JR三ノ宮新駅ビル

JR三ノ宮駅前噴水広場閉鎖 広場の解体とエレベーターの新設工事を開始



11月8日に閉鎖されたJR三ノ宮駅前広場の噴水広場。閉鎖エリアは仮囲いが設置され、内部の整地が開始されています。



かつては噴水のあった円型の花壇は重機を使って粉砕され、跡形もなく解体されました。



現状はまだ噴水広場周辺のみの仮囲いですが、今後予定されている通路・動線の切り替えが完了すれば、この一帯はスロープデッキも含めて閉鎖されるものと思われます。



恐らくですが、この場所に新しい階段やエレベーターが設置されるものと思われます。



仮囲いは国道2号線沿いに沿って設置されています。ここまで整地が進むものと思われます。



来年の今頃には現ターミナルビルは全体が防音パネルに覆われ、高さも徐々に縮んでいっている状態になっているものと思われます。

先日、日経新聞が採算性云々という不快な記事を掲載した事について触れましたが、11月8日に開かれた久元市長の記者会見で次のような質疑応答がありました。

 

記者:
今日、JR三ノ宮駅の解体作業が始まったんですけれども、建てかえプランがまだ明らかでないという状態で、神戸の顔となる三宮再開発の中心地ではあるんですけれども、久元市長が考えるJR西日本が今後担っていくべき役割というのを、お考えがあれば教えてください。

 

久元市長:
JR西日本さんは、今の三宮ターミナルビルにかわる新しい構想、プランというものをお持ちで、駅の至便の地に立地をしているという利便性を活かした集客施設というものを考えておられるわけですね。

その内容については大いに期待をしているところですが、同時に、公共的な利便性というものも大切にしなければいけません。この点についてはJR西日本さんと住宅都市局を中心に協議をしているところです。できるだけ早くその協議が整って、発表できるようにしていきたいというふうに思います。

市長の明かしたところによると、未だJR西日本と神戸市住宅都市局間の協議に決着がついていない事が示されています。市長は詳しくは述べていませんが、「駅の至便の地に立地をしているという利便性を活かした集客施設」という事で、すでに内容的には固まっており、市長もその中味についてはすでに把握しているようです。しかし「公共的な利便性というものも大切にしなければいけません」との言葉から、公共利便性についての内容に市が納得していないので協議が進まない結果、未だに発表に至っていないという事になります。ただ以前にも交渉は大詰めまで来ている事を市長は述べてもいるので、JR西の来島社長が以前に言及した2018年以内には絵姿を見せたいという抱負がこれから約1ヵ月以内に実現する事を願って良い年末を迎えたいと思います。

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POSTED COMMENT

  1. 某京都府民 より:

    やはり神戸市政には少なからぬ違和感がありますね…。
    たしかに公共的な利便性に全く無頓着なのはダメだと思いますが、市は具体的にどういう利便性を求めているのでしょうか。

    私は、原則的にはJRの考えを尊重すべきだと思いますが。うめきたの再開発などと比べると、どうも環境が違いそうです。

  2. 匿名 より:

    あんまり悠長なことを言っているとJRに見捨てられそうで怖いです。正直なところ、京都や大阪ほど三ノ宮にこだわる理由がないのが実情だと思います。出来るだけJRに配慮すべき立場でしょうに。

  3. 某京都府民 より:

    先ほど神戸市政に苦言を申し上げましたが、個人的には、「三宮再開発をJRに依存し過ぎない」ということも1つの考えとして持っておくべきかとは思います。市政の対応の悪さだけではなく、JRの側にも理由があるのかもしれません。

    私も初めは、三宮は神戸の一等地であり、京都駅前以上にポテンシャルがある地域だから、採算性で心配するのは馬鹿げていると思っていました。しかし三宮の場合は、阪急も再開発に取り組んでいるわけです。競争が激しいという事情があるので、JRとしても採算性をより考慮する必要があるのかもしれません。

    また、少し言いづらいことではありますが、もし三ノ宮駅に特急専用ホームがあったら良いのになあと、どうしても思ってしまいます。JR西が瑞風を三ノ宮に停めないのは、2面4線で停めにくいという理由が大きいのではないでしょうか。今の神戸市政とは直接関係ないことですし、今更拡張するのも難しく、こればっかりは仕方ないことなのかもしれませんが…。

    こうした事情を配慮するならば、JRの駅ビル再開発に依存するというより、JRの意欲を高めるような環境整備が必要かと思います。

  4. windforest より:

     JR西日本は立地条件を生かして集客施設を設置したいと考えている。対して神戸市は、公共的な利便性に関わる公共的施設を設置したいと考えている。久元市長の説明によれば、神戸市はJR西日本の集客施設プランに大いに期待をしつつも、この公共的施設が盛り込まれていないか、あるいは神戸市から見て不十分な状態であるため、神戸市がゴーサインを下ろさず、両者で調整をしようとしているのが現在の状況ということになる。一般的に、十分なスペースがあれば両者の並立は可能であるが、スペースが十分確保できていない場合には調整は困難になってくる。もしかすると、両者の条件が並立できない関係にあるために調整が手間取っているのではないだろうか。神戸市が、景観条例で新ターミナルビルの容量に制限を設けているために、スペースが十分に確保できていないという可能性は考えられる。三宮再開発の遅れは神戸市の都市景観政策が原因であるという、当ブログの推測は外れていないのかもしれない。
     スペースが足りないというのは、それだけ利用価値の高い重要な場所であるということだ。そういう二つとない重要な場所に、どういう都市機能を設置するかという観点から都市計画をすべきであって、景観だけを理由に都市施設のスペースを定めるのは誤っている。そもそも、景観という主観的で絶対的な判断基準がないものは、議論をして結論が出る性質の問題ではない。だから、どうしても結論ありきになるのだ。それを一部の少数の者(選出過程自体が民意によるものではなく、多数を代表しているという根拠は何もない、選ばれた者がその他の者を超える知見があるということも立証不可能。)に議論させて、あたかも客観的、科学的結論であるかのように扱い、その結論をもって都市全体に規制(財産権の制約)を設けることは正常な姿とは思えない。これはある種の「都市の私物化」なのだ。

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