駅関連

そごう神戸店地下エントランス付近のリニューアル

sogo04.jpg

そごう神戸店が今年で開業80年を迎えました。1933年に三宮阪神ビルの中核テナントとして現在の位置で開業。戦災、震災を乗り越え、増改築を繰り返しながら今の姿へと変化してきました。80周年となる今年は入居ビルの大家である阪神電鉄が三宮駅の改良工事を完了させ、これに併せて神戸市やそごうをはじめとする企業連合による西口周辺通路の改修を進めてきました。そごうは同時に地下1階のさんちかへ直結するエントランスも改装。

sogo05.jpg

また通路を挟んでエントランス向いにはベーカリー「ル ビアン ルミレーヌ」をオープン。

sogo07.jpg

そごう地下エントランスと阪神三宮駅西口を繋ぐ通路と広場も柱や天井を一新。

sogo06.jpg

柱にはガラスパネルに案内版を浮かび上がらせる演出が採用されており、洗練性と透明感を与えると共に照明としての役割も果たします。非常に明るく綺麗になりました。

sogo08.jpg

地下通路のリニューアル工事は現在も進行中です。

sogo09.jpg

JRや市営地下鉄へ連絡する広場付近までも改装工事が進められています。ただし再開発が予定されている三宮ターミナルビル付近は恐らく今回のリニューアルには参加しないものと思われます。再開発時には大幅な改修・改造が施されることでしょう。

sogo10.jpg

そごう神戸店の2012年度の売上高は471億円。セブンアンドアイホールディングスグループの百官店としては、西武池袋本店、そごう横浜店、そごう千葉店に次いで4番目の位置にあります。が、ライバルの大丸神戸店の828億円と比較すると半分強に留まる数字で、かつて1000億円以上を売り上げていたダントツの地域1番店の面影はありません。JR三ノ宮駅前という絶対的好立地を活かし切れていないのはやはり老朽化した店舗とこれ以上広げることのできない売場面積がネックになっています。またそごうブランドの地位低下やハーバーランド、梅田、西宮、姫路との地域間競争の影響、そして百貨店自体への需要低下が重くのしかかっている状況です。

生き残りを掛けた打開策はやはり全面建て替えもしくは移転開業に尽きます。但し建て替えとなるとその期間の営業停止は顧客流出に繋がりかねません。部分ごとに時期を分けて建て替える案もありますが、同店は複数の建物から構成されており、それぞれにオーナーが存在します。従って建て替えには各家主の合意形成が必要となる他、それ程、敷地面積が大きくない為に部分開業のメリットはあまりありません。

となると、選択肢としては移転開業ですが、最も有効且つ現実的な路線としてはJRの新駅ビルへの出店ではないでしょうか。



関連記事

POSTED COMMENT

  1. カン より:

    出ましたね。こべるんさんの壮大な計画ですね。
    そごうのJR新ビル移転&跡地へのヨドバシ誘致。神戸にヨドバシが進出するとしたら、三ノ宮ではあの場所を置いて他はありません。
    もう少し具体性を精査すると、セブン&アイホールディングには西武グループも含まれます。JR西とセブン&アイが協業する可能性については、どの程度あるのでしょうね。
    今のJR大阪駅の状況を見るに、三越伊勢丹との蜜月関係もすこし緊張感を持って臨むべきとのJR側の意向も働きそうですし、どう転ぶかは決めつけることは出来ないとは思います。

    いずれにしても、JR三ノ宮の新ターミナルビルは豊富な床面積をJR西も取りたい筈です。
    ヨドバシ誘致とバーターに有力な百貨店を誘致できれば、お互いに取って幸せで有ると思います。是非とも、これを実現する力強い神戸であって欲しいですね。

  2. 夢想家 より:

    そごう跡地にヨドバシ。三宮の活性化には魅力ある構想ですね。
    しかしながら、JR三ノ宮駅の建替えに7年、現そごう及び周辺の取り壊しに、2年。
    ヨドバシを含めた新ビルの建設に3年。
    順調に運んで、ヨドバシ開業まで最短12年以上かかると思われます。
    その他の利害関係が全て解決したとしても、果たしてヨドバシがそこまで待てるかどうかは疑問です。
    そごうの三ノ宮駅ビル移転は可能性があるかもしれませんが、跡地は阪急阪神グループの所有比率も多いと聞きます。
    神戸の数少ない一等地ですので、グループ内での有効活用を考えるのではないでしょうか?
    現阪急三宮駅の狭小地だけでは、神戸での事業展開も限られてくるでしょうから。

  3. sirokuma より:

    こんにちは、いつも有難うございます。
    神戸市役所4号館跡地に建築概要が揚がり
    ましたのでお知らせします。

    事業主:神戸ルミナスホテル三宮株式会社
    設計:株式会社UL建築設計
    構造用途:SRC 19F B1 ホテル
    高さ(最高):58.6m(69.3m)
    工事期間:H26.1.10~H27.12.15

    外観パースも同時掲載しています。

  4. お子様ランチ世代 より:

    個人的には、そごうは今の場所に残って欲しいですね。となると

    1.JR三宮南側ロータリー上部に、複層の仮設店舗を作り移転
    2.南館との間の道路を南側へ移設、敷地を一体化
    3.百貨店(低層部)+オフィスorホテル(高層部)を建築入居
    4.仮設店舗を、JR駅ビル建替えの仮入居先として再利用

    これが出来ればベストかなぁ・・・

  5. しん@こべるん より:

    カンさん

    家電量販店業界も家電自体の劣勢によって一時のような飛ぶ鳥を落とす勢いはありません。ヨドバシも今後も都心の一等地に進出し続けていく力を維持できるのかどうか。期待値が高い分、この三宮の開発とそごうを絡めた一大絵巻にはどうしても注目してしまいますね。

    夢想家さん

    阪急が再度神戸に大規模投資をして戻ってくるのかどうか。ですね。三宮の開発には色々な思惑が複雑に入り組んでいて、それがこれまでの開発を阻んでいたと思います。これを機に大きく解消して欲しいと思いますね。

    sirokumaさん

    ありがとうございます。現地確認してきました。

    お子様ランチ世代さん

    大阪駅で試みられたパターンですね。阪神の建て替えでも用いられる方法かもしれません。今の場所にそごうが建て替えとなる場合、やはりセブンアンドアイがそれだけの投資を行えるのかどうかに尽きます。コンビニの方は儲かってるようですが・・・。

カン へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です