮新駅ビルの完成する2029年までにその第一段階の完成を目指しています。

この第一段階を進める為、三宮クロススクエアにおいて最も交通量の多い中央幹線の西行きを通行する車両数の抑制を狙って、浜手線(市道梅香浜辺通脇浜線)と中央幹線が交わる春日野交差点の改良工事にこの3月から着手します。



この春日野交差点は神戸市街を縦貫する二つの大動脈が集約する・分岐する非常に重要な交通ハブですが、ここに手を加えるという事は大きな意味を持ちます。



この交差点改良工事の改良後の様子ですが、驚くべき姿・形に変更されます!国道2号線を西に向かってきた車両は、これまでのように中央幹線に直進する事はできず、2車線が設けられる右折レーンからの進入という形に切り替えられます。都心を抜けていく通行車両は浜手幹線から海岸通りもしくは浜手バイパスという外周道路へと流れていくことを促進する造りです。

 



春日野交差点の改良に伴って、浜手幹線の通行量が増える事になりますが、新神戸トンネルやポートアイランド・神戸空港方面へのアプローチである港島トンネルに接続する生田川右岸線が交錯する磯上通1交差点付近の車線改良も行い、スムーズに浜手バイパスへの直進を促します。



第一段階の三宮クロススクエアは、西行き・東行き共に直進車両には共に2車線(計4車線)に絞られ、右左折線を合わせても、6車線へと変更されます。結果として、4車線分を歩行者空間に転換し、特にJR新駅ビル側の歩道が駅前広場と一体化した広場空間として整備される事になります。



駅ビル前の広場空間は第一段階でもかなりの広さが確保される事になりますが、第二段階には更に3車線が広場に組み込まれるので、もうその頃には中央幹線という名称は返上する必要があるでしょう。



三宮クロススクエア・中央幹線の北側に沿って、神戸三宮阪急ビル、JR三ノ宮駅ビル、雲井通のツインタワーが縦列します。日本有数の高度利用が進んだ交通ターミナル空間となるでしょう。春日野交差点の改良工事は10月に完了します。完了後の浜手幹線から海岸通りの道路環境も見守る必要がありそうです。

関連記事
三宮再整備

三宮再整備・東遊園地再整備工事 (その2) 外周部のリニューアル完成エリアが増える 「URBAN PICNIC」も鉄骨建方開始!

2022年7月27日
こべるん ~変化していく神戸~
昨秋から進められてきた東遊園地再整備工事(その1)が完了し、(その2)に移行した都心のオアシスのリニューアル。(その1)から引き続き丸山 …
三宮再整備

小野柄歩道橋エスカレーター設置工事 準備電気工事が開始される 周辺部の再開発のポテンシャルも高まる

2021年7月9日
こべるん ~変化していく神戸~
三宮駅前歩道橋・デッキの利用者増と利便性向上を目的として、小野柄歩道橋の階段横にエスカレーターを整備する計画が進められていますが、い …
三宮再整備

三宮再整備・地下鉄三宮駅東コンコース内装改装他工事 「光のランウェイ」整備やうねり周りのパネル設置も開始される

2024年8月17日
こべるん ~変化していく神戸~
改札外コンコースの天井の改修工事が進み、遂にうねりが現れた地下鉄三宮駅東側構内。更にそのうねりの下に仮囲いの設置が行われました。  …

POSTED COMMENT

  1. たろう より:

    現状の浜手バイパス中央幹線の交通量を受け止めれるほど余裕はなさそうですねパイバスのポートアイランドへの分岐ポートアイランドからの合流時の1車線化、降り口である神戸駅南の交差点での渋滞も確実に発生するでしょう同じく改良が必要だと思います。先日の神戸市の発表はその先の道路について改良の計画はないですが、改良に向けて構想中であることを祈ってます

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です