今年4月から仮設工事が開始され、解体撤去が進行してきたJR三ノ宮駅の三宮ターミナルビルは最近、急激に縮小化してきました。搭屋の解体にはそれなりの時間を要しましたが、フロアの解体に移行してからは、みるみる内に建物が縮んでいます。
当初の高さからは既に2/3程度に縮小しました。足場や防音パネルに覆われている為、内部の解体が完了して、仮設撤去が行われると、突如一気に建物が小さくなったと感じさせる事も一因でしょう。
タワークレーンの高度もかなり下がってきました。
北側から三宮ターミナルビルを見ると、ポリカーボネートで透けて内部が見えます。仮設部分以上に建物本体は小さくなっています。パネルと足場が無くなると、また一気に縮小が進む事でしょう。
北面アーケードの基礎工事は地中梁の構築と鉄骨柱の柱脚設置で留まっています。コンコースに面する北側は解体作業が低層部にまで達すると、狭い通路に仮囲いが迫り出してかなり圧迫感を感じるかもしれません。
今回は読者の方のオススメでミント神戸から三宮ターミナルビルの解体の様子を観察してみました。
解体中フロアのアップです。北側の鉄骨の柱と梁が剥き出しの状態です。それ以外の躯体は既に消滅しています。残った鉄骨の躯体を一定の長さに切断し、一つ一つをクレーンで吊り下す作業が進められていました。
神戸阪急ビルのタワークレーンと合わせて4本のクレーンに囲まれているようです。今限定のなかなか新鮮な光景です。先週はJR西日本が中期経営計画の三大プロジェクトにおける第二弾の発表として大阪西の駅ビル計画概要を明らかにしました。全国に目を向けても、JR九州が先週、長崎駅ビルの概要を公表しました。
長崎駅ビルは地上13階 延床面積11.4万平方メートル。1-3階に商業施設、4-6階はオフィス、7-13階がホテルとなり、米国のマリオット・ホテルが進出を予定しています。長崎駅周辺ではヒルトンの開業が決定しており、外資系の大手高級チェーン二社が進出する事になります。JR九州は熊本でも10万平方メートル級の駅ビルを建設中であり、大都市圏・地方都市に関わらず、もはやインバウンド格差が都市の発展を左右するファクターとして欠かせない要素になっています。
JR三ノ宮駅 三宮ターミナルビル撤去工事 建物縮小続く 全国では駅ビル概要発表相次ぐ
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