リノベーション神戸の一環として、市内の主要駅前空間の魅力創造を図る計画が進行しています。JR神戸線の甲南山手駅は沿線で最も東に位置する駅です。この駅前空間の再整備が検討されています。
甲南山手駅は半高架型の駅です。駅の開業は1996年。普通電車のみが停車します。1日の乗降客数は約22,000人。開業時から約20%増加しています。
駅前広場は北側のみに整備されている同駅。この広場のリニューアルにあたって基本整備案を神戸大学工学研究科の教授と検討を行い、ロータリーの一部の構造変更や西側階段の改築等を行う他、樹木のライトアップ等も実施される予定です。
現状の駅前広場です。山手幹線に面していますが、駅との間には大きな高低差があります。
駅に面しているのが一般車・タクシーのロータリーです。
そして一段高い場所で山手幹線に面したバス専用ロータリー。
駅前の商業施設は駅に併設されたコンビニのみで、完全に住宅街の中の交通拠点としてだけの機能を有しているのが現況です。
この駅前広場のリニューアルにどこまでの効果があるのでしょうか。
この駅前空間の魅力創造計画も何に主眼を置いているのかイマイチ、不透明になってきめおり、迷走感が出てきている事が否めません。
闇雲に広場の中途半端な美装化をするだけで街の魅力が創造されて人口が増えるとは思えません。
甲南山手駅は改札は北側しかありませんが、南側へは高架下の南北自由通路を介してアクセスできます。
通路内の自転車の通行はできません。
駅の南側は駅舎と高架に沿って歩行者専用道路が整備されています。ただ駅前にも関わらず店舗等はほぼ皆無の住宅街が広がります。
駅の東側の通りまで足を伸ばすと、大型商業施設のセルバを中心とした商業地区が広がります。
芦屋から一駅なので、新快速や快速から乗り換えが容易である事もこの駅の利便性を高めて住宅地としての人気を集めている大きな要因ですが、この甲南山手駅のような駅前広場のプチリニューアルが多くの駅前で行われる模様です。何に投資をすべきかよくよく考えてを巡らすべきです。
JR甲南山手駅前広場再整備 北側広場のリニューアルを予定するがこうしたプチ改修は必要なのか
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神戸の現状をよく見つめ直してください。ひび割れだらけのコンクリートに錆びついた鉄骨、道を歩けばガードレールはガタガタ、アスファルトは剥がれかけ。日本の他の街で、すくなくとも東京でインフラがこんな酷い街はありません。震災後の緊縮財政でそれを「当たり前」だと思ってしまったこと、ごく普通の修繕に対して「必要なのか?』と疑うようになってしまったこと、それが神戸の衰退を物語っています。
こういう細々とした修繕は必要です。
確かにプチリニューアルには検討の余地があると思います。
個人的ですが六甲ライナーも乗り入れる住吉駅を大幅に改装して欲しいです…。南東側から改札へのアクセスが絶妙に悪く、たまに行くといつもこちら側にも入口を設けて欲しいなぁと思います。
階段しかないのもなかなかの考えものです