JR西日本が17億円を投じ平成24年度末の完成を目指して進めているJR三ノ宮駅東口及び中央改札内コンコースの改良工事。今年4月に開始された旧アパレルショップ跡の工事を皮切りに、段階的に工事に関連するエリアで改装及び準備がスタートされており、現段階で工事の手の入るものと思われる各箇所を確認してみました。
まずは東口改札を出ると正面にあたるエリア。アパレル大手のブランドショップがあった場所です。まさに東口の顔になる場所だけにどのように改装され、どういったテナントが進出するのか非常に気になる所です。南面は郵便局がミント地下へ移転したので、そこまで改装の手が入るものと思いましたが、郵貯のATMコーナーになりました。よってこの場所以西の店舗街は既存のままになるようです。
アパレルショップとは通路を挟んで向かいの軽食喫茶店も営業を終了。こちらにも改装工事が着手されるようです。通路奥のトイレは、中央改札コンコース内に新たなトイレが設置されると共に閉鎖される予定ですが、隣接する理髪店は営業を継続しています。トイレの撤去跡には新たに店舗スペースが設置されるのでしょうか。
予期していなかったのが、東口の北側にある店舗スペースの閉鎖です。こちらもアパレルショップが入居していましたが、現在は閉店して工事が開始されています。
こちらは北側にショーウィンドウを備えていますが、ここには仮囲いが設置されていないので、どうやらこのまま再利用するようです。
この店舗スペースは中央改札まで続いており、かなりの売場面積があります。中央改札面にも仮囲いが設置されていますので、全面的な改装工事が進められるようです。
中央改札内コンコースと東口改札周辺を図式化してみました。ピンクの部分が工事中もしくは今後何らかの改装の手が入るエリアです。
店舗のリニューアルに加えて、中央改札内の改良や配置等がどう変更されるのか。新設されるトイレはブースが増設されパウダールームも備えるようですし、中央コンコースに多目的室が整備されます。現在のスペース的にはそこまでのキャパがあるように思えません。北側の旧アパレルショップ跡のエリアがこれらの変更を実現するキーになるものと思われます。また中央口、東口共に改札のスムーズ化が行われるということで、こちらもどのように改善整備が施されるのかが気になりますね。
2006年にJR西は三ノ宮駅構内の大規模改装を行うことを検討していました。この改装にはターミナルホテルも含まれていたようです。しかしこの計画は白紙に戻り、最終的には東口と中央コンコース内の改装に留まることになりました。これは同社がターミナルビル及び駅舎の建替え構想が背景にあると見られています。
神戸新聞の記事では建替え構想は今年度中にまとめる方向とありましたが、現在の経済状況を考慮して、記事通り、同構想が実現化するのかどうか。ただ同社は全額自己負担で新駅設置計画も複数進める程、アグレッシブな経営戦略を貫いています。同様に三ノ宮駅の大規模建替えも進められることを期待したいです。
JR三ノ宮駅東口改修工事
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