阪神百貨店梅田本店のある大阪神ビルと隣接する新阪急ビルを共同で建て替える大規模再開発プロジェクト「梅田1丁目1番地ビル計画(仮称)I期工事」。地上38階 地下3階 延床面積約260,000平方メートルの巨大ビルで阪神百貨店梅田本店とオフィス、ホールから構成されます。現在、関西で行われている再開発で最大規模となる計画です。I期工事は新阪急ビルと大阪神ビルの東側一部を集約して建て替え、阪神百貨店がこの春に先行開業を予定しています。
H2Oリテイリングは現在、この建て替え開発に集中していますが、阪神百貨店の先行開業を無事に終わらせた暁には、昨年10月に傘下として組み入れたそごう神戸店の建て替えについても検討を開始する可能性について示唆していました。よってこのI期工事完成は三宮にとっても重要な意味合いを持っています。
先行部分の西側の一部に塔屋のような奇妙な突起的構造物があります。これはII期で建設される高層部の一部です。これより上層階は関西最大級のオフィスフロアとなります。
阪神百貨店のアール部アップです。アルミカーテンウォールの上から更にカーテンウォールを取り付けている凝った造りです。
旧新阪急ビル部と大阪神ビル部を隔ていた市道を跨ぐようにして新ビルが建設されました。天井は化粧パネルで覆われて照明が付きました。道路も供用されています。かなり格好良いです。そごう神戸店の建て替えでも本館と新館の間を隔てる道路を跨いで建て替えが進められる可能性があります。市道廃止による建物の一体化が最も理想的ではありますが。
2階部分の外縁部には駅前の歩行者デッキと連結する空中回廊が整備され、建物南側でエスカレーターに接続します。
御堂筋に面した低層部は完成間近で仮囲いも撤去されており、外構工事が進んでいます。
ビル前の歩道もリニューアルが施されており、植栽が進みます。
地下街のホワイティ梅田と接続する建物地下階の一部である通路と階段は供用が開始されており、最新ビルとしての洗練性やデザイン性の高さを実感します。
阪神百貨店、阪急百貨店、JR大阪駅を結ぶ歩道橋もリニューアル工事が進められています。再塗装以外にあまり歩道橋を改修する例は無いかと思いますが、この改修工事は構造自体には手を付けないものの、外装部は完全に付け替える他に類を見ない大規模なリニューアルです。
完成後には知らない人が見れば完全に新設された歩行者デッキと思うでしょう。今後、JR三ノ宮駅と雲井通6丁目の再開発ビルを結ぶ歩道橋もかなりくたびれていますので、このリニューアルを参考とした改修を検討して欲しいと思います。また税関前や波止場町の歩道橋でも渡りたくなるデザインの参考として検証してみても良いかもしれません。
まだI期部分の先行開業日は発表されていませんが、GW前の4月末位なのではないかと予想します。I期部分の開業後、残りの大阪神ビル西側の解体に着手し、II期部分の建設に入ります。全体の完成は2022年の予定です。
阪急阪神はつい先日、新たな大型再開発計画を発表しました。千里中央の阪急百貨店千里店と隣接する専門店街セルシーを集約して10万平方メートル級の大型商業施設に建て替えます。千里地区は北摂と合わせて人気ベッドタウンです。千里ニュータウンの建て替えも進行しており、若い世代の流入も多く、タワーを含むマンション建設も旺盛です。大成功を収めた西宮北口の西宮ガーデンズに倣って二匹目のドジョウを狙う戦略かと思われます。
そごう神戸店の建て替えはこの千里中央の開発と同時平行で進めるのかそれともその後になるのか。神戸阪急ビルの建設も進む中、阪急阪神は大型不動産投資にかなり積極的です。
梅田1丁目1番地ビル計画(仮称)I期工事
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梅田新歩道橋は花博に合わせて大規模改修をしています。欄干は240Φほどの掴めないものから角丸型へ、床も波模様に張替ました。大阪駅前地下道は地下街と同じ法律基準で改修、地下街梅田アーケードは幅員が既存不適格なのでテナント立ち退き工事で広くし地下街から地下道に変更し駅前地下道の一部となりました。
昔の欄干は赤とかピンクの時代もあったそうです。
6月1日開業に決定しました。