垂水

リノベーション神戸・神戸市立垂水小学校校舎棟建設工事 地上躯体の構築が進む JR・山陽垂水駅のリニューアルも必要



リノベーション神戸で拠点再整備の進む垂水駅前周辺地区。神戸市立垂水小学校の建て替えもプロジェクトの一つとして進行中です。移設はせずに現在の校舎の敷地内に新校舎棟を建設しています。



明和工務店と神東建設のJVで施工しています。昨年12月に着工、来年3月の完工を目指していますが、その1と銘打っているので、来春までに全施設が完成するという訳ではないようです。まずは西校舎を建設し、その後に既存の東校舎を解体。次に南校舎を建設して、既存の北校舎を解体という段階工事を進めており、全体完成は2025年度を予定。



新校舎棟全体の完成予想パースです。南角はアールを帯びたアールデコ調で旧居留地の近代建築風の建物となる予定です。年月を重ねても趣のある校舎になるでしょう。



L字型の校舎は北西側の西校舎上層階に体育館を配置。南東側の東校舎4-5階にはプールを設け、建物を多機能にする事で校庭の土地をなるべく確保しています。



西校舎の地上躯体の構築が進められています。3-5階に体育館が設けられる部分です。



西側の道路はすでに石畳化されていますが、電線の地中化も校舎の建て替えと共に行われるべきかと思います。



西校舎、南校舎共に地上5階建てとなり、通常の小学校校舎よりも高層になります。



まだアール部分の構築は開始されていないようです。建物を特徴づけるシンボリックな部分となります。



南側の道路の境界いっぱいに建物が立面する事になりますが、建物に沿って植栽は設けられます。



これまで市内でも都市部の小学校は人口減から統廃合が進められていましたが、現在は共働き夫婦が増えて、通勤の利便性を求めて郊外から都市部の住宅へのシフトが起きている為、再び都市部の小学校の強化が必要になっています。リノベーション神戸を進めている拠点駅周辺の小中学校はいずれも重要視される事になります。



駅前のバイク駐輪場の立体化工事も着工の準備が進められています。既に閉鎖されており、着工を待つ状態です。



リノベーション神戸の拠点再整備が進行する中、西神中央、名谷と異なり、拠点駅となる垂水駅は唯一、民間事業者の運営する鉄道駅です。JR山陽本線と山陽電鉄が乗り入れる交通の要衝で、高架下のコンコース内はエキナカ商業施設として活用されています。



しかしながら、駅構内は老朽化しており、雑然感が否めません。垂水駅の北側には広大な住宅街が広がっており、近年、発展著しい舞多聞地区もこれに含まれます。垂水駅はこの玄関口にもあたり、JR垂水駅の一日の乗降客数は6.4万人と、市内では三ノ宮、神戸、元町、住吉に次いで5番目です。



JR駅のエキナカ商業施設「PLiCO垂水」は西館、東館に分かれて結構大きな規模があります。2017年にリニューアルが図られていますが、コンコースとの統一感はありません。



山陽垂水駅の高架下もショッピングゾーン「MOLTIたるみ」として活用されています。

JR西日本はJR神戸線沿線の高架の耐震補強工事を進めていますが、ゆくゆくは垂水駅も対象になるのでしょうか。駅前の再開発・再整備に伴い、JRや山電にも協力を仰ぎ、垂水駅コンコースや商業施設のリニューアルによって、拠点駅としての魅力アップを図りたいところです。垂水駅の乗降客数は近年は減少傾向にあります。再整備で駅の利用者及び周辺の人口増を目指します。

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