こべるん ~変化していく神戸~
企画物

高層ビルは今より少なかったけれど夜景はより輝いていた

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先日、ハーバーランドのスケートリンクについての記事を載せた際、おまけで三宮の高層ビル群と震災以来、休止されている一部のビルのライトアップ復活について触れたところ予想以上に反響のコメントを頂きました。復活への願いを込めて、今回は現在よりも都心に立っている高層ビルは少なかったけれど、夜景はより輝いていた3・11震災前の神戸の夜景を楽しんで頂きたいと思います。

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神戸関電ビル、NTTドコモ神戸ビル、NTT西日本神戸中央ビルの3棟は海岸通りにあるというロケーションや建物の形状、高さも含めて神戸の景色に大きなインパクトを与えています。特に夜間はその照明演出が神戸の夜景を非常に華やかに彩っていました。

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これらの塔のライトアップの灯が消されてしまった三宮は、特にオフィスの照明が灯らない週末には真っ黒な塊に航空障害灯のみが目立って明滅し、暗くて寂しい景色が広がっています。東京から来たカップルの神戸観光の様子を伝えるとあるブログを偶然読む機会があったのですが、神戸の夜景がいかに美しいかを讃える観光雑誌に対し、モザイクから見た神戸の夜景の寂しさに苦言を呈していました。勿論、東京の夜景と比較すれば圧倒的な物量差が物を言ってしまいますが、関電ビルやドコモビルがライトアップされていばその印象は大きく違ったのではないかと思います。

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夜景を推進する神戸市でさえ市庁舎1号館の頂部ライトアップを休止してもう長いです。当初はライトアップだけを止めていましたが、今は頂部中央にある市章でさえ点灯を控えています。個人的に市役所のライトアップはデザイン的にも非常に格好良かったと思います。時々、思い出したように点灯されている事もありますが、まずは市が模範を示し、せめて週末だけでもライトアップを再開して欲しいですね。

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兵庫県警本部ビルも頂部の緑の電飾が点灯していましたが、いつの頃からか消灯しています。これは兵庫県庁の庁舎3棟についても同じ事が言えます。公共施設はどこも照明演出を控えたままです。

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兵庫県警本部ビルの緑の電飾はプロメナ神戸同様にヘリポートの外周をぐるりと点灯させていました。

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新神戸駅前のランドマークであるクラウンプラザホテル新神戸。この超高層ホテルでさえもライトアップを自粛していました。最近になって建物側面のシースルーエレベーターを縁取る白の電飾は点灯を再開しました。ただホテル頂部のライトアップは休止したままです。

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タワーマンションの中でも震災以降、ライトアップを止めてしまった建物があります。ライオンズタワー神戸元町は塔屋を暖色系の照明で明るくライトアップしていましたが、この5年は暗いままです。マンションの場合、住民の管理費から照明の電気代は賄われているので、一度止めてしまった場合、民間商業施設や公共施設以上にライトアップの再開は難しいかもしれません。せめてイベント時には点灯する等、タワーとしての街の賑わいに寄与して欲しいものです。JR兵庫駅前のタワーマンション・キャナルタウン中央はルミナリエや柳戎の開催期間中は塔屋のライトアップを恒例化しています。

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竣工当時に全館点灯を行った関西電力本店ビル(大阪・中之島)

ライトアップは省エネの観点から言えば無駄になってしまうのかもしれませんが、LEDが普及してからは消費電力も大幅に削減できるようになりました。関電は今まさに原発再稼働に揺れているので、ライトアップどころではないかもしれませんが、他の施設はライトアップ再開をぜひ検討して欲しいと思いますし、行政も再開を促す措置を取るべきだと思います。照明演出に使用する設備のLED化に助成・補助金を設けたり、ライトアップを実施する建物を所有する企業に税制優遇措置を用意したりと、方法は色々とあるはずです。それにはまず市庁舎のライトアップ再開や照明設備の更新を行って模範を示す必要があります。



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POSTED COMMENT

  1. hs より:

    夜のモザイクから見る神戸は本当に地味になりましたね
    もう神戸は何もかも悪い方向にしか行ってないように思います

  2. とま より:

    景観というのは本当に街の宝なんですよね。
    夜景が綺麗といわれる街は坂の多い街で、これは人工的に形成されるものではなく地域特性です。
    こういう財産を特に神戸市は活用しなくてはいけませんね。
    目から自然と入ってくる景色で観光に来た人だけでなく、神戸市民でも神戸でよかったと思わせてくれるものです。
    事業者はその街で経済活動を営んでいるわけですから、街に貢献する必要がありますよね。
    折角ライトアップ設備があるのに勿体無い話です。せめて土日祝だけでもライトアップしていただきたいものです。

  3. 夜景好き より:

    神戸は海からも山からも夜景を満喫できる絶好の地形に恵まれているにもかかわらず、高さの規制やライトアップの制限などで光の物量を抑制し、よくこれで観光都市だ1000万ドルの夜景だと標榜できるなと呆れますし、自らの長所を放棄している神戸市の対応には辟易するばかりです。
    今や日本国内ばかりでなく、海外からも多くの観光客が関西に訪れて、多くの都市が観光客誘致に血眼になっているにもかかわらず、神戸はなにかしたのでしょうか?
    神戸は神戸というブランドの自己評価が他者より無駄に高いんじゃないでしょうか?
    大阪住まいの私から見たら、神戸ブランドなんて過去の遺物です。
    今の神戸に人を呼べる魅力なんて、まったく感じません。
    私は神戸には官民挙げて夜景に特化した都市として生まれ変わることを願っています。
    そのためにも神戸市にはリーダシップを発揮してもらいたいと思っています。

  4. sirokuma より:

    ライトアップを電力の無駄遣いと思うのか、貴重な観光資源とみるのかで大きく意見が分かれますね…勿論私は後者です。
    ライトアップされた街に暮らしていると自然と気持ちも明るくなりますから。
    誤解を恐れずに書けば、神戸は震災以来、いろんな事を必要以上に自粛して来たんじゃないでしょうか?
    震災被害に対する思いを持つのは良いのですが、鎮魂の光であったルミナリエにもひとまず区切りをつけ、これからは希望の光で神戸の街を照らして欲しい、深く沈んだ街を明るく浮上させて欲しいと思います。
    神戸市には、ライトアップの設備・運用費用を一部負担する仕組み作りをして欲しいですね。街ぐるみで、行えばライトの点滅だけで15~20分の光のショーとかできないだろうか?毎日やれたら面白いと思うけど。

  5. masa より:

    世界的宿泊施設の米本社のAirbnbのアンケートでは「今年訪れるべき地域世界一位」はなんと大阪中央区であり、中国人の春節旅行先ランキング一位は大阪、二位東京、三位ソウルと発表された。ネット調査では韓国の女性が行きたい都市一位は大阪である。※男性はバンコック
    日本の観光局の予測でもインバウンド宿泊客は2020年に、大阪と京都合計が東京を抜くと発表されている。
    大阪観光局を作り、官民挙げて観光客誘致に取り組んでいる。民間も黒門市場のようにインバウンド客向けに商売そのものを変えて大人気化したように懸命に努力している。
    結果として心斎橋周辺では関東から進出のドラッグストアやディスカウントストアの一店舗の売上が日本一の店が続出する事態になった。
    かつては超衰退していたミナミが、危機感からチャンスを利用して、大復活したのである。

    関西三都の中で神戸は完全に置いてきぼりで、京都は歴史で、大阪は買物・食事と街のコンパクトさ・わかりやすさとの相乗効果で東京をしのいでいるが、神戸はなにもなく全く霞んでいる。
    5日間関西にいれば大阪3日、京都2日となっている。1日神戸来させる磁石をどう作るか、それもとびぬけた磁石であるが。

    買物や歴史では勝てないが、神戸牛と海と山に囲まれたロマンチックでおしゃれな街、夜景が日本一はおろか世界一の街にすればと考える。街はつくるもので、世界一になれる可能性は充分あるのに、何もしない今の神戸は?マークの街。
    市役所の建て替えなど何年の先の話、それより今現実に取り組むことは何か、市なり、商工会議所が音頭をとって街を挙げて大磁石づくりを実行してほしいものである。今の神戸は危機感もなく、全く暢気すぎる。
    私は強力なライトアップや街中のイルミネーションだけでなく、シンガポールのような毎夜海を活用した光のショーも提案したい。
    そして三ノ宮駅から夜景の美しい展望台にケーブルカーで行けるようにするとか仕掛けを作ればよいし、多くの船で夜景を楽しむのもよい。
    街なかが昼のように明るくしたいね。
    ※こべるん様素晴らしい提案です。

  6. すがり より:

    神戸は中央区周辺だけでも近代は言わずもがな古代から広大な社領であり福原京を経由し中世以降の大貿易港として栄えた歴史を持ちますが、
    今は紋切り型の現代型都市に傾倒しすぎな感があります(日本はどこもそうなってきていますが)。

    関西は有史以来日本文化の中心地なので都市間競争では近代が少し空いた席ぐらいであとは詰まってますね。
    大阪人ですが神戸が随一としても大阪も近代的建築は結構あり、近代で明確な差別化を図るなら空襲や震災で消えた分を復興させるしか手はないはず。
    何でも建て替えよりは耐震補強、壊れたものは正確に現代の技術と建材で再現復興させる粋な企業に期待したいものです。

  7. tm より:

    京都,大阪になくて,神戸にあるもの.
    なかなか探すのは難しいですが,日本酒の蔵が一つかなと思います.
    京都は伏見まで行く必要があるし,神戸は日本酒の蔵が集積しているので.
    国際会議のBanquetなどでは,よく日本酒の蔵巡りをしますよ.

  8. kenkenbooboo より:

    何にしろ神戸街づくり評議会なんちゃらが目の上のたんこぶです。

    知り合いの人には神戸には超高層ビルは似合わないとか言って、ヨーロッパの街並みを参考にすればいいと言う人もいるぐらいですからね。

  9. しん@こべるん より:

    hsさん
    三宮の再開発が進めば少しは明るくなるかと期待したいです。

    とまさん
    その通りですね。まずはハードルを下げて土日祝からのライトアップキャンペーンをお願いしたいですね。

    夜景好きさん
    辛辣な意見ですが、ごもっともだと思います。やることやらんと恰好付けてその結果が伴っていないのであれば誰も相手にはしてくれなくなりますよね。

    sirokumaさん
    一度だけ香港のシンフォニーオブライツを真似た企画がありましたが、中途半端な規模で一度きりで終わってしまいました。効果の検証や継続開催の検討はしたのかどうか気になります。市は街中の照明設置に拘っていますが、寧ろ建物のライトアップに注力すべきだと思います。

    masaさん
    まずは日本一夜景が綺麗な街を目指すべきですね。夜景観光にもっと予算を投じて函館や長崎のように神戸訪問者は必ず夜景を見に行くレベルの目玉にするべきです。

  10. しん@こべるん より:

    tmさん
    酒蔵、夜景、有馬温泉、異国情緒、海と山と街の風光明媚さ・・・。
    これだけ要素が揃っているのになぜ人気が高まらないのか。要因を追及せずに闇雲になっても効果は得られませんね。

    kenkenboobooさん
    高層ビルと異国情緒な街並みの融合が神戸には相応しいのではないかと思います。うヨーロッパの大都市でさえも高層化は進んでいます。

  11. og より:

    1 神戸の街は、海のそばに六甲山が聳え立つという地理的条件を背景に生まれたということは間違いがないのですが、それだけではなく、我が国の経済的中心地のひとつである京都や大阪に隣接する場所であったという条件も忘れてはいけません。
     近年、山と海の景観が過度に重視され、「六甲山の稜線を遮らない」などという方針がいつのまにか出来上がっているのですが、山と海だけでは神戸足り得ず、山と海と街があって神戸なのです。街がなければただの山と海にすぎません。山と海と街が絶妙に配置されているのが神戸なのです。このあたりを誤解してはいけないと思います。つまり、街があってこそ山と海が貴重な資源となるのです。
     神戸の街の基本は「機能性」だと思います。日本の中心部に位置し、我が国の中枢部の一つである近畿圏にあって、国際貿易港神戸港を擁して世界(特にアジア)とつながり、中国、四国、九州との交通の結節点にある。街が発展してきたのはこの「機能性」の優位さに他なりません。神戸の街が恵まれているのは、それに加えて、気候が穏やかで、山と海があり風光が明媚であるという「快適性」です。神戸の街の将来の方向性は、この「機能性」と「快適性」を再認識し、これにいっそうの磨きをかけ、内外にアピールしていくことではないかと思います。ただし、「機能性」と「快適性」のどちらが土台かといえば、「機能性」だと思います。「機能性」があるから都市なのです。「快適性」だけでは都市足り得ません。「快適性」は「機能性」に従たるものですが、「機能性」に「快適性」が付加されていることの効果は、特にこれからの時代において、決して小さくないと思います。しかし、神戸市の三宮構想をみると、「快適性」一辺倒で、「機能性」についての認識が不十分ではないかと感じて、大変違和感があります。また、国内、世界での神戸の位置づけの視点がないことも気になります。
    2 神戸の街にあって京都や大阪にないものは、やはり山と海でしょう。特に、神戸は港を中心に発展したので、街のど真ん中に海があり、それを囲み見下ろすような形で街が広がり、街のどこからでも海が見え、どこから見ても眺めがよいのが特色です。神戸の街は、街の中心に他都市にはない広大な空間が広がっているのですから、これを利用すれば大阪や京都では決して見られないダイナミックな景観を作れると思うのです。例えば、これらを利用して巨大な噴水を海上に設置したり、ウォータースクリーン、巨大な倉庫の壁面を活用したプロジェクションマッピング等、大きな可能性があると思うのです。
    3 観光やエンターテイメントは現在も著しく進化し続け、今後においてもまだまだ発展する可能性がある分野だと思います。今の市長にそのあたりの理解がどの程度あるのかが心もとない気がします(思い違いならよいのですが・・・)。例えば、ジャズの街神戸。ジャズを好む人口はいったい全体でどれぐらいの割合でしょうか?少なくとも、150万の大都市である神戸にとって、街を動かす起爆剤となるだけの効果はないでしょう。どうして、もっと多くの人が好む分野で他都市と競おうとしないのでしょうか。やってはいけないというのではありませんが、競争のない「すき間分野」ばかり狙って事足れりとしていると、結局、何もやってないのと同じことだと思うのです。本を読むだけでなく、ディズニーリゾートやUSJ等のテーマパーク、テレビや芸能、アニメ・・・、一般の人たちがどのようなことに楽しみを得ているのか、もっともっと関心を持つべきだろうと思います。

  12. しん@こべるん より:

    ogさん
    長文のコメントありがとうございます。非常に共感できる内容でした。快適性だけが突出してもそれは単なる地方の観光地にしかなりませんね。機能性との両立が必須です。

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