京コンピュータ前駅前で建設中の大型研究オフィスビル「KCMI神戸医療イノベーションセンター」。神戸市の外郭団体企業である(株)OM神戸が施設を建設・運用し、神戸医療産業都市内で需要の逼迫しているレンタルラボスペースの確保・供給を行います。地上5階建て、延床面積9,467.30平方メートルの建物内には32区画のレンタルラボが整備されます。
押出成形セメントに目隠しのアルミパネルを組み合わせた特徴的な建物外観となります。1階は最小区画のウェットラボが14区画入る他、二層吹抜けのエントランスホールやコンビニの入居を想定した店舗スペースが確保されます。3-5階には再生医療等の製品開発にも対応可能なCPC対応ラボが各階に6区画。
2階部分は京コンピュータ前駅とデッキで直結しますので、通勤者や来館者への利便性も高いと言えます。これまで医療産業都市エリアにコンビニはKIMECセンタービルのデイリーヤマザキ1店のみだったので、南側に位置するこの建物にコンビニが入ると、周辺の研究施設、企業にも大きな恩恵をもたらすことでしょう。
建物の西側低層部はアールを描き、開口部も大きく取られて解放感を演出します。2階のこの部分にはラボに入居する企業の為の交流スペースが設けられますので、企業間交流による相乗効果を高める狙いです。また2階のフロアの大部分は近接する京の後継機種である次世代スパコンを開発する研究スペースとして宛がわれます。
敷地面積5,000平方メートルの内、建築面積は半分弱の2,397.31平方メートル。この建物の建設に合わせて隣接する角地は盛り土の上、植栽が行われて芝生広場ができました。まだほとんど誰も足を踏み入れることはない為、芝のじゅうたんはフカフカに育っていました。気候の良い季節には周辺施設の就労者がランチや息抜きに訪れるかもしれません。
今年度中の完成を目指して建設は順調に進められています。先日、閉幕したG7神戸保健大臣会合でも神戸の医療産業の取り組みには高い注目が集まったと伝えられています。この施設でも海外企業・機関からのラボ開設が進むことを期待したいですね。
KCMI神戸医療イノベーションセンターの近接地で建設中だった榎本薬品の神戸支店ビルが竣工・稼働していました。同社は吹田市江坂に本社を置くジェネリック医薬品の開発・販売を手掛ける企業です。東大阪支店、京都支店に次ぐ神戸支店を開設。
兵庫県立こども病院の隣接地で建設中の小児がんに重点を置いた新粒子線治療施設。地上4階建ての建物となりますが、RC造の為、建設スピードは比較的ゆっくりといった感じです。来年度下期の開院予定です。
複数のプロジェクトが進行中の神戸医療産業都市ですが、最近は企業進出のスピードが少し鈍化しているような感もあります。関西では医療クラスターの計画が複数存在しており、大阪府や市も更に新たな再生医療拠点の新設や集積を予定しています。国内最大の医療クラスターとなった神戸は先行している分、規模的な優位性を維持していますが、集積によるメリットや効果が顕著に出てこなければこの場所に進出する事によって生じる旨みを企業が感じることはできません。
KCMI神戸医療イノベーションセンター新築工事・他
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こんばんは 本当このエリアは医療タウンですね 患者さん側の視点で見ても海も近いし風も心地よいだろうし 六甲も見えるし 癒しには最高の場所ですね
ポーアイⅡ期はエッジの効いた最新のビルが次々と建設され、国が絡むとすごいですね。それに比べて三宮周辺はいつまでもお寒い状況です。東京からのオフィス誘致で神戸市のHPで紹介されているテナントはセンタープラザ東館、西館、商工貿易センター、サンパル…。
頭痛がします。本当になんとかしてください…。
いやぁ写真みてその大きさに驚きました。完成が楽しみです。洗練された街並みになりそうですね。PIは攻殻機動隊にでてくるニューポートシティーのような都市になって欲しい。首都圏からどこかの本社が移転してくれないかなぁ〜