旧そごう・神戸阪急

H2Oリテイリングが中期経営計画を発表した 神戸阪急を2022年より改装 建て替えは遠のく



阪急阪神グループの流通事業を運営するエイチ・ツー・オーリテイリングは28日、22年3月期の決算と2021-2023年の3箇年に渡る中期経営計画を発表しました。この計画の中で主力ながら環境の激変で低迷する百貨店事業の再建を戦略の柱とする方針が定められており、建て替え中の阪神百貨店梅田本店の開業と神戸阪急、高槻阪急のリモデルの実施に重点を置くとしました。



内訳は定かではないものの、神戸阪急と高槻阪急リモデルへの投資は100億円と公表されています。

神戸阪急のリモデル事業のコンセプトは「都市型百貨店モデル+神戸らしさ」。

      神戸阪急は都市型百貨店としての標準的なMDの充実に加え、神戸らしさのエッセンスを取り入れた特徴的なフロアを構築します。



神戸阪急は2019年10月の開店から2年を迎えようとしていますが、開業時に進めた地下1階食品売場の改装以外は大きな投資は行われておらず、デパ地下と看板の掛け替え以外にそごうから阪急への切り替わりを感じられる点はありませんでした。

2022年から着手されると言われる今回のリモデルは上階のリニューアルを主としていますが、投資額は100億未満50億以上だと仮定すると、本館のみの改装に徹底した場合、フロアは大きく刷新できる可能性があると思われます。

鍵となるのは、梅田に行かなくても神戸で阪急百貨店でのショッピングやイベントを楽しめる環境作りが必要という点です。

神戸には地域一番店の大丸神戸店が神戸阪急の強力なライバルとして存在していますが、現状、売上面おいては阪急は大丸に到底、太刀打ちできません。

将来的には建て替えを検討するとは言え、50億円以上規模の投資を行うとなると、建て替え計画は将来への持ち越しを考えなければなりません。しかし赤字が続く中での新たな投資は寧ろ歓迎すべき事と言えます。

神戸阪急よりも先に建て替えが計画されていた千里阪急と千里チェルシーの再開発についても今回の中期経営計画では微塵も触れられていません。10万平方メートル級の商業施設開発計画と報じられていましたが、コロナは今後の企業経営戦略について様々な見直しを迫る事になりました。



一つ注文を付けるとすれば、そごうと代わり映えしない建物の外観です。今後、三宮クロススクエアやJR駅ビルの開発が進むと、駅前に鎮座する神戸阪急は刷新される周辺から浮いた存在になりかねません。と言っても大規模に外装の美装化をすると、ますます既存建物の使用長期化を促しかねません。塗装は安上がりですが、陳腐になりかねません。悩ましい限りですが、やはり向こう5〜10年は現状維持でしょうか。ひとまずは屋号変更以降、そごう時代よりも更に下げてしまっている同店の売上回復を図る必要があります。
関連記事
旧そごう・神戸阪急

神戸阪急新館インターナショナルブティックスが全面オープン 神戸阪急のリモデルが本格始動 以降のリニューアルにも期待大

2022年7月11日
こべるん ~変化していく神戸~
今夏から今秋に掛けて、80億円・フロアの9割を刷新するリモデルと呼ばれる改装を実施している神戸阪急。そごう神戸店をエイチ・ツー・オー …
旧そごう・神戸阪急

神戸市とエイチ・ツー・オーリテイリングが三宮活性化の包括協定を締結 夜間景観の形成やパークレット等によるにぎわい創出を図る

2023年7月20日
こべるん ~変化していく神戸~
明るく活気にあふれ、回遊・交流する人々が主役となる緑豊かな都心三宮を目指し、また将来的に都心三宮から神戸市域に広く好循環を波及させるような持 …

POSTED COMMENT

  1. 摂津国人 より:

    神戸阪急の白い覆いの内側は戦前に建てられた建物が外壁も含めてそのまま残っていると聞きます。
    突拍子もないご提案ではありますが、いっそ覆いを取っ払って戦前の外壁に戻してみるとレトロな感じがして、逆に阪急らしさが出るかもしれません。
    築100年近い建物の外壁ですから、実施するにしても高圧洗浄などの洗浄や化粧直しは必要でしょうね。

    それにしても神戸の再開発の遅れは尋常じゃないレベルに達してきましたね。
    駅でも地下道でもしてることは単に「美装化」ばかりですから、「再開発」と言えるレベルではありません。
    これが神戸市民が本当に望んだ神戸の姿なのでしょうか。

  2. コーベン より:

    外観の手直しはして欲しいですね。
    阪急ロゴ以外はそごうのままですし。白壁に緑ラインに阪急マルーン色・・・変でしょ(笑)

    隣にP&G、ネスレといった世界的なグローバル企業の日本本社がある分、余計に思いますね。

    そうゆう意味では、JR西は恥ずかしくないんですかね。

  3. マイケル より:

    神戸阪急の白の外壁を見るたびに、幼少期のまだそごうだった頃の屋上遊園地で遊んだ懐かしい記憶が蘇ります。将来的に外観の美装化あるいは建て替えは避けられないのだとは思いますが寂しいですね。
    屋上遊園地の復活、またはビアガーデン以外に屋上を有効活用することで活気を取り戻せないものかと思ったりしています。

  4. 摂津国人 より:

    建て替えが遠のいて残念なのですが、コーベンさまとマイケルさまのコメントを拝見していて少しご提案を思いついたので追加でコメントさせてください。

    コーベンさまご指摘の外壁の件ですが、白壁を神戸三宮阪急ビルや神戸国際会館のような薄茶色のアースカラーにすると阪急らしさが出てくるかもしれません。

    マイケルさまの屋上遊園地は私にも懐かしい記憶があります。
    ご提案としては、屋上遊園地に加えて、かつて梅田阪急にあった大食堂を神戸阪急で復活させるのはいかがでしょうか。
    岩手県花巻市のマルカンビルの大食堂は一度マルカンデパート自体が閉店したにもかかわらず、大食堂だけでも復活をと望む声が大きくクラウドファウンディングで復活したと耳にしました。
    復活後も大変人気のようで、食べログで3.57の高評価とともにYoutubeでもたくさん動画が挙がっています。
    https://www.youtube.com/watch?v=lacSNUDf4IA

    個人的な感想で恐縮ですが、デパートの大食堂はある意味現在のショッピングモールのフードコートの先駆けに当たるのではと考えております。
    バブル期などは高級ブランドを扱うデパートのイメージとしては大食堂は雑然とした感じがあって忌避されたのかもしれませんが、現在のカジュアルなショッピングモールの隆盛とフードコートの人気に鑑みるに、「大食堂のカジュアルさに需要はあるのでは」と考えた次第です。
    同様に屋上遊園地もららぽーとエキスポシティなどのショッピングモールに小さな遊園地スペースを備えることもあるので需要はあるのではないでしょうか。
    三宮など神戸の中心街の場合周辺にイオンモールなどフードコートを備えた商業施設がなく、三宮やその周辺に居住する子育て世代には人気になりそうな気さえします。

    建て替えまでの期間限定で、まずやってみる価値はあるように思います。
    もちろん、やってみて人気でしたら、建て替え後にも継続してもらうのがいいでしょう。
    デパートはいま高級志向からカジュアル志向に変化を求められているのではないでしょうか。
    以前から慣習に従い高級志向を貫くのもいいかもしれませんが、時流の波に乗りきれなければ淘汰されてしまうだけです。

  5. Sannomiya Worker より:

    そごうから阪急に譲渡されたときは、神戸の拠点を失った阪急にとっては渡りに船で、万々歳だったかも知れませんが、今やまさかのコロナ禍でババを引かされた気分でしょう。今後の戦略としては、自社での再開発は諦めて、札幌のようにヨドバシカメラ等との共同開発を目指し、パートナー探しをしているかもしれません。
    当分建て替えは無いと思われ、とりあえずのリニューアルでJRの出方待ちでしょう。
    大丸も含め神戸の百貨店はとにかく飲食が貧弱です。
    有ると言えば定番のそば、うどん、てんぷら、すしなど和食中心。
    神戸阪急は特にひどく、ゆったり寛げるカフェすらありません。
    従業員しかいない悲惨なアパレル売り場は大幅に縮小し、西宮ガーデンズのような大箱のカフェ、飲食店を拡充してほしいと切に希望します。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です