トアロード沿いにある明治安田生命三宮ビル。同じトアロードに面して建設されたザ・パークハウス神戸トアロードのマンションギャラリーとしての活用終了後、解体が開始されました。現在ではすっかりその姿を消してしまい、これから再開発が行われます。
この再開発用地を購入したのは例によって和田興産。都心用地を怒涛の勢いで取得し、次々と新しい分譲マンションを供給しています。トアロードという立地上、単なるオーソドックスな分譲マンションの建設は許されるものではありません。ましてや生田新道との交差点に程近い場所で賑わい活性への貢献も求められます。
この立地を考慮してか、建設される新しいワコーレの概観はとても斬新でマンションとは思えないファサードを持った建物になるようです。トアロード側に当たる正面は淡い色調に包まれ上、バルコニーではなくオフィスビルのようにハイサッシの窓が設けらると共に1-2階がガラス張りとなって周囲の街並みに溶け込む外観となります。また1階部分には店舗も1戸入居予定と、街の賑わい貢献にも寄与する建物になる予定です。
設計はワコーレシリーズご用達である瀬戸本淳設計事務所。
延床面積が5000平方メートル以下の建物はこうしたデザインの採用が可能です。
ワコーレ下山店通三丁目計画概要
規模:地上14階 地下1階
敷地面積: 507.97平方メートル
建築面積: 324平方メートル
延床面積: 3,567.28平方メートル
高さ: 43.49メートル
構造: RC造
着工予定: 平成26年2月頃
完工予定: 平成27年6月頃
生田新道以北のトアロードは急速にマンションが増加しています。これも時代の流れでしょうか。但しマンションが建設されても街の賑わいを失わないよう1階部分に店舗スペースが設けられていたり、外観に工夫が施されていたりと、同様にマンションが増加して街並みが急変している栄町通や山手幹線以北の加納町とは異なる街造りが進められている点は評価できます。
ワコーレ下山手三丁目計画
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お久しぶりです。ケーニヒスクローネのホテル、旧居留地と繁華街の境界の建物としてすごく存在感を感じました。こういう地元企業のシンボル的な再開発はとてもうれしいですね。
このマンション、かなりの都心部なので最初は残念に思いましたが、テナントが入ることと、デザインがとてもgoodでよかったなと思いました。欲を言えば立地上、もうすこしテナントのスペースがあればいいなとは思いますが、時代の流れと、今回のホテルやオフィスに見えるデザイン、低層部テナントが1つでもあるということを総合すると評価できるなと感じました。
てか延床面積が5000平方メートル以下の建物のデザインはこういう風に出来るんですね。都心部でそこまで規模の大きくないマンションではどんどん取り入れられたらいいなと思います。人が多く集まり歩いて楽しむエリアが多い神戸の都心ではビル低層部の店舗化と人の生活感をなるべく軽減させ非日常感を出す外観は魅力という点でとても重要だなと感じています。
翔@KOBEさん
デザインと店舗の入居は評価できる内容ですね。今後も都心のマンション建設は続くかと思いますが、こうした建物が増えて欲しいと思います。5000平方メートル以下の建物は消防条例の二方向避難経路の対象ではないので、全周バルコニーの設置が必要ありませんので、こうした建物が可能となります。