阪神電車は神戸三宮駅に可動式ホーム柵の導入を進めてきましたが、中央の2番線ホームで行ってきたワイヤー昇降式のホーム柵装置設置が完了した事を発表しました。
中央の2番線は阪神電車及び阪神なんば線を経由して乗り入れている近鉄の車両が発着しているターミナルホームですが、阪神車両と近鉄車両は構造が異なり、ドア枚数が阪神は3扉、近鉄は4扉となっています。従ってホーム柵は必然的にワイヤー昇降式の採用となりました。
JR三ノ宮駅や神戸駅でもワイヤー昇降式のホーム柵が導入されていますが、ワイヤー取り付け部自体が上下するユニットに対し、阪神駅に採用されたこの背の高いユニットはワイヤー自体が上下する方式です。ワイヤーロープ昇降式ホーム柵でもこれまで10mが最大とされていましたが、この2番線ホームに生じた開口部13mに対応する為に新規開発されたユニットです。
電源は天井から吊り下がっているカバー付きケーブルで得ているようです。高さを利用してカメラもユニットに一体化されています。
3月16日から稼働を開始する予定でしたが、関係機器に不具合があり、稼働開始予定は延期となりました。よって取材日はワイヤーは上部に上がった状態で列車が運行されていました。
1・3番線は従来通りのドア水平開閉式ホーム柵が既に稼働しています。
これで三宮にある阪神、阪急、地下鉄西神・山手線、新交通ポートライナーの各駅でのホーム柵設置が完了し、残るはJR三ノ宮駅と地下鉄海岸線三宮・花時計前駅の二駅のみが完全なホーム柵未設置となります。JR駅についてはホームの半分は設置済み且つ残りホームについても設置工事が進行しています。
ワイヤー式ホーム柵設置工事がスタートする前の神戸三宮駅の様子です。
これで阪神神戸三宮駅はフル規格のターミナル駅に仕上がりました。阪神神戸三宮駅の東口が供用開始されてから今年でちょうど10年を迎えます。しかし完全なリニューアルが施されたので、現在も全く色褪せていない最新駅の状態を保っていると言えます。市内最大のターミナルであるJR三ノ宮駅も早くこのレベルでの美装化が行われて欲しい次第です。
阪神神戸三宮駅のホーム柵設置工事完了 間口13mに対応する全国最長のワイヤー昇降式ホーム柵を導入
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