神戸市は今年度中の民営化を計画していた神戸ポートタワーと建替を前提とし、タワーとの連携を検討する中突堤の再整備事業において、民間事業者から提案・意見を募るサウンディング型市場調査の実施を発表しました。サウンディング型調査は公募プロポーザルとは異なり、あくまでも民間事業者からのヒアリングによって市場性の確認を目的としており、実際に事業を進める為の前段階的な位置付けです。
中突堤中央ビルは南館と北館に分かれていますが、今回の整備対象は南館に限定されています。区分所有型の商業ビルの為、権利者との譲渡交渉が必要な為、一気に北館も含めた建て替えには移行できません。その為、南館の改修という選択肢も残されています。南館にはKISS-FMの本社スタジオが入っていますが、再開発を進めるにあたり、移転が必須となります。
建物の規模としては北館の方が大きく、双方を同時一体的に再開発出来ない事は活用の提案方法を限定してしまう為、今回の提案における大きな障壁です。但し、建物新設の場合は敷地面積3,400平方メートルを前提という条件が示されています。これは中突堤中央ビル全体の敷地を意味しています。
南館とタワーの連携をどう行うべきか。来館者は両施設の利用が前提とされる施設の導入が必要とされます。少なくともタワー低層部と新ビルが一体化するような構造の検討も必要でしょう。
ポートタワーは定期借家権10年という設定で民間事業者に運営を委ねる計画です。
この調査結果の概要発表は年内を予定していますが、この提案結果を元に事業者との契約締結に運ぶ想定が無ければ、今年度中の民営化は絵に描いた餅です。今回、市が導入するサウンディング型市場調査とは、市有地などの有効活用に向けた検討にあたって、 活用方法について民間事業者から広く意見、提案を求め、「対話」を通じて市場性 等を把握する調査です。この調査のメリットは以外が挙げられるようです。
- 市場性の把握(参入意向の把握等)
- 公募による民間事業者との対話での調査
- 活用アイディアの収集
- 参入しやすい公募条件の設定
民間事業者から優れた活性化案が示される事を期待しています。
最近、再開発事業の話題は尽きません。
ここも神戸にとって最大の魅力を引き出せる場所と言って過言ではありません。
さんセンタープラザもそうですが、三井や三菱にワンパックでお願いして、早急に進めていただきたい。
ここは、特定都市再生緊急整備地域の指定エリアでもないし、臨港地区だけどそんなの関係ないんでしょうか?
それは措くとして、このエリアの再開発を行うのなら建て替えなどと言う発想は替えた方が良い、このエリアを本気で観光地化するのであれば 、違うでしょう、中央ビルは解体更地化して一部に等価交換用の床を設け他は駐車場とし、タワー南側の海に面した一等地の現駐車場部分Nを開発すべきでしょう。ここに港町リバープレイス、キャナルテラス堀江のような施設を建設するのがベストのように思えます。同施設のRIVER CAFEやMOULINのようなお洒落なカフェレストランなどが出来ればたちまち関西有数のデートスポットになると思うけど。
メリケンパークとも一体感が生まれるのでその方が相乗効果は大きい。
この募集にも神戸市の中途半端さが表れているんじゃないでしょうか?神戸の財産を本気で生かしたいのなら周辺施設や土地も含めたベストの状態を思え描くところから始めるべきだと思うのですが…。