JR大阪-神戸駅間の「神戸~大阪鉄道開業150周年イベント」がJR神戸駅周辺にて開催された先週末。このイベントと合わせて、神戸市は機関車D51の展示スペースとJR高架の間にある市道を閉鎖し、2日間の暫定広場とする社会実験を実施しました。
「D51広場」とし、人工芝で市道を埋めました。JR神戸駅・D51前道路の歩行者専用道路化社会実験「D51ひろば 芝生でごろんの日」が開催され、芝生広場で様々な集客イベントが実施されました。
機関車D51前の高架下にはビアホールの「神戸麦酒」やバーベキュー施設「神戸D51PARK BBQ powered by LOGOS」が営業しており、この場所が将来的に広場になるとこれらの高架下商業施設との連携も検討される事になります。
広場化されるとより人が集まりやすい空間となり、再整備される北側の駅前広場からD51広場への人の回遊性が生まれると共に、南側のハーバーランドからも人の流れができるポテンシャルを秘めており、この広場が中継する役割を果たす可能性もあるでしょう。
それにはD51の展示をもっと引き立たせる工夫も必要でしょう。SLファンが訪れたいと思わせる事も検討しなければなりません。周辺の建物の再開発も視野に入れ、地権者との協議も始めるべきかと思います。
南側駅前広場でも社会実験が行われました。大掛かりな再整備が計画されている北側に対して、南側の再整備は派手な構想はありません。現状、今年度よりポートループが神戸駅に乗り入れられるようロータリーの改修を行う程度に留まっています。
南側のHDC神戸前には「GREEN STREET」と名付けられた憩いの空間が暫定的に出現しました。
植木のプランターやテーブルセットを設置して、駅前空間を寛げる集いの場にしようと試みる社会実験です。
PLiCO前には緑に囲まれたベンチやテーブルが置かれました。今後、HDCの1階には飲食テナントを誘致する交渉を行い、駅前広場がこれまで以上に賑わい、集える空間になるよう改造していく事も検討しても良いのではないでしょうか。
PLiCO神戸とHDC神戸の間の通路にも緑の植木が置かれ、広場将来像をイメージした、ついつい歩きたくなるような通路広場空間となりました。建物裏側になってしまっているHDCの北側1階を改修して、飲食店が入ると、この通りはより賑わいを生み出すでしょう。
この空間が人が集える場所になるのなら、スターバックスコーヒーが抜けた跡区画にも再びカフェが出店する事が望ましいでしょう。また夜間にはバーに変わる業態のテナントがより適しているのかもしれません。
このイベントに際して、随所に貼られたポスターには北側駅前広場の再整備後の様子を描いた最新のイメージパースが登場。大屋根やバスターミナルの上屋の質感までも詳細に描いたイメージです。
駅舎前に整備される大きな広場空間。タクシーロータリーが大幅に縮小され、多くの緑が植えられた広場。沢山の木陰ができる事によって、暑い夏場でも涼しげな広場になる事が期待されます。
地下にあるサンポルタ広場を覆い、市バスターミナルを撤去して構築される大屋根。内側は天然木材で覆われる計画ですが、屋根の外側はどうやら瓦をイメージした「和」の趣を全面に押し出したものになります。北側には一般車専用ロータリーも設けられます。
ヘビがとぐろを巻くように大屋根から伸びる新しい市バスターミナルの上屋。こちらも大屋根と同じ瓦のようなイメージの仕上がりとなっており、これまで街づくりには「洋」の異国情緒を推してきた神戸が和への転換を図るきっかけとなりそうです。
JR神戸駅前広場再整備に向けた社会実験を実施 駅周辺に歩行者専用空間を増やす試み 駅前広場の新イメージも公開
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神戸駅の北側には、湊川神社があるので和のイメージが合うと思います。神戸はハイカラな近代の歴史遺産をクローズアップさせがちですがもっと古い史跡も沢山あるので勿体ないですね。
神戸駅の北側エリアは、もう少し広域に見て中央体育館・文化ホール位までを考えた開発を行うべきでしょう。歩いたらわかりますが意外と近いですから。
今回の再整備で北側へのアクセスが格段に良くなると思います。最終的には地下から湊川神社前へエスカレーターでアクセスできるようになればもっと文化ホールエリアが近く感じられると思います。個人的には文化ホールとか中央体育館あたりを利用して神戸大学医学部付属病院を発展的に新築再整備して欲しいと思います。
素人の発想ですが神戸は電車や船の立派な工場はありますが以前東京にあったトヨタのメガウェブや京都の京都鉄道博物館のような工業製品の体感エンターテイメント施設がないのが不思議です。
もちろん大型商業施設の経営の大変さは承知していますが地元特産品としての集客力は間違いなく継続的に続きますので作り方次第です。